流派別に鑑賞する羅国  | 茶の穂

流派別に鑑賞する羅国 

流派別に観察する香道の羅国

香道の2大流派では、使う香木の種類や香りが違うのは皆さまご存知の通りだと思います。そんな2種類の同じ木所(羅国)の味の違いについて鑑賞してみました。

あくまで個人的な観測で有ることを念頭にご閲覧していただけると幸いです。

最終的なおおよその推測では

2つの羅国は、基本的にベトナム産の沈香であるという共通点

どちらも共通した甘さに独特の雰囲気を有している点

武家の流派の羅国はニガーイ・キーン(辛)といった少々衝撃的な感じで

エナジードリンクの炭酸と甘味料の感覚に近い雰囲気です。

甘さの雰囲気が少しでも異なると黄油伽羅にになります。

公家の羅国は(キーン)という辛みは極めて少なく甘味をひたすら追求している感じです。

武家流系の羅國

武家流香道(志野流など)の羅国は極めて範囲の狭い香木となっており、特殊な香りが、出る六國列香りの中でもっとも貴重でめずらしい物だと思っています。

主に出回っている武家流系列の羅国はいずれも黄色く軽い香木です。

味わいは、さわやかな瓜科の甘味に辛味と苦み捻ったような独特の引きですね。

御家流系の羅國

御家流の羅国は出回っている数が極めて少ない香木です。

やはり、瓜系スイカ系の甘味が強く持続する香木で甘さの加減が絶妙で何とも言えない風合いの茶系の外観をした物が多い気がします。

志野系と違うのは明らかに癖が軽く、爽快であまり苦い辛いを生じません。

もちろん両派の香りが出せる固体も存在するのが、六國、すなわち香木の不思議です。

この記事は(ヤフーブログ・お香香木のピノグリ)にて2017年06月02日に書いた記事を再公開しました。

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