岩茶について知りたいこと マニアの岩茶の品質を見極め | 茶の穂 香木と本気の茶

岩茶について知りたいこと 岩茶の品質を見極め

岩茶について知りたいこと 表紙武夷岩茶

岩茶の品質を見極めて、美味しい茶ライフを!

岩茶についてのさまざまな情報・武夷岩茶のマニアからの価値観や中国での言い伝え、中国の国家基準などや現地の愛好家による価値観などを紹介し、独自で岩茶について切り込む記事です。

岩茶の価値(値段)を決めるもの

それはズバリ☆口感(ボディ)の大きさと岩骨花香(ミネラル香)の強さ

岩茶の値段を決める物は名前ではありません、どれだけ香りが好ましくても、味が良くても、焙煎が良くできていても、フルボディでなければ、上級の岩茶(正岩茶)とは言いません。岩骨花香すなわちミネラル香が、かなり弱ければ、半岩茶でもなく、外山茶となります。なお、岩骨花香を持ってない烏龍茶は現地中国の法律では岩茶の基準を満たさず、武夷岩茶を名乗ることもできません。

  • すなわち香りや味が良くても製茶が上手くても、ミネラル香が弱く、ボディの軽い岩茶は岩茶としての価値は低く、中級程度の評価にもならず、下級の半岩か外山の評価となり、中国国内では高くても500g300元以下の非常に安い値段で売買され、そのレベルの烏龍茶が基本的に業務用として、安価であるために中国国外には多く輸出されます。
  • 上記の基準を満たさず、岩茶を名乗れない福建烏龍茶が、もちろん日本には長年にわたり大量流入し続けており、根本的価値である口感とミネラルを無視して、焙煎や果実の香りで価値が決まる、美味しさで価値が決まる、手焙煎にて価値が決まる等の価値を決める一要因ではあるが、根本的な中国における基準とは全く異なる外国人向けの物として紹介され長く、古参ファンの間で定着しております。
  • もちろん焙煎や香りは重要ですが、根本的価値である、口感と岩骨花香にそれらが付随して、初めて岩茶としての良し悪しが決められ評価できるのです。
  • 近年の中国では岩茶販売店の競争は非常に激しく、さらに表記などにも厳しくなり、上記のような適当なことをお客さんに言いふらしたり、外山茶を正岩茶として高値で売る等すれば、特に都市部では悪評が瞬く間に広がり、同業者から相手にされなくなり閉店に追い込まれるという。
  • 岩茶に詳しくない人間から見て、香りが似たり寄ったりでも味が良くても、口感と岩骨花香で岩茶の根本的価値は決まるもの、仮に武夷岩茶この要素を除いた場合は世界一高値がつくという大紅袍は誕生せず、潮州烏龍に完全に負けていたであろう。
  • 我が国においては岩茶を長年飲んでいる方に、ボディ、ミネラルについて指摘すると、(特に年配の中国茶愛好家の方、紅茶などを飲む方からそれは間違っている)などと反論される場合がありますが、長年の間違った認識を認知できず非常に残念なことです。

正岩茶とは?

現在における正岩茶と半岩茶の区別は口感(ボディ)の大きさ、岩骨花香の強さである。

正岩茶とは?2000年頃までは武夷山の世界遺産登録地区内すなわち名岩産区の畑でとれた物をそう呼んでいたため、世の中に正岩茶は少ないと俗に言われるが、現在は産地でなく上記の口感と岩骨花香の大きさにて判別されている。これらは中国政府はもちろん、世間と茶界からは完全に認められており、それらを無視して、名岩産のみを正岩として、それらを考慮せず、それ以外を半岩や外山とした場合には世の中に流通する岩茶のほとんどが正岩茶ではなくなる。

風景区内での岩茶の採茶

正岩茶・半岩茶・淵茶って何ですか?

