マニアの目 中国茶の中国での原価を知り、品質を見極めよ | 茶の穂

マニアの目 中国茶の中国での原価を知り、品質を見極めよ。

中国の茶城の例茶についてのあれこれ
スポンサーリンク

私は日本ではあまり知られていないマニアや中国茶店が仕入れで使う、ある手段を公開しました、中国茶の原価を知った上で売値を計算して、お茶の品質を見極めるという手段です。 この手段を中国茶マニアの独自研究として、中国茶愛好家と消費者の皆様にお伝えしようと思います。日中は飛行機で下手したら片道2時間の距離、あえてそのような原価や事情を知っているべきだと思います。

1元16円にて計算(人民元の為替相場は変動します)

値段と品質で考えるマニアの目

検索結果は相場表であふれている

こちらが現地における相場表の一例です。 

中国ではこのような相場表がネットでフツーに公開されております。そして中国語で中国茶価格など調べれば簡単に原価表や相場表が出てきます。なぜでしょうか?

左が業者価格 右が最終小売り価格です。

百年老欉野生紅茶 産地 朝栗 批发1500元 市場8000元 斤とは500gの値段です。

注意・同じ名前のお茶でも品質高低がありこの半値程度の物もありますが、私はこのサイトの相場表を見本として出しました✘現地ならもっと安いと場合もあると思います。同じ名前であっても、店により価格、そして品質及や中身は違います。更に・・・製茶ミスなどのマイナス要素を配慮してください。

すなわち中国での卸価格は500gで24000円ということです。百年の桐木老欉が原価でおおよそ50g2400円であり、最終的に13000円程度になります。その下のランク(樹齢が若い・産地が麻栗でない)は50g1300円ほどが7000円程度で売られるよ という意味になります。これは中国での話です。

しかし、これらは中国での話であり、日本は関係ありません、日本に輸入して販売する場合は、さらに買い付け費用と関税及び場合によっては食品検査費用が付加されるのです。個人的に情報を集めたところ、さまざまな調査や裏付けから、基本的に中国茶の値段設定は卸値×4~5倍であれば良心的であるお店と言えます。

原価から品質を見極める方程式

すなわち、この4倍は良心的であるという理屈から、日本で売られているお茶の品質を見極める一つの手段となります。この例では良品の樹齢100年前後のお茶が500g1500元ならば、50g単価は2400円です。

(1500×16÷10=2400 50gX原価)ここに×X倍と計算して品質を見極めてください。

2400×2=4800? 2400×4=9600?

ではここからです。あなたの飲んでいるお茶の50g価格にどれほど近いか考えてください。その下のランクにご注目ください、1斤800元とは12800円ほどです。

(800×16÷10=1280 50gXの原価)

1280×2=2560? 1280×4=5120? となりました。

中国で茶城めぐりをされているかたや、私ならば、このような計算は脳内で瞬時にするのです。原価×4倍は品質を見極める手段になりますが、確定事項ではありません、最終的には自分で飲んで判断します。ある程度の目が肥えている人は茶葉の見た目で焙煎具合や揉捻の強弱そして樹齢及びその他の特徴を見極めます。さらに、人によっては、茶葉の匂いのみでも茶の品質を判別するのです。

お茶の値段を下げる要因は多くあります。

各種の製茶ミス・焙煎のしすぎで焦げた、殺生を失敗して渋みを生じて味に影響が出た、雨の日に収穫して香りが出ないなどです。 更に混ぜ物や香りの強弱・・・・さらに真贋など、とても中国茶の仕入れは難しいのです。Twitterなど中国で簡単そうに買っている人も中国茶店の店主も相当な訓練と試練を乗り越えて買っているのです私は試飲を重ねて店主がお気に入りのお茶を仕入れてくる、すべての茶商や中国茶店を尊敬しています。

誰でも原価で入手できれば

この桐木関百年老欉は一例としてあげさせて頂きました、(ええええ)数倍で買っているの???そうです。原価で中国茶を入手することは素人でもその域(岩茶.単叢)など専門でないプロにも難しいのです、日本のほうが素晴らしい中国茶がネットや通販でクリックするだけで簡単に買えて、しかも、試飲の必要もなく、店主の能力のおかげで、簡単に、しかも500g一斤で買う必要なく良い中国茶に出会える。私は値段が高いと分かっていても喜んで日本で日常的に中国茶を購入しております。

Bitly

(プーアル茶や岩茶などはAmazonを利用して簡単に現地価格+送料で個人輸入できる。不着や不良に対しては、アマゾンマーケットプレイス保証という強力な保険が付いており不着の場合は必ずと言ってよいほどスムーズに返金される、国内通販より時間がかかるだけで簡単に購入できる。)

