古伊万里の蕎麦猪口 コレクション | 茶の穂 香木と本気の茶

古伊万里の蕎麦猪口 コレクション

茶道具紹介/茶器
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古伊万里の蕎麦猪口は使い易く、重ねて保存できるため茶道具の一種として収集している。

蕎麦猪口 コレクション

読み方 (蕎麦猪口)そばちょこコレクション

10代の頃から値段の安価な江戸後期や幕末の古伊万里の(蕎麦猪口)を使いそうめん等を食べる為に集めていたが、徐々に惹かれてエスカレート、最初は幕末の安価な物やホツやニューの入った訳あり品を買っていた。私は口径が9-10cmほどの(専門用語で大振)の蕎麦猪口を使うのが好みなのです理由がある、それは内容量が大きく、中国茶を飲む際には数煎をまとめて淹れることが可能なこと、大口径がゆえに香りが引き立つ為である。

私の見解における、古伊万里における江戸時代の区分です。

  • 元禄様式・元禄~享保~寛延  1688-1751年(江戸時代中期)
  • 宝暦様式・宝暦・明和・安永時代 1751-1781年(江戸時代中期)
  • 天明様式・天明~天保1880 (江戸時代後期・幕末含)
  • それ以外は幕末様式・明治~大正までは明治様式(これらは広義で含まれるが基本的に古伊万里とは言わない)

  • 唐草文・蓮弁圏線二重渦福元禄様式 プラチナ直し 
  • 左・葡萄文・文化文政期
  • 8年前に私が初めて入手した藍柿タイプのそば猪口、当時は蕎麦猪口は現在の4倍程度の相場であり、完品は2012年ごろは現在より古伊万里の相場はかなり高額であり、上記の完品は5~8万円程度で気軽に使うには高額であり、価格が三分の一以下であった直しがある物を選択した。

色絵・葡萄垣根文・扇・二重渦福・元禄様式 直しあり

  • 古伊万里金欄手様式の蕎麦猪口 ずっしり重く、裏には渦福が入る。
  • 白ブドウが描かれており、まさかのワイングラス?だった?
  • 同じ物を三個購入して使用していたが、特に大口径のこの品物が茶の味が好ましく感じられる為に二年ほど酷使して、ひとつを割ってしまい落ち込んでいた。
  • まぁ傷物で購入して口縁に金継ぎがあり、そこは不満であった。
  • しかし!せっかく1g数百円の茶を飲む大切な容器だし、探すか!と開きなおって
  • 同じ物を三個購入して使用していたが、柿右衛門手のそば猪口特に大口径の物が茶の味が好ましく感じられる為に酷使して、1つを割ってしまったため、口径9.5㎝前後の物を探していた、

狙うアイテムは!!

  • 江戸中期タイプの蕎麦猪口
  • 口径9.5㎝前後・値段も同じ程度
  • 柿右衛門手か薄作り
  • できれば内側に模様が書いてあるほうが良い
  • 当時色絵に飽き気味だったので染付だったら良い
  • できれば模様は写真写りの良い花唐草を希望
  • 金継ぎがあると茶の味(余韻)に致命的な悪影響があるので、できれば完品 最後に詳しく記述

そこで数年ぶりに行った朝市で最初に目に留まったのがこの品物。

唐草&松竹梅+草花文・蓮弁圏線・富貴長春・宝暦様式

手前・唐草&松竹梅+草花文・蓮弁圏線・富貴長春・宝暦様式
  • 最上手の蕎麦猪口の様相している、大振りで薄つくり、江戸時代中期のそば猪口の代表的な模様である二つの模様が二面づつ四面に書かれている。
  • 元禄の人気デザインを二つを継承しつつ、磁器質の進化を生かして底に透かしを作るという職人技が凄すぎる。それを書き込める限りに詰め込み、裏には富貴長春の銘を入れており、当時から相当から高級品狙いでしょう。それを考えると1750年代か・・・
  • 明らかに表の蓮弁圏線が内側に透けて楽しめるように作られている。
底に透かしがあり、光にかざすと透ける。
  • (底の部分が意図的にろくろ回し中につぶして薄くしてあるのだ。)
  • ➡その際の釉の下に爪傷が・・・

割ってしまった、後継を探そうとして、数年ぶりの市で到着後5分で出会った、しかも完品で上記の条件全てにピッタリ+もっと素晴らしい出会いだった。

斜め格子・河骨文 宝暦?