武夷山及び岩茶の茶商の間でよく使われる(正岩茶・半岩茶・淵茶)という格付けの考え方

共通事項として、正岩茶が上位で 半岩茶が次 その後に 淵茶・外山が続く

過去の区別法・面白いと思った物を紹介。

過去の様々な正岩茶と半岩茶の区別法 俗説として今なお現役

★ 茶樹の成育環境で区別する。

① 武夷山市内の地図で線引きして仕切る。

② 武夷山風景区の産地で区別する。

③ 茶葉の成育土壌で区別する。

④ 単純に武夷山風景区で取れたお茶かそれ以外か。

★ 標高で区別

★茶樹の成育環境での区別は、日照条件が悪く、土壌の水はけが良く、土壌にミネラルが豊富な環境で育ったお茶=正岩茶・土壌はミネラル豊富でも日当たりが良ければ半岩茶・土壌にミネラルが豊富でなければ淵茶 

① 武夷山市内の畑の市を線引きして、正岩産区、半岩産区、淵茶などと区別する。

② 武夷山風景区の産地で区別する。

例 三坑両澗(三坑两涧) 慧苑坑・牛欄坑・大坑口(九龍)or(倒水坑)・流香澗・悟源澗

(慧苑坑に竹を含む・大坑口か倒水坑かなど諸説あり不明) 

① 三坑両澗の岩茶を正岩茶風景区内のそのほかの産地を半岩茶風景区以外のお茶を淵茶とする説

② 三坑両澗のみを正岩茶として、馬頭岩・天心岩・御茶園などの日当たりの良い産地を半岩茶、風景区内の土壌がややことなる環境は淵茶として、風景区以外のお茶を外山とする説。

④単純に武夷山風景区で取れたお茶かそれ以外か。名岩産区なのかそうでないか?

武夷山風景区内で取れたお茶を正岩茶・風景区の外でとれたお茶を半岩茶・さらに遠くでとれたお茶を淵茶とする説。さらに正岩茶のうち三坑両澗のお茶を最上岩とする説もある。

➡④風習を引き継いだと考えらるのが名岩産区という考え方で国家基準(GB/T 18745-2002)に記載されており事実上法律化された、内容はおおよそ名岩茶区(風景区内のお茶)と丹岩茶区(武夷山市内のお茶)と思われるが、4年後に出た新法(GB/T 18745-2006)にはそのような記述はなく廃止された。

GB 18745—2002 4.2 武夷岩茶名岩产区为武夷山市风景区范围,区内面积7o- k.1,即:东至崇阳溪,南至南星公路,西至高星公路,北至黄柏溪的景区范围。4,3 武夷岩茶丹岩产区为武夷岩茶原产地域范围内除名岩产区的其他地区

中 华 人 民 共 和 国 国 家 标 准 GB 18745—2002 武夷岩茶 中 华 人 民 共 和 匡
国家 质 量 监 督检验 检 疫 总  2002年-06-13 交付 2002-08-01実施より

★ 標高で区別は武夷山風景区内の標高の高い区域でとれたお茶を正岩茶・低い場所のお茶を半岩茶とする説・・・

この茶園は大紅袍母樹付近の高品質とされる高値の岩茶を産する九龍窠の茶園の例。環境はいわば谷底であり日当たりが悪く、湿っており、水はけが良く、典型的な武夷山では良い環境とされる茶畑。

岩場の衝撃 三坑両澗はすごいのですか?

  • このように岩茶には、歴史的にも岩茶の産地を細分化して、格付けする文化がしっかりとあるのだが、問題はその場所のお茶なのかという問題である。
  • たしかに細分化は面白い、収集心を引き付ける。
  • このような風習から、岩場を細分化して慧苑坑・牛欄坑・一銭天など(岩場や小さい区域を神格化して値段を数倍に引き上げる)岩や坑の名前でブランド価値を引き上げている。
  • 等の話を聞くが、、神格化しているのではなく、もともとは岩茶を作手たちが武夷山を愛し、崇拝して、自然に神格化してしまったのだと思う。

口感と香気で判断することが重要

  • 私は自分でなんども言い聞かせても、慧苑坑や馬頭岩などの場所の名前に衝撃を受ける、この茶を飲むようになれば、そうなるマニアは中国国内には星の数ほどいるらしい。
  • しかしながら、中国でも岩茶の細かい産地については、いろいろと疑惑があるのだ、考えてみれば、三坑両澗の耕作面積はあまりに狭く、その名前を冠したお茶が市中にあふれんばかりに売っているのだ・・・どう考えてもあり得ないと思う、このことは中国の岩茶の生産者と販売者から聞いた話では、岩茶自体が豊富に存在するから、名前よりも味を重視するお客が増えている傾向があるのだという。
  • すなわち・・・場所の名前を最初から信用せず自身の舌で確かめるという習慣が近年表れているとのこと。
  • ただし、日本では岩茶の試飲が難しいから、慧苑坑・牛欄坑などのビッグネームに惹かれるのは当然だろう、本当にそこで採集されたお茶なのかは別として、値段相応の美味しさや味わいは期待できるのは事実だからだ。
  • 核心地区の岩茶が産量が希少なため高価になりがちなのは当然だとは思うのだが、、武夷山へ旅行で訪れたことのある方なら分かると思うが、武夷山風景区内の畑の面積は誰の目から見ても狭いと思うだろう、狭くとも烏龍茶の特性上、茶葉が大きくなってから収穫するので、収穫量はそれなりであるものの、茶畑より茶屋のほうは多いだろう。岩茶を飲んで産地を当てられる方が居れば仙人だと思う。
  • 簡単に言えば岩茶はネームバリュー要素の大きな商品ではある。

実績のある産地の名前を冠する

上記で紹介したように、風景区内で取れた岩茶は愛好家から特別視される。

特に風景区内の核心地区とされる、三坑両澗のお茶はその巨大岩骨花香から神聖視される。

さらに、単叢の蜜蘭香でもそうなのだが、やはり烏東高山がつく蜜蘭香は味が違う。名前だけで、その茶葉の品質を茶葉で分かる人は多くないから、慧苑坑、馬頭岩、悟源澗など実際に高品質な岩茶を産する場所の名前があると品質が伝わりやすいのは事実だからで、老欉水仙と慧苑坑老欉水仙では、一般的にブランドイメージが異なる、場所の名前のある岩茶は、神聖視される場所のお茶という自覚をもって、製茶されるため、焙煎においても、上手くできている場合が多くから、総じて品質は高い。そのためネームバリューの大切さを知りつつ自分の好みのお茶を見つけたいところだ。

茶の品質で選びたい

  • 場所の名前が付く岩茶は総じて味や品質が良い傾向があるので、どこまでお金を払うのか?という問題だけだろう。大切なのは茶葉の品質であり、保存状態や焙煎の加減ではないだろうか?
  • 例えば、馬頭岩肉桂や慧苑坑肉桂などの細分化産地茶にも品質に高低があることは、あまり知られていない。肉桂という品質の茶に品質高低や価格差があるように、細かく品質差があって当然である。岩場の細分化の試飲判別は専門の茶商でも難しいものである。
  • 慣れた人は茶葉の見た目で中国茶において品質を見極めるが(岩茶の言われでは、岩茶の場合は茶葉で見分けれるのは仙人だけ)と言われるが➡それも焙煎が強い物は一理あるように感じられる
  • 試飲すれば品質は慣れた人間ならばすぐにわかる。
  • 生産者は場所の名前のあるお茶を名前に恥じない素晴らしいお茶へ作る。
  • だから場所の名前が明記されたお茶は総じて品質が高い。
九龍の茶園(三坑両澗の一)  写真提供 御茶荘主人

