桐木肉桂 | 茶の穂

桐木肉桂

武夷岩茶

桐木肉桂(とうぼくにっけい)は武夷山の世界遺産登録地域(風景区)の奥にある正山小種の発祥の地である桐木関にて作られた烏龍茶だ。岩茶ながら風景区の肉桂とは異なる華やかで煌めきある味わいが特徴だ。

正山小種の原産地であり名産地である桐木村にて本当に希少な岩茶用品種(肉桂)を使った武夷岩茶、武夷烏龍独特の土壌由来の岩骨花香に加え、武夷山市内にある桐木村の茶葉原料を用いて武夷山市内の政府に登録された製茶場にて製茶がなされた現地の法律的にも武夷岩茶であり、標高1000メートル以上の高い標高に加え、高度な生態式自然栽培により完全な無農薬無肥料を実現。

桐木肉桂 2021 武夷岩茶★茶の穂

2021年の桐木村が少雨による旱魃から、茶葉の発芽が不良となり、収穫量が3-5割も減少してしまったのだが、平年より10日から二週間遅れでゆっくりと芽吹いて生育した茶葉には養分が集中したために、香気や味共に、あまりに素晴らしく、偉大なヴィンテージとなった。

茶葉は大きく、丁寧に焙煎されている。 写真の量で5グラム

焙煎は収穫後にコロナロックダウン期間を挟みながら1年かけて焙煎丁寧に数回にわたり焙煎された(中火)伝統的岩茶でなく、馬頭岩肉桂などに用いられる軽めの焙煎を繰り返したタイプ。

茶葉そのもからはドライフルーツを連想する果実香と心地よい炭の焙煎香がほのかに香る。

茶杯からの香気 心地よい焙煎香に猛烈な乾燥フルーツのアロマと猛烈なミネラル香(岩骨花香)とトップノートが周囲に香る、アロマを詳しく鑑賞すると、白桃、リンゴ、白ぶどう等の果実香とローズ、水仙、百合を連想する花香、口に含むとの名岩産区の岩茶に匹敵する大きなフルボディに桐木烏龍茶に特有の透明感から圧倒される。口に含むとの名岩産区の岩茶に匹敵する大きなフルボディに桐木烏龍茶特有の透明感から圧倒される。味と後味は軽い焙煎の風味に加え、フレーバーは肉桂種特有のシナモン、焼きりんこ、花梨など熟したフルーツ、そのまま後味となり長く残る。

感想 偉大なヴィンテージ・異次元の武夷肉桂

桐木産正山小種に共通するフルーツのアロマと透明感、武夷山世界遺産地区(名岩産区)の肉桂茶に匹敵する口感を持ちつつ、余韻、回甘の強さは肉桂としては最高クラスかつ、標高1000mと完璧な自然栽培由来の透明感(キレ)と長い回甘は異次元である偉大な武夷肉桂、武夷岩茶のひとつの完成品であり頂点である。

面白い点

  • アロマは正山小種奇種に共通する果実香と花香
  • 肉桂種のスパイシーな桂皮香はアロマでなくフレーバーに完備、煎が進むとアロマにおいても肉桂香と桂皮香が強くなり肉桂らしさが強くなる。

さまざまな岩茶と比較

  • 口感  風景区産と同等、正岩恪
  • 岩骨花香 正岩茶、風景区程度で三坑両澗の岩茶よりやや下
  • 透明感  鳳凰単叢の(標高1000m以上の烏東老欉や李仔坪産老欉など)最高級品に匹敵
  • 余韻  肉桂でありながら強い
  • 耐久力 三坑両澗の岩茶程度
  • 類似比較すべきは肉桂というより、高山老欉や単株の鳳凰単叢烏龍茶・単価が5グラム2000円以上の肉桂や水仙・グラム単価千円超えの肉桂茶・老欉水仙など強い余韻を持つ岩茶。

茶殻の様子 使用量2.5グラム 焙煎香を持ちつつ青さをしっかり残した素晴らしい火入れ

電話ブログ直接取引限定、割引対象外

在庫切れ 2023年3月25日完売

お買い求めはこちら

コストパフォーマンス 5グラム890円からと桐木産の岩茶である為に、正岩茶、名岩産における低位の馬頭岩肉桂などと、変わらない値段となっているが、余韻において上位の牛欄坑肉桂やコンテスト上位入賞の肉桂や正岩の老欉水仙に匹敵する余韻を持っており、コストパフォーマンスは私の知る限り岩茶のなかで最高クラスだった。

HOJOの2020産桐木肉桂(足火)同じ生産者だが茶の穂向けの専用商品で当店では珍しく仕入れ代行で入荷した岩茶、桐木烏龍同士で桐木水仙、桐木老欉水仙と比較すると面白い

桐木肉桂と双璧となる桐木水仙はこちら

桐木肉桂 2020 HOJO(サンプル試飲) 2021年3月2日投稿

HOJO武夷岩茶、登場予定

桐木肉桂 茶葉15グラム

茶葉2.5g 茶葉そのものからも透明感があり上手に焙煎された岩茶の香りが広がる、標高は1000m以上かつ完全無農薬無肥料であるとのことで、岩茶式に洗茶せず一煎目、茶杯からの香りは心地よい炭の香りに加え、焙煎強めの肉桂らしいフルーツの香り、口に含むと炭焙からくる岩茶らしい炭の味わいに加え、さらりとした喉越しの良さが特徴的。

茶杯に2~7煎移して感想

焙煎の香りは落ち着き、茶杯からの香り(アロマ)は武夷肉桂らしいスパイシーなシナモンの香りと透明感を感じるミネラル香り、口に含むとクリーミーさがあり舌の上でエキスの密度を感じる、香味(フレーバー)は上手に焙煎された肉桂という表現がピッタリ(シナモン)やシナモンパウダーを振りかけた焼きリンゴを連想、後味が素晴らしく、濁りがなくキレのある甘さが長く持続、余韻(コク)が茶の温かさが上半身にじわりと回り肉桂茶としては最も強い部類。

感想

風景区産の岩茶とは一線を画す、焙煎が強めながら輝きとキレのある肉桂の味わい驚き、余韻の強さはコンテスト上位入賞の肉桂茶と同等。高山茶らしいギラギラと煌めきのある後味は唯一無二。

焙煎具合

足火、伝統的炭焙岩茶に用いられるやや強めの焙煎。

  • 風景区の肉桂と桐木関の肉桂の比較
  • 風景区産の岩茶は穏やかな雰囲気と大きなフルボディが特徴・こちらの桐木は強烈なフルボディでなく、割と華やかで煌めきがある。

品質からの想像を絶する価格で発売されるかもしれないとのことで私は楽しみで仕方ない。

発売を希望

分厚くハリのある茶葉 原料の良さはピカイチ 伝統型炭焙であるが、茶底には青さが残っており完璧

武夷肉桂と馬頭岩肉桂のトップへ

関連記事 金駿眉ができるまで(桐木関について)

更新履歴 2022年9月15日 表現の一部を補正しました。茶の穂2021桐木肉桂の内容を追加 

HOJOは、株式会社HOJOの登録商標です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました