慧苑坑百年老欉水仙について
慧苑坑(花香)百年老欉水仙は、慧苑坑の核心区域、慧苑寺周辺で育てられている樹齢100年以上の老欉水仙を使用しています。焙煎には半年以上の時間をかけ、3回の焙煎を行いました。比較的温度を下げ、軽めの焙煎を数回施すことで、水仙特有の奥深い花香と、焙煎を強くしなくても表れる日陰型武夷岩茶最高峰のミネラル香と大きな口感を実現しています。
慧苑坑老欉水仙 2023
特徴と品質
慧苑坑老欉水仙は岩茶の高級品であり、武夷岩茶カテゴリーを代表する商品です。市場に流通する前から予約にて毛茶から抑えており、製品を好みにかつ日本で最良の状態で紹介できるよう努力しています。2023年は雨不足により、茶葉の収穫量は減少しましたが養分が少ない新芽に集中して素晴らしい老欉水仙が誕生しました。樹齢は100年以上のため百年を冠しております。
姉妹商品
姉妹商品として、3種類の慧苑坑と慧苑坑の付随産地の百年老欉水仙を販売しています。
店主の感想
店主の感想 お湯を注ぐと強いミネラル香が広がる、アロマはミネラル石灰岩や塩のような香りに加え、水仙らしい品種香に加え、メロンやパイナップルに加え、ラズベリーなどの果実香、口に含むと大きなフルボディであり、岩茶のなかでもたいへん滑らかな舌触り、後味では水仙らしい花香とメロン系のフルーツ香、洋菓子のような香味がしっかり長く残ります。
他の花香老欉水仙との比較
慧苑坑老欉水仙は、華やかなフルーティさではなく、落ち着いたフルーツ香を持っています。味わいは強く口感は大きく岩骨花香の強さ、ミネラル香の強さは老欉水仙のなかでも武夷岩茶最大級です。
焙煎について
焙煎は3回以上行われ、おおよそ低温焙煎ではありますが、当製品は個性をさらに出すために、低温と高温を組み合わせた特殊焙煎法が採用されています。慧苑坑の水仙が持つ岩骨花香を感じやすくするため、茶の穂における2023年産6種類の花香老欉水仙のなかでもっとも焙煎が強めに仕上げられています。長期熟成に向いています。
パッケージについて
5グラムと7.5グラムのパッケージには、慧苑坑花香百年老欉水仙の専用パッケージが使用されます。50グラム大袋には、日本製アルミパッケージが採用されます。そこに茶園の画像&茶摘みの画像入りラベルを貼り出荷いたします。
値段について
価格は中国茶のなかでも高額な部類ですが、品質に自信を持っています。
淹れ方について
淹れ方については特に選びませんが、基本的に浄水した水やミネラルウォーターをご利用下さいませ。
詳細情報
- 産地:武夷山風景名勝区(正岩最核心産区)慧苑坑
- 品種:老叢水仙・単一品種製茶他品種の混入なし
- 栽培状態:老欉仕立て灌木型
- 焙煎:無印版 中火 2023年12月まで専門職人により3回の低温特殊炭焙煎
- 焙煎:NEO版 中火濃香 2024年8月まで専門職人により3回の低温特殊炭焙煎と中温の炭焙煎。
- 樹齢:百年老欉100年以上 100-110年前後
- 有機情報:無農薬無肥料栽培・当店の岩茶はすべて着香や合成香料は絶対不使用、ただし鍬入れあり。
- 春茶:採茶期 2023年5月5日
慧苑坑百年老欉水仙 2023 三次火無印版 2024年2月~8月販売
慧苑坑百年老欉水仙 2023 四次火NEO版 2024年9月~販売
無農薬茶園のため害虫対策でカッパを着用しております、雨天時茶摘みは行いません。2023年は老欉水仙における茶摘みの際に虫が多く、そのため例年よりも蜜香が強めとなっおります。
販売ページはこちら
お客様の感想(けyの紅茶日記さま外部リンク)
http://cafero0812.blog.fc2.com/blog-entry-3305.html
2023年は記憶に残る老欉水仙のあたり年
2023年は雨が少なく日照りが続いて新芽が大きくならず、5月7日以降に連続する雨を避けるために、品質を重視する生産者は過去最速級での茶摘みを余儀なくされ、収穫量は大幅に減りましたが、少ない新芽に養分が集中したことで品質は引き締まり、老欉水仙は例年より茶葉が小さく、例年には出現しない魅惑的な肉桂種で現れるような弾けるアロマとキレを持ち、出来がとても良いヴィンテージでしたのでお客様へ紹介いたします。
古井老欉水仙 2023
当店では通常では毛茶か生茶葉から状態を把握している、岩茶を主に扱っていますが、今回特別に特定の生産者から製品を仕入れました。この製品は普段取引のあるお茶屋さんを介して仲介されたものであり、古井老欉水仙は武夷岩茶の市場においては、近年最も高値で取引される品の一つです。このため、品質に見合った価格設定がなされており、当店の最高級品である振興杯金奨肉桂(5g 4500円)から倍以上の仕入れ値であるにも関わらず、専門店としては価格をできるだけ抑え、参考価格で提供しています。この製品は、同時に発売された慧苑坑百年老欉水仙と総合品質において、品質的にはそこまでの大きな差はありませんが、それでも顕著に美味しい岩茶であるため、超高級武夷岩茶を求めるお客様には特に推奨します。