高級品は中国で買うより日本のほうが安い場合は多々ある

単叢やプーアル茶や岩茶などの高級品(品質の高い物)は現地で購入するより、日本で購入したほうが安い場合がとっても多いのです。2015年ごろに中国人観光客が中国茶を日本で爆買いしているというニュースをヤフーで見て、私はそのことを脳裏に留めて中国茶を買うようになりました。

  • 中国茶への価値観

本場の中国茶マニアの中国茶へ価値観と日本人愛好家の中国茶への価値感は、価格・考え方などに、おおよそ大きな解離があるため、日本で中国茶を買うほうが、簡単に素晴らしいお茶にありつける場合もあるのです。

中国茶の世界は奥深く巨大であり、日本の人口の10倍以上のマーケットで育まれております。例を言えば、最高のお茶を入手することは非常に簡単なことであり、茶城の店頭で売られている(50g10000円程度以上)のお茶を買えばよいのです。中国の卸値で50g1万円程度のお茶はザラにあり、中国の物価から言えばたいへん高価なものですが、私が知っている上海の単叢店では、このような値段のお茶が(自分が高いなぁと悩んでいる)横で数キロ単位で売れていきます。それ相応のお茶は恐ろしいような高値であっても瞬時に売れていきます。

中国において、茶を買う方なら、我々の想像を絶する高価な茶が目の前で現地の方にバカ売れしていくことを知ると思いますが、その様子を見て (高いお茶を飲んでいるという価値観でお茶を買う・高いお茶を飲むことがステータス・金が余ってしょうがないから)という見方をする方がおられますが、先に言えば、もちろん上記に当てはまる方もおられます、しかし、彼らは舌が相当に超えており、かなり味のわかる方たちなのです、良いもだから高値で買うのだという印象を、私は総じて受けます。フランスワインを見れば750mlで数万円のワインを日常飲みする方を(高いワインを飲むことがステータス・金が余ってしょうがないから)という目で見るのと同じことです。お金を出すからそれ相応の茶を飲むというイメージです。

中国で神聖視される茶と日本での高級中国茶の解離現象

茶に大金を使う様子を見て、呆れて横目で見て、実際にそのような高額なお茶を試飲して、大したことないと思うのは、舌が肥えていないからであると思います。

➡台湾でも中国でもこれを( 日本人だから・日本人の舌)と良く言います。

総じて日本人は現地において超高額な値段のつくタイプの茶を普段から飲んでおらず、彼らが神聖視する中国茶を知らないのです。そういう中国茶は、日本ではあまり売られておらず(50g10000円のお茶を日本で売ったらいくらになりますか👆)日本でこの値段の茶を普段から飲んでいる方はどうなるのでしょうか?どうなるかどうかは、吉か凶かのどちからかになると思います。

極端な例を言えば 値段差が10倍以上ある同じ茶を、値段を知らずに飲んでみてください、どちらが良いと思うか?それだけです。香木を長くやってきたので、香りの強い高品質な1g4000円の沈香と、柔らかく淡い香りの1g40000円の伽羅を聞いてどちらが良いかと聞けば、おおよそ後者が良いと言われますが、どちらに価値観を見出すかは個人次第です。なぜ淡い香りでも価格が10倍違うのかと言えば、淡くても10倍ださなければ出ない香りがするからなのです。これは中国茶でも全く同じです。(香りなのか味なのか?それ以外なのか?は経験において覚えてください)

関連記事 茶の評価基準と観点 (余韻で決まる中国茶の価格)

実際に計算して試飲を重ねて高級茶を入手しても、お茶を飲む環境の違いで評価できていない場合

私の場合この記事の計算と現地での試飲を行い、なかなか良い単叢を入手したが、蓋碗もお店と同じ物をそろえて、淹れ方や茶芸の方法も現地で学習したのに、自宅では、試飲のときに感動した香りが出せずに苦労した時期があったが、ブリタを利用して改善した。単叢や清香タイプの茶の味や香りを出すために、家庭用の浄水器を利用すると世界が変わります。

https://amzn.to/3cTVOvZ

  • その例

デジタルはかりでお茶の量を確かめて、自分の消費量を適正化!

https://amzn.to/3ehaR3P

値段表の参考サイト

www.dhpao.co

  • プーアル生茶 2020年の原料価格 この場合は公斤1000gあたり 

1.易武(慢撒)
小树:400元/公斤
古树:1500-1600元/公斤
2.曼松古树
小树:2000元/公斤
古树:40000元/公斤
3.刮风寨家边
小树:400元-500元/公斤
古树:1000元-1600元/公斤

https://cttea.info/teanews/20200426 雲南省著名産地の頭春茶原料価格 中国茶情報局さまより引用

独自の茶の研究 カテゴリ一覧 このブログ内

茶についてのあれこれ
茶についての勉強や学習に関する記事のカテゴリーページ

中国茶の記事 一覧 このブログ内

中国茶
カテゴリー中国茶(茶の穂★本気の中国茶)自然栽培を愛する作者が飲んだ中国茶のブログ、読者さまの参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました