水簾洞老欉水仙
水簾洞老欉水仙、読み方(すいれんとうろうそうすいせん)武夷岩茶なのに透き通るような透明感に加え、爽やかで煌めくような香り、深く伸びる余韻をもつ花香老欉水仙を入手できたので発売します。
産地水簾洞の特徴
水簾洞産岩茶の特徴としては自然栽培を実践する生産者が多いようで、山場由来の味わいの特徴は、透き通るような透明感と優しい口当たり、瑞々しさだそう。この手本のような小地区の特性に合わせて、自然栽培が選ばれていると推測しています。
水簾洞内極上産地の走馬楼を除き、口感は慧苑坑などより、僅かに小さいが、正岩茶らしく完備、半日陰型でありバランスが良い。知名度の高い産地ながら生産量自体は多くない為、本物は希少である。※慧苑坑に隣接しているので水簾洞を三坑両澗に含め慧苑坑として売る場合もよくあります。これらの特徴は当店の水簾洞小竹林老欉水仙、振興杯金賞肉桂などもこのような特徴を備えております。
当製品について
茶の穂定番商品の天遊峰老欉水仙のさらに上を行く、自然栽培と高樹齢の水仙であり、岩茶名人の育てた老欉水仙をさらに専門の焙煎士さんが、花香を生かした慎重な焙煎により仕立てた作品です。雨が振る前の2023年5月7日に収穫、水仙系としては武夷山の30年間で過去最速級の茶摘みとなり、茶葉は成長せず収穫量は例年より4割程度も少なく、養分が集中しているので例年より味は濃く、熟成でさらに甘味は増してコレクションにも向きます。
生産者と製品の産地について
水簾洞周辺に茶園を多数有する、農家兼生産者さんの製品であり、茶の穂最高峰の武夷岩茶肉桂でもある振興杯金賞肉桂の近くの走馬楼に近い水簾洞の畑にて栽培されている老欉水仙であり、焙煎も同じ焙煎士の作品。水簾洞産の水仙と水簾洞の一角たる振興杯金賞肉桂こと走馬楼老樹肉桂で水簾洞産の肉桂と水仙にて兄弟的な位置づけの製品です。
樹齢は80年以上の百年老欉水仙でありつつ、振興杯金奨肉桂の調達関係から比較的安価に入荷することができました、2023年の岩茶は収穫量が激減したため生産量が少ないながら、この生産者さんと組んでいる焙煎士さんは販売量減=収入減は無視して、天候に恵まれたことを喜び、当店向けには値上げをしませんでした、プレミアム製品たる品評会入賞の振興杯金賞肉桂においても価格をギリギリまで抑えてもらえ、感動的な煌めきと、透明感のある花香老欉水仙を作り、当店に向けてくれてうれしい限りです。
茶の穂店主も風景区産の水仙でここまで透明感(キレ)を持つものはたくさんの岩茶水仙のなかで初めて飲みました。
店主の感想
香りアロマ、透明感ある蓮や水仙の花香、アセロラや青りんごなどフレッシュなフルーツの香りと岩茶らしいミネラル香が香る、口に含むと大きなフルボディで岩茶らしい、もぎたてリンゴなどフレッシュなフルーツを連想する香味、奥深い味わいを感じる、余韻は長く、体感は背中を走る。もちろん耐久性も抜群で少ない茶葉でも長く楽しめます。
さまざまな雰囲気が共存する謎めいた雰囲気が特徴的であり、岩茶ながら軽いトップノートに加えて、水仙らしい柔らかさ、瑞々しい雰囲気を持ちつつ、引き締まり感、透明感(キレ)岩茶らしいミネラル感、柔らかい雰囲気、繊細なのに大胆、落ち着いた雰囲気なのに、どこか煌めきがある等、極めて複雑怪奇な味わいを兼ね備えており、多くの美味しさが詰まった岩茶です。
茶の穂における他の老欉水仙との比較