幕末~

厳密には幕末物及びこの形状は古伊万里のそば猪口に含まれないが記録

古伊万里の蕎麦猪口で最も安価で購入できる微塵唐草の蕎麦猪口・大衆的な物であるため大量に存在しているが、普段使いする分には安価で丈夫で飽きがこないのでお勧めである。 

状態 保有数5 うち2ホツ有 写真左のものもホツがあるが釉薬がかかっており製造時の物のようだ。

葡萄

状態の悪い物は鉢にして利用。

  • 中国茶の高級茶は余韻の深さで値段が決まる。
  • 漆は余韻を書き消す性質があり、茶の味は台無しとなる。
  • ホツ直し程度ならそこに当たらないように避ければ大丈夫。

古伊万里の蕎麦猪口は飲み物を美味しくする

中国茶を飲む際には、味だけでなく容器も楽しみたい、なのでその選択は重要なポイントだと思う。

容器(カップや茶杯)を変えることにより、香りが強く感じられた、口感(ボティ)が増大して安い茶葉でも美味しく感じられる。しかしながら緑茶やダージリンならば問題にならないが、余韻が重要な老欉茶を飲む際に余韻をかき消す容器を使用するわけにいかない、私は今まで西洋陶磁器のティーカップを愛用していたが、1g数百円の高級な茶葉の味を半減以下にさせながら飲むようなことはできない。鳳凰単叢の味わいを半減以下にさせながらのむ訳にいかず、白い茶杯を使っているが、HOJOさんの牙白茶杯は素晴らしい性能で必須品だが、やはり写真で目立ち模様も美しい器を使いたくなり探求。

そこで収集していた元禄期の柿右衛門手の蕎麦猪口を使ったら、味わいを変えることがないと気が付く、至急同様タイプの物を探しに市場へ向かった。そこで出会った1品は素晴らしかった、藍柿ではないがほぼ同等の薄手、このように透かし細工の入った絶品に出会う、完品で2客手に入れた。

5年前に全く同じでないが、似たタイプの物が東京の専門店にて一脚12.6万円で販売されていた物と同手である、それなりの古伊万里だと思う。以後1か月かけて、猪口を10客ほど購入した。その味わいの濃さと余韻を楽しむことに高いお金をかけているのだから。

製造から200年以上経過している古伊万里の蕎麦猪口

私はその性能を試すべく、老欉茶を使いサンプルを調査をした。

使った猪口は 元禄様式3・宝暦2・江戸後期3・幕末1 染付7 色絵2

  • 様式や時代区分は推定です。古伊万里以外は入手できるなら新品の価格、試した茶、樹齢40年奇丹大紅袍・老叢蜜蘭香・老叢水仙岩茶・単株プーアルHOJO・単株紅茶李絹HOJO
  • 番号 時代+-20年 様式 推定    余韻 香り 口感 味評価5段  完品参考価格¥
  • 1 元禄 1700-1750年 藍柿       ◎ 〇 〇  4   20000-40000  
  • 2 明和~安政 1770年代         ▲ ◎ ▲  3   10000-35000
  • 3 宝暦 1760年前後 唐草松竹梅     〇 ◎ ◎  5   50000-130000
  • 4 宝暦~天明 1780 染錦        ◎ 〇 〇  4.5   7000-35000
  • 5 幕末 1860年 微塵唐草        ◎ ◎ ◎  5   1000-3000
  • 6 江戸後期 1800-1840年        ▲ ◎ ◎  4   8000-20000
  • 7 江戸後期 1800-1840年        ◎ 〇 〇  4    3000-10000
  • 8 元禄   1700前後          ◎ ◎ ◎  5    8000-15000

結果 古伊万里の蕎麦猪口を使うとさらに美味しく中国茶が飲める 値段様式年代等 因果関係なし、中国茶を飲む際にここで紹介した以外の自分の所有品でも試したところ古伊万里(有田)の蕎麦猪口は全般的に香りを更に生かす傾向と余韻をかき消さない物が多く非常に適していると思う。古樹を始めとする茶を飲むならば、その余韻を生かす必要があるため、この指標は重要だと思うのだが、それらの茶葉でなければ、どれでも美味しくのむことができる香りも特に良い。個人的には見込の絵が綺麗な物や透かしが入っているものがこのみである。

西洋陶磁器のカップは見た目の美しさやハンドルから使い易く、お気に入りのためコレクターであるが、自分の所有品のなかでは、そのほとんどが高樹齢の高級中国茶の味を壊してしまうことは、1年の使用経験と今回の試みで明らかとなった為、以後は余韻の関係ない台湾茶や普通の岩茶やダージリンなどで利用していきたい。これらはボディを増大させてくれるため、相性の非常に良い茶も多くある。

手間の物ほど古い 製造から推定350年ほど経過

私はヨーロッパのティーカップで中国茶を飲み続けてきたが、その道で長い経験を持つ人たちに数えきれないくらい、見下されたり、(そんなもので飲んだら渋くなる)(カップで飲むなんて味のわからない人)等と言われ続けてきたが、全ての物が当てはまるわけでないが、それらのなかには大切な余韻を破壊する物がある傾向を彼らは熟知していたり、何となく悟っていたことは間違ないようだ。

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