香木の買占めは何処から来たのか?  | 茶の穂

香木の買占めは何処から来たのか? 

この記事は2017年8月22日に書いた(1周年特別コラム 香木ブームは何処から来たのか?)を再編集した記事です。

香木は見つけたら最後
全く同じ香りを出す個体は存在しない
香木を売ったら帰ってこない
香木は貴方だけの物でない
香木が欲しいのは貴方だけじゃない
日本の億万長者はアラブの二ートと同等
        香木は数が少ないから、買い占められたらおしまい

香木の事実をまとめてみました。
これらは、中国のプーアル茶バブルからも推測ができます。
雲南省で生産されるプーアル茶は基本的に357gの円盤状で数十年間の保存ができ
上手に保存すれば、ワインのように熟成し美味しくなり値も跳ね上がる。
2008年ごろ中国の好景気で爆発して下関茶廠・猛海茶廠など旧国営茶廠はともかく、無銘の茶廠のプーアル茶が1週間で倍づつ値上がったのだという。
しかし落とし穴があった、お茶は短期間で再生産ができるのだ。
猛海茶廠の7572などは年に何回も出荷し品質は崩壊、偽物の蔓延や、突然の少々の不景気などが重なり翌年崩壊、以後2年ぐらいは広東省で真正の高品質のプーアル茶が破格で売り出された、馬鹿げた投資とか全く興味ありませんが、美味しいお茶を飲めるならばこのき少しだけ買ってよかったと思う。ちなみにプーアル茶ブーム崩壊後、さまざまな物ブームが到来して、爆買い騒動の少し前に日本国内で売られている香木の値段が極めて安いことが知られて、次に再生産できない、ベトナムで買うより安いということで、円安の後押しもあり、中国人は日本に押し寄せ香木を買い占めるようになります。その同時期に鉄瓶ブームなんてのもありましたが、それは中国製の鉄瓶より岩鋳の方が値段が安く極めて高品質だからだと認識しています。そのため、ある程度買われたので現在中国人は見向きもしません(2017年8月の情報)
 
ただしプーアル茶の価格はその後に回復した、班章・易武・氷島などの
有名産地はバブル崩壊後一時的に値段を下げても、もろともせず高騰しています。
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班章・易武・氷島は伽羅だとします。(肥料や品質の問題から比較は本来不適当) 現在において、これらのお茶は何度も収穫するため肥料で肥えさせ、年間何度も収穫し、平坦かつ個性の少ないお茶になる。伽羅は再生産が限られているのでほかの香木が下がっても上がり続けます。大したことないレベルの香木はいくらでも再生できまき(新茶園・香木プランテーション)そこそこの品質の香木はプランテーションでは再生産できません。香木は品質に天然と人工栽培では雲泥の差があるため、香木は絶対数が少なく、希少過ぎて流通経路すらよくわかっていません。それに良い物は新産においては数を大きく減らしています。新産が難しい以上はお茶のように後から値段が下がるとは考えにくい。

続く

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