焙煎について

焙煎の加減

武夷岩茶の焙煎の強さはとても大切な要素であり、焙煎の強さは基本的に以下の4つに分類されます。

軽火 (焙煎軽い/清香型)

清香型や花香型とも言う、花の香りフローラル感・茶湯は淡い黄色・茶底は烏龍茶らしい赤とか黄色の発酵の跡などがある。 緑茶から岩茶に転じる茶人に適している。通常は焙煎は1回

中火 (焙煎はふつう/濃香型/現代焙煎とも

花の香りと果実の香りの混合・フルーティーでフローラル・茶湯の色 たまごっぽい黄色、上記の軽火を二回以降に焙煎したもの。

  • 中火濃香型 軽火から中火に焙煎を重ね、それを更に何らかの方法にて熟成させて、濃厚となった物、鳳凰単叢の濃香2次や3次に同じ。茶の色は赤味を帯びた黄色~薄い赤茶
  • 花果実香中火(軽火を経由せず最初から中火を目指し、職人が竹籠を使い弱い炭焙で2-3回の焙煎かつ、アロマにおける果実香が一定水準以上でている物・ブランデーのような雰囲気を持つ・茶の穂規格)茶色はピンクがかった赤~赤味を帯びた茶色

足火 (焙煎強い/伝統焙煎)

職人が竹籠を使い炭焙で3回以上焙煎、中火よりも熱をかけており、軽い火香に熟した果実を連想するフルーティーな香り・茶湯の色黄色から赤茶色・茶葉ギリギリ葉脈が残る・茶底(残った茶葉にはやや青みが残る)中火濃香や花果実香中火よりも、やや熱が進み岩茶らしさをつけている。店舗によってはこちらを中火や中足火とする場合がある

重火 (焙煎が強い)(伝統焙煎)

炭の香り・やや甘さを感じる・茶湯の色ワインレッド・茶葉は炭のようなイメージ・茶底に(青みなし)伝統型の足火をさらに焙煎したもの・4回の焙煎を必要とし、出来上がるまで一年程度かかる。

  • 焙煎による表現の違い
  • 岩茶の焙煎基準や名称に統一基準はなく、店舗により表記が大きく異なる場合があります。
  • 岩茶の表現は日本では焙煎の強め(足火や重火)にすることで、日本で販売されている(ペットボトル)のイメージの烏龍茶に接近する。
  • 焙煎が強く茶液は茶色タイプになる、しかし焙煎の弱いものも豊富にある、焙煎の弱い岩茶は品種特性を生かして、花の香りを楽しんだり、品種に向き合うことができる。焙煎を強くすることで、身体はホカホカそして独特の良い香りである(火香)を表現する。
  • 火香は(焦げた)という意味もある場合があるが、岩茶の場合は火香を楽しむ場合がある
  • 焙煎の強い岩茶は炭の味を楽しむという。焙煎の強いものでしか体験できない要素もあり、面白いと思う。
  • 焙煎の種類のおける品質の見極め
  • まず焙煎するということは、時間と手間のかかる作業であるため、焙煎の重め岩茶は4月末から5月の茶摘みのあと、完成するのまで3か月程度の焙煎期間を要する。
  • 一度に焙煎しても軽火➡中火程度に引き上げるのが精いっぱいで、茶葉を1か月~3か月休ませたうえで再焙煎を行う、足火程度の焙煎に至るまで2~4回程度焙煎される。
  • そのため中火以上の岩茶の新茶は8月ごろから出荷が始まる。
  • 焙煎のプロセス
  • プロセスは複雑であり、温度や時間なども異なる、、同じ足火という焙煎具合でも、焙煎がどのように施されたかによって味わいは変化する。
  • 事実・・中火と足火の中間・足火と重火の中間など・低温で作った足火・高温で作った足火など。実際の焙煎具合はとても細かいため、焙煎が弱い、焙煎が強い程度は覚えておきたい。
  • 焙煎を何度も行うということは、手間暇と費用の掛かることだ、焙煎を強くすればするほど、茶葉の重量は水分が抜けて軽くなり、さらにダスト(粉)となってロスする。
  • それ以上に焦がして、茶をダメにすることもある。
  • 焙煎は強ければ強いほど
  • 北斗や奇丹や白鶏冠など品種の味を生かして焙煎自体を軽めにする品種もあるが、肉桂や水仙などの主流品種は伝統的な炭焙を程ほどにして、強い焙煎に仕上げる場合もる。
  • 焙煎の手間暇を考えると焙煎が強くなればなるほど、焙煎による付加価値は多少は高くなるかもしれないが、焙煎が強ければ強いほど良いというものでもない
  • 焙煎が強ければ焦げる(製茶ミス)のリスクは上昇してしまう。
  • 焙煎に失敗して焦げた岩茶は、素晴らしい産地の岩茶であってもひどい味わいであり、飲んだ茶人の口腔にダメージを与える
  • 岩茶を扱う茶商は焙煎具合に注意を払う場合が多いので、焦げて味の抜けた茶を扱うことは通常はない。
  • やや焦げ気味の岩茶は最初に感動しても喉が焼けるような感覚を受け、ほかの茶や茶菓子の味がわからなくなる、その後に水を飲むと甘く感じられる。