私は店主として、2023年の慧苑坑欉水仙の毛茶を農家から予約していました。慧苑坑の中でも特に高額な水仙を産出する古井は広く知られています。夏にリモートで焙煎製茶について打ち合わせをしていた際、慧苑坑の水仙茶において、特に品質が優れたロットは、そのネームバリューによって古井老欉を冠して、超高価で販売されることが一般的であるという話題を話ました。この会話から数日後、古井に畑を持つ限られた生産者から、焙煎師を通じてこの製品を紹介されました。価格が高いにも関わらず、その品質に魅力を感じて、農家、製茶師、そして私自身も購入を決定しました。この製品は樹齢が百年を超えることから、「百年老欉水仙」を冠しました。
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詳細情報
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- 産地:武夷山風景名勝区(正岩最核心産区)慧苑坑古井窟
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- 品種:老叢水仙・単一品種製茶他品種の混入なし
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- 栽培状態:老欉自然仕立て高木老欉型、樹高3.5−4m
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- 焙煎:軽中火 2023年10月まで権威的岩茶職人本人により2回の低温炭焙煎
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- 樹齢:百年老欉100年以上 110-130年前後
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- 有機情報:無農薬無肥料栽培・当店の岩茶はすべて着香や合成香料は絶対不使用
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- 春茶:採茶期 2023年4月28日 早摘み小葉型(老欉水仙にしては珍しい収穫方法)
古井老欉の販売等について
茶の穂における 慧苑坑老欉水仙と古井老欉水仙の品質差
今回予約販売中の両製品における品質と両者の差について古井花香老欉水仙よりも慧苑坑百年老欉水仙のほうが岩骨花香は強く、飲みごたえは図太く(岩韻)茶液に粘度があり、さらに岩茶のなかでも最大と言えるおおきな口感をもっておりつつ余韻は百年老欉というにふさわしく長い(岩骨花香の強さで評価する)という伝統的な岩茶固有の価値観では慧苑坑花香百年老欉水仙のほうが高品質であると言えるが、古井花香百年老欉水仙は余韻が長く、慧苑坑百年老欉水仙より余韻(縦余韻)自体は長い、しなやかで繊細であり、キレが凄まじいのにしっかりと腰のある喉越しに加え、三坑両澗の岩茶らしい岩骨花香を持つ高品質製品です、これらの特性から中国茶全般共通の価値観では古井花香百年老欉水仙のほうが、大きな差ではないが高品質であると言えます。当製品を発売するにあたり、武夷山の岩茶専門家3人と日本の中国茶専門家3人との議論を重ねましたが、古井の市場価格と売れ行きから古井のほうが武夷岩茶最高品質かつ特年大珍品であるといえるでしょう。
専門家の議論どちらも正岩核心産区の花香老欉水仙として最高級品にふさわしい製品かつどちらも同じ慧苑坑の百年老欉水仙であり、味わいのみでの観点では(かなり迷うほどの)専門家どうしで議論になるほどの差です。専門家の評定が割れる値段を無視した場合の店主を含め岩茶専門家と岩茶に強い知識のある専門家7名の判定にて(どちらが高品質であると言えるか?) という回答の結果は(慧苑坑4人) 対(古井3人) でした。※なお店主と武夷山人の岩茶生産者たち全員が慧苑坑と回答、店主を除く日本人の専門家は全員が古井と回答しました。
ヴィンテージ2023年の老欉水仙についての注意
※2023年が当たり年の評価は当店の扱う老欉水仙の場合であり、収穫時期や栽培方法の違いにより大きく左右され、雨が続いて生産量が増やせるため5月7-12日は雨が続き、収穫量を上げるために雨の中で収穫された製品が多く流通しておりますので、他店の製品を選ぶ場合の参考にはなりませんのでご注意くださいませ。
当店の百年老欉水仙について
2023年は水仙の大当たり年であり、茶の穂における花香型の慧苑坑産の百年老欉水仙を3種類販売、慧苑坑核心産区で日陰型の当製品、日向型かつ海抜も高く樹齢が武夷岩茶のなかでもっとも樹齢が高い岩茶のひとつ(慧苑坑)竹窠百年老欉水仙に加え、半日陰型で品評会受賞茶を除いて武夷岩茶のなかでもっとも高値で取引される(慧苑坑)古井花香百年老欉水仙を同じ慧苑坑という山場ながら、日向、日陰、半日陰という日当たりや環境の違いでこんなにも味わいが異なることを、花香老欉水仙を好まれるお客様へ紹介すべく、それぞれがタイプの違う武夷岩茶老欉水仙の頂点クラスであり、高品質な3種類を並行販売いたします。
関連ページ
竹窠百年老欉水仙
水簾洞老欉水仙
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