純種大紅袍 奇丹・雀舌 | 茶の穂 香木と本気の茶

純種大紅袍 奇丹・雀舌

奇丹を飲む武夷岩茶
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ブレンドしていない大紅袍のページ・・・岩茶の品種である奇丹・雀舌その茶の記録

伝説の大紅袍・奇丹

伝説の大紅袍こと奇丹(きたん)は風景区大紅袍こと九竜窠の一角にある世界一高額な値段がついた等の伝説を複数持つ大紅袍の母樹6本のうち2本目と6本目を挿し木により増やした岩茶の品種。伝説となった母樹の遺伝子をそのままクローンにした品種であるため純種大紅袍とも呼ばれており2000年代に極めて高値で取引されていた品種でもある。伝説の大紅袍のクローンであることから二代目大紅袍などの名称でも有名です。

二代目大紅袍

二代目大紅袍とは?母樹から挿し木で増やした最初の奇丹のクローンをさしているようです。大紅袍における二代目三代目などの表記は最初に接ぎ木した茶樹からとれた茶を二代目とカウントして、さらに増やした奇丹を三代目大紅袍・・四代目大紅袍と表記するようです。しかしながら、接ぎ木による無性繁殖クローンであるため、遺伝子的には全く同じで特性も基本的には二代目以降は同じであり、実生と挿し木では全く同じ味になるわけではないが、単純に樹齢や生育環境による違いはあるため、大紅袍における二代目三代目という言葉の意味は樹齢と受け取ります。(根本的にはクローンであるため本来は二代目という言葉は不適当だが浸透しているようなのでこう記す。)二代目大紅袍と記載されている場合は基本的には上記の意味であるのだが、二代目を冠することにより商業的な付加価値が付くため、特に日本においては高値で売れるために奇丹そのものでなく、奇丹を少量ブレンドしただけの大紅袍やそもそも奇丹と関係ない岩茶でも使われている。

大紅袍の伝説

岩茶における物語は岩茶の普及と価格構成において極めて重要な役割があり、例えば上記の二代目大紅袍の話は二代目は有名であるが何の意味なのかを説明できる者は少ない、そして純種大紅袍の意味は大紅袍のクローンである奇丹のことなのだが、

  • 大紅袍とは奇丹・北斗・雀舌のこと…母樹6本のうち品種特性に優れて商品化できるこの三品種を接ぎ木して増やし大紅袍として商品化したという話は岩茶教室でのお決まりの内容だが実際には誤り・接ぎ木で増やした純種大紅袍は奇丹のみ2009年中国の研究チームによるDNA解析による遺伝子鑑定の結果、北斗は母樹大紅袍6本とは無関係の品種であることが明らかになる。雀舌は下記の項目を参照ください。
  • 現実では遺伝子関係を否定されたにも関わらず、大紅袍とは上記の三種類であるという認識ではあるのが特徴だ、もちろん現地の法律上でも認められおり岩茶業界ではあたりまえとなっている。

このように岩茶が伝説と物語により成り立っているという事実が中国で有名になってくると、大紅袍や品種茶のイメージが低下、岩茶に嫌気がさした愛好家は伝説で茶を飲むのでなく、樹齢や標高を求めるようになり鳳凰単叢の人気上昇やプーアル古樹茶ブームが発生して現在に至る。現在では肉桂と水仙を除く岩茶の人気は下火になっており、一部の品種は値下がりが激しいようだ、これは高品質な岩茶が良い意味で適当な値段で入手できる機会が増えるという意味でもあるので消費者や茶人は歓迎するべきだと思う。しかしながら、奇丹は伝説になるほど味が良いという品種特性と素晴らしい余韻を持つ優良品種であり、希少かつ高値が付く岩茶であることは不動だ。

2019

  • 茶葉4g 茶葉そのものからフルーツの香りが漂い良い感じだ、お湯を注ぐとマスカットのような甘い香りが周囲に漂う。アロマはマスカットや新鮮なリンゴを連想する、口に含むとややミディアム寄りのフルボディで独特の余韻に驚く、詳しく後述、フレーバー(香味)には焙煎の味わいに加え新鮮なフルーツを感じる。後味はフルーツの甘さが穏やかで柔らかく長く継続する。ミネラル感の強さに加え、体感の良さはピカイチであり飲んだあとの気分の良さが素晴らしい。
茶葉4g

背中に走る強烈な余韻

  • 奇丹茶の最大の特徴はこの余韻だ、飲んだ瞬間に背中や上半身に何かが降臨するかのような余韻で、この茶はそれがゆっくりと穏やかである。この背中に走る余韻が強い茶は例外なく高級茶とされているし、岩茶のコンテストで優勝/上位入賞するお茶で感じられる。
  • このタイプの余韻は中国茶における品質決定の際における重要事項のひとつであり、これが伝説の岩茶の実力である。
  • 伝説だけでなく実力派なのだ、そして現代でも幻の品種のひとつで非常に高額な値段がつく仙女散花はこの余韻が一段強くもう少し長い。

コストパフォーマンス

中国において500g8000RMBレベル(1RMB16円換算で50g13000円)の岩茶が持つのと同様の余韻を持つ実力派の岩茶だ、ボディがやや小さいことが残念なのだが、後味の良さと何せこの余韻なので大満足、もし値段がつけれるなら夢を壊す50g5800円(税込み)なのだが、偶然に入手できた品物であったので、以後は手に入らなそうだ、もちろん今年は入手できなかった。 

雀舌 

雀舌(じゃくぜつ)は九龙窠にある大紅袍の母樹6本の種から落ちている種を武夷山政府の農産物研究所が採集して発芽した苗から良い品種特性をもった苗を選抜して岩茶の新品種とした物。親が九龙窠の母樹大紅袍であるため二代目大紅袍という点においてこちらは有性繁殖による母樹大紅袍の子供なので二代目大紅袍という言葉に近いような気がします。

2019 御茶荘

焙煎・軽めの炭火で行われている(品種味)すなわち、この品種が持つ独特の良さを生かす為に程焙煎を行っていないのが特徴。

雀舌 茶葉の様子

お湯を注ぐと周囲に広がるミネラル香が素晴らしい、香りは何とも言えない草花の香りで、なんともこの品種らしい香りだ。アロマは梅の花などを連想する強い花の香りと洋梨を連想する爽やかな果実香も備えしつつ香味はアザミや梅の花や洋梨、ライムなども感じられる。口に含むとフルボディで柔らかいながらも引き締め感がある。余韻は喉付近までふわりと降りて穏やかな雰囲気で岩茶にしてはそれなりにある、聞くところによると樹齢30年ほどの原料を利用しているらしい、後味はお菓子および炭酸飲料のラムネを連想する、楽しい甘さが長く残る。

茶底 ギザギザした小さ目の茶葉が特徴

上級者向けの味わいを持ちつつ、フラワーブーケのような花の強い特徴的な香りで分かりやすい匂いと、後味は楽しい雰囲気が面白く、じっくり味わうのも良いが、お喋りしながら、菓子をつまみながらワイワイと飲みたいお茶だ。

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