武夷山市営の武夷岩茶コンテストである、武夷山市第20屆春茶評比賽にて、上位約2%に位置する最上位の奬である特等奬を受賞した製品です。
武夷山市春茶评比大赛(武夷山市春茶コンテスト)は品評会のなかでも歴史があるコンテストとなっており、武夷山市茶産業発展センターと福建武夷山三茶集団が共同で主催しており、2024年度にて20回目の開催となるようです。

岩茶の取引先から話を伺ったところ、「武夷山市の品評会」という点から賞金が設けられていないため、純粋に品質を競う品評会として非常に印象が良いそうです。審査は四次にわたって行われ、難易度が高いことでも知られています。また、この品評会には「優勝」という概念がなく、最上位にあたる「特等奨」を受賞することが、一人前の岩茶職人として天心村で広く認められる証とされているそうです。
武夷山市春茶评比大赛は、武夷岩茶品評会の権威としては武夷星天心村品評会に次ぐ権威と歴史を持っており、重要な大会であるといえます。

この特別な岩茶を茶の穂に紹介してくれた理由として、あとから判明した点では、どうやら、武夷星天心杯金賞肉桂2019年を私が出品前に、こんな余韻が強いなら品評会で賞取れると予想して的中させ、どうも私がイケると言わなかったら、あれは誕生しなかったかもという点があり。
当店店主のテイスティング能力の高さから紹介となった模様で、あの製品で確立した製造方法を継いだのが、作者は違うけれど、特等奨水仙V3であり、後継商品という点で、茶の穂らしい製品であると言えます。
店主の感想
中火版、茶葉5グラムにて、アロマがとてもフルーティであり、高級岩茶で感じられる土っぽいアロマ、この土っぽい芳香がある岩茶は岩骨花香の一番強く良い形と取られ、多くの場合で価格が倍にあがる香りが目立つ、口感が品評会系の岩茶で目立つ。

口当たり、三坑両澗の岩茶らしく大きくも引き締まって、透明感(キレ)を感じる口当たり。
味わい、喉越しが良く、百年老叢水仙ながら肉桂のようなフルーティ感があり、喉にへまとわりつく、後味がとても甘く、バランスがとても良い、百年老叢水仙としては珍しく、腰の強さや骨太さが無い代わりに、力強さと安定的なバランスの良さを持っている。
総合感想
香りや味わいどれをとっても2024年の百年老叢水仙として抜きん出ており、バランスがたいへん良く、品評会で上位が狙える最高級の味わいと品質を持っている。この味わいなら、品評会に出す前でも、コンテストで上位2%が狙えるとすぐにわかるような典型的な最高級岩茶の味わいを持っている。数多くの超高額茶を飲んできたが、このレベルで、8.3g定価が一万円程度はかなりコストパフォーマンスが高いと言え、岩茶の価値観が高い現地だと瞬時に売り切れるのは当然かと思った。
福建省で、かなり高額で売れるレベルだが、良く外国向けに売ってくれたと思うが、品評会岩茶は中国国外輸出を優先するようにとの主催者からお願いがあるらしい点と当店の信頼性、品評会受賞品を集めてきた経歴が効いた模様。

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品評会受賞茶に対する当店の考え方へ


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