➡すなわち中火よりも足火のほうが手間がかかるから希少だ、焙煎を●回もしたから希少等と言えば事実かもしれないが、焙煎回数=品質=味ではない。あくまで岩茶の表現を表す物と思いたい。

蛤蟆背・蛤蟆皮・ヒキガエルとは何ですか?

岩茶を茶底(淹れたあとの茶葉)に現れるブツブツのことである。

炭焙された茶葉にブツブツとした特徴的な斑点が現れる場合があり蛤蟆背(蛤蟆皮)と言われる現象になる、中火以上の岩茶で見られる現象であり、これは炭焙が成功したという目印の一つになる。

マニアであればで見逃すことのできない茶葉の特徴である。

炭焙でない物があるのですか?

  • 炭焙であることは当たり前だと思っているが、なかには炭焙でない岩茶も存在する。
  • 通常の場合は岩茶を買って袋を開けると、ふわり広がるなんとも言えない炭や灰や煤の香りが香ってくるが、もちろん数か月経過したり、軽い焙煎だとあまり煤の香りはわからない。
  • 茶葉を見れば焙煎が軽い物でも、煤のような独特な膜がなんとなく茶葉に付着している。
  • ➡(こちらも焙煎から時間がたつとわからなくなる)軽焙煎の岩茶で時間が経過してもどこかに煤のような香りがくすぐる。

岩茶は、、ほうじ茶ですか?

岩茶の炭焙
  • 焙煎の強めの岩茶をほうじ茶と表現する人が良く居るのだが、ひと昔であれば私はたいへん腹の立つ言葉と思っていたが、どうも誤解していたようだ。
  • 彼らは悪口を言っているわけではなく、ほうじ茶とは一般的に焙煎の強いお茶の表現として日本では通用する。
  • ➡ただし、、悪い意味が込められている場合もあるだろう。
  • この茶について学習すればするほど、知れば知るほどほうじ茶の仲間であると思うようになった、中国では岩茶の値段はピンキリであり、単価の安いものは、明らかに日本人のイメージする、ほうじ茶のように飲用されている。
  • これらは、そのイメージに消費される場合もあるという一例に過ぎない。

ほうじ茶  煎茶や番茶などを強い火で焙って製造したもの

公益社団法人日本茶業中央会・緑茶の表示基準より http://www.nihon-cha.or.jp/pdf/hyoujikijyun.pdf
  • この基準で言えば強い日で焙って製造した煎茶となっている、岩茶の焙煎プロセスでは、焙煎するお茶は煎茶でも番茶でもない、青茶を製造したうえで、じっくりと主に炭で焙煎するため、ほうじ茶の基準に全く当てはまらない。
  • さらに強い火で焙煎した岩茶は品質の問題がある場合がある。日本において、ほうじ茶は品質の低いお茶を焼いて販売するかのようなイメージも見受けられるが、毛茶(荒茶)の段階でも極めて高価である岩茶をわざわざ失敗リスク・一部がダストとなってロスなどの覚悟で焙煎する。
  • 焙煎に対する岩茶職人の情熱は半端ではない。

品種について

岩茶の品種は非常に多く 有名な物は 

肉桂(武夷肉桂)➡馬頭岩肉桂(馬肉)・牛欄坑肉桂(牛肉)・など産地による違いを楽しむ

水仙(武夷水仙)➡水仙・高欉水仙・老欉水仙など樹齢により区別される場合がある。

大紅袍➡ブレンド物の他に純種大紅袍と呼ばれる母樹のクローン品種(奇丹・雀舌)がある。 

四大名叢の一つ

鉄羅漢➡四大名叢の一つ 有名な割に生産量が少なく流通量が少ない

白鶏冠➡四大名叢の一つ 茶葉が独特な明い色をしている、焙煎を軽く仕上げる文化がる。

水金亀➡四大名叢の一つ ほか半天腰・半天妖 ・北斗(北斗一号)などほか多数

奇蘭・金観音・黄観音・金鳳凰・白牡丹・佛手・奇種など多数があるが。。。

5 分类51 武夷岩茶品种分类 传统品种包括水仙、肉桂、武夷菜茶、矮脚乌龙等。5.2 武夷岩茶名枞分类 名枞包括大红袍、铁罗汉、白鸡冠、水金龟、半天腰、北斗等。53 武夷岩茶产品分类 产品分为大红袍、名枞、肉桂、水仙

中 华 人 民 共 和 国 国 家 标 准 GB 18745—2002 武夷岩茶 中 华 人 民 共 和 匡
国家 质 量 监 督检验 检 疫 总  2002年-06-13 交付 2002-08-01実施より

GB 18745—2002の品種についての明記の(武夷岩茶产品分类 产品分为大红袍、名枞、肉桂、水仙) 武夷岩茶産品分類(大紅袍・名叢・肉桂・水仙)に注目してほしい。大紅袍・肉桂・水仙・その他多数という印象を受ける。

品質を表す言葉と用語

肉桂でも水仙でも品質を表す言葉は、一級特級極品などの等級的な表現や老欉であったり、武夷山の場所の名前、○○賞や状元など

  • 等級

岩茶の等級は(GB/T 18745-2006)によって等級の決め方がこまかく定められている。

大紅袍と肉桂は特級一級二級  水仙と奇種は特級一級二級三級 までに等級がある。

  • 大師/老師の名前 (先生)作者の名前ブランド
  • 岩茶の○○老師のお茶や○○大師の岩茶、名師作製という感じに売り出す場合があるが、実際に調べてみると老師自ら焙煎しても甲乙が出る場合もあれば、原料が粗悪で焙煎だけが上手にいっている場合もある、たしかに焙煎師の名前は信用できる面がる。名前を出しただけで値段が数倍になったとか、疑問も多いところだが。(実際に老師級や名人の焙煎した茶でも名前で売らない場合も多い) しかし。。焙煎を上手にしてある岩茶はやはり美味しい。
  • 場所の名前 
  • 受賞・金賞・入賞 
  • 老欉 高欉 

コンテスト受賞物の岩茶

純粋に岩茶の品質で真っ向から勝負して順位を決めるのがコンテストである、いろいろなコンテストがあるようだが、武夷山民間闘茶試合こと、武夷正岩核心村—天心村民间斗茶节(天心村コンテスト)が最も権威があるとお茶関係のプロ2人からお聞きしたので紹介する。

受賞種目は(大紅袍・肉桂・水仙・名叢)で、受賞の種類は状元(優勝)・金奬(金賞)・銀奬(銀賞)・优质奖(優質賞)2019年の出品数は全部で824ロットであった。

状元は各一個であり、受賞したら茶王を名乗る

金奬の受賞数は 大紅袍(6) 肉桂(10) 水仙(8) 名叢(3)

銀賞の受賞数は 大紅袍(9) 肉桂(14) 水仙(13) 名叢(5)

優質奬の受賞数は 大紅袍(15) 肉桂(23) 水仙(20) 名叢(0)

出品数は 大紅袍(206) 肉桂(252) 水仙(278) 名叢(88)

受賞数は 大紅袍(31) 肉桂(48) 水仙(42) 名欉(9)

受賞倍率 大紅袍6.45倍 肉桂5.25倍 水仙6.61倍 名叢9.7倍 となっている。

なんだ6個に一個も受賞できるのか・・・とんでもない!!

このコンテストに出品する岩茶は茶廠自慢の出来のロットを厳選して出品される。出品される岩茶の産地は三坑両澗産の岩茶は当たり前・・・馬頭岩・天心岩・九龍窠・竹窠・猫耳石など名産地ばかりの岩茶が出品される。名産地の岩茶が厳選されて、試飲され受賞の順位が決まる。すなわち・名前の岩茶がバランス感と余韻の強さなどにて厳しく厳選されるのだ。

高欉・老欉とは (高叢・老叢)

岩茶の品種は肉桂と水仙が多くを占める、そんな水仙は茶樹の樹齢により水仙・高欉水仙・老欉水仙に区別される。、前者と後者は後者の品質が高い、老欉とはお茶の樹の樹齢であり、おおよそ60年以上の水仙から採集された物である、高欉とは水仙と老欉水仙の中間状態で、樹齢30-60年未満の水仙になる、水仙はいわゆる日本の茶園タイプと異なり鳳凰単叢のような背が高いタイプの茶樹になる、老欉の樹は武夷山の石灰質土壌に根を深く張りミネラルを吸い上げる力が高く、茶葉の品質は必然的に上がつていく、だから老欉水仙というお茶は岩茶の気品と深い味わい総合的な品質は圧倒的に高品質となる。高品質とは味の濃さ・煎の長さ、余韻の深さ・・・疲労回復効果など多岐にわたる。しかし、老欉水仙は総じて高品質とされるが、焙煎ミス等は考慮しない。

岩茶に限らず中国茶の世界では樹齢の高い茶樹から取れたお茶が品質が高くなるのは常識となっており、樹齢の高い茶樹からとれたお茶は基本的に品質は高くなる。 (肥料を与える・切り戻す・収穫のしすぎなどで品質が落ちる場合はあるようだ)

老欉・古樹・老樹などは樹齢の高い茶樹を表す用語である。

老欉の定義は?

岩茶の老欉水仙の場合は樹齢60年以上を指すが、品種によっては樹齢に関しての定義は異なる印象であり。肉桂の場合は30年以上で老欉と言ったり40年以上であったりするので品種ごとに確認が必要だ。しかし、、あまり知られていないが、肉桂も樹齢30年以上とそれ以下では品質や味わいに雲泥の差がある。このページの老叢とは武夷岩茶の老叢のことである。ここからは老叢水仙の記事に詳しい

試飲と自己責任と値段で見る岩茶の世界観

ある時に鉄羅漢を朝に飲んだ、去年購入した鉄羅漢がなお美味しくなったとメールを貰って飲みたくなった。余韻もしっかりあり今のところ他の品種の風味らしい味は目立ってなく、鉄羅漢の味わいを保っており、たいへん好ましく感じた。

数年前に私の師匠の一人が慧苑坑鉄羅漢を出してくれた、30g3000円程度で購入したという。私は言った(ごめん)向こうでも風景区の鉄羅漢で50g5000円だと疑問がつけられる場合があるらしいのに、現地での価格を考えれば明らかに国内でその値段はいわくつきである。半岩茶の鉄羅漢に偉大な名前をつけたのか?かなり混ぜ物をしてるだろうと話したら、(私も気になるから貴方と飲もう)という流れになった。

  • ➡中国における岩茶の信頼度は価格におおよそ比例する。同じ名称の茶でもあっても値段品質に高低が激しく、名称=品質ではないが、500グラム1000元の岩茶より5000元の岩茶が信頼される。鉄羅漢500グラム1000元と慧苑坑鉄羅漢500グラム4500元では後者の信頼性が高いが、実際に試飲してみると良質な1000元の物と変わらなければ、後者はいわくつきとなる。現地のおける岩茶愛好家はおおよそ値段と味でそのあたりを鑑賞して把握している。そのあたりは中国らしく値段と品質を重視するのでもっとも面白いところだ。
  • 1000元相当の品物を5000元で販売して相手が喜び、納得すればそれで問題なく、そのような売り方をすることは中華圏ではあたり前である。

良く覚えている、洗茶の時点から匂いがどう考えても普通の水仙と肉桂+鉄羅漢で、まず口感が正岩にすら達していなかった。香気も水仙の花香としか私は認識できなかった。師匠は呆れて(だから国内で中国茶は買いたくないのよ)と言ったが、中国でも同じである。そもそも鉄羅漢は肉桂と水仙と比べて圧倒的に生産量が少なく珍しい岩茶であるのだから、買う側もこの品種の特性上は基本的に混ぜ物なしの鉄羅漢が極めて少ないことは分かっている。そういう物だからこそ、自分のお気に入りを買うというのが暗黙の了解だと思っていたが、複数の茶屋から聞くには、中国では2018年頃から鉄羅漢など品種を含む四大名叢の人気が落ちていると揃って、岩茶屋さんは口にする(一般消費者には言わないと思うが)武夷山の現地では茶屋は目に余るほどあり、中国の都市部でも茶城という環境から、買い手は店をハシゴして試飲にて味も確認できるので自己責任で選べる。

  • ある程度は同業者同士で目を利かせているし、ある一定水準を超えたら茶城の場合は家主から追い出される。茶人に酷評されSNSで拡散するので営業を継続するのは難しいという。

ちなみに岩茶の試飲では口感がフルボディで、製茶に問題がなく、透明感があり、焙煎が良く出来ており、余韻が強い物が超高額になり、コンテストに入賞したりすることから、岩茶でも基本的に余韻を重視していると考えられる。都市部の茶城も飛び込みでも割と私ならば良い茶に遭遇することもある。パンデミックが終わって渡航できるようになったらぜひ観光がてら足を運んでみると面白い。

  • 個人的には鳳凰単叢の人気上昇や武夷山周辺における茶樹の樹齢上昇により、全般的に品質が上がっている。とのことで人気と価格は下落傾向かと考えているが、岩茶マニアなら通ることになる上記のような事情も足を引っ張ったのか?

岩韻ってなんですか?

(次の記事へ)

二代目大紅袍や大紅袍のものがたり

本物を探しのために青天井に値上がり続ける牛肉

馬肉こと馬頭岩肉桂 知名度が上がってきているので更に細分化の動きが始まる。

御茶荘  写真資料提供を感謝

製茶工程|御茶荘

  • 参考資料

GB/T 18745-2006 地理标志产品 武夷岩茶(含第1号修改单) 

中 华 人 民 共 和 国 国 家 标 准 GB 18745—2002 武夷岩茶 

政府の資料につき各自で参照をおねがいします。

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武夷岩茶
中国福建省で作られている烏龍茶の一種類、武夷岩茶すなわち岩茶に関するカテゴリーページとなります。

更新履歴 2022-10-1内容を大幅にアップグレードしました。

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