天游峰花香老欉水仙と竹窠百年老欉水仙は同じ製作者の製品であり、余韻の長さや味は、もちろん違いますが、同品種かつ広くはない風景区産でお互いに7kmは離れていない産地ではあり、摘み取り時期が同じで、摘み取り方法も大葉型ということもあり、味や香りなどは色々と似ておりますが、こちらの水簾洞老欉水仙は製作法から栽培方法、摘み取りの時期まで違うタイプであり、味は引き締まっており、透明感があります、繊細な感じと大胆さを兼ね合わせているのも特徴です。
味わいに透明感があるので海抜1300mという超高山岩茶の桐木花香老欉水仙に何となく似ていますが、あちらが正山小種のような龍眼系の香り主体ならば、こちらは最高級岩茶らしい大きなミネラル香とフルーツ系の香り。天遊峰花香老欉水仙が好きなお客様も、竹窠百年老欉水仙がお好きなお客様も、肉桂派のお客様にも、品評会で賞をとるような岩茶と一緒に飲んでも納得を頂ける、そんなレベルの老欉水仙であると思います。
名前を水簾洞百年老欉水仙としない理由
80年以上の老欉水仙を武夷山の一部の茶商では百年老欉水仙を言いますが、(※茶商の売り文句、百年以上は実際には80年以上がセオリー)価格に反映されており、竹窠百年老欉水仙より価格が安いので、百年は名称に入れませんでした。水仙の場合は余韻の強さで価格は決まりますが、美味しさや様々な観点から上位品に総合面で劣るとは簡単に言えない高品質な製品です。
詳細産地情報樹齢80年以上 自然仕立て老欉型、全手摘み人力運搬(風景区テロワール)半日陰タイプ(無肥料)幽玄で奥行きを感じつつ、華やかで強い香りと岩茶独特のミネラルのアロマを楽しむタイプ・初心者から上級者までお楽しみ頂ける人気のタイプ。香料の使用及び着香は一切行っておりません。茶葉の等級(特級)小葉型、最新式の早摘みタイプ。
茶器について
当店の他の岩茶と異なり、栽培方法等から茶器の影響や使う水の影響を反映しやすい製品です、余韻に影響の少ない茶器や鳳凰単欉用蓋碗の一部を使うと長く伸びる百年老欉水仙らしい体感などをさらにお楽しみ頂けます。
樹齢について樹齢80年以上かつしっかりと余韻を有する水簾洞産の水簾洞百年老欉水仙ですが、価格面から記載しておりません。写真について茶葉の写真は5グラムで撮影、写真三枚目はパッケージのイメージパッケージについて5グラム、7.5グラム共に茶の穂専用、水簾洞老欉水仙専用パッケージにて販売、50グラムは国産チャックつき大袋にて発送。入れ物はイメージに合わせたデザインにしました。茶の穂 2023年新茶の花香老欉水仙(おおよそ樹齢)の品質ー天游峰花香老欉水仙(60)<<水簾洞老欉水仙(80+)<竹窠百年老欉水仙(100+)
有機情報 無農薬肥料制限栽培 認証なし。
水簾洞老欉水仙の産地視察と買い占め事情
当製品の作者一族は水簾洞や慧苑坑の慧苑寺周辺に茶園を多数保有しており、特に水簾洞エリアで産する老欉水仙における生茶葉を作者と仲買人、他の水簾洞老欉水仙の作者による説明では水簾洞核心区の80%以上の茶葉を大量資本を投下して買い占めしており、その農家兼生産者さんの娘さんの系統で新天心岩茶村に所在する業者相手専門の岩茶店、しかも、水簾洞および慧苑坑老欉水仙が専門の店で作られた製品を当店の取引先が買取り、独自で焙煎を施した物が茶の穂で販売されております。
※いわゆる核心区こと水簾洞石碑より北側と東側を買い占めており、風景区の水簾洞口周辺や水簾洞と水簾洞の解説板がある慧苑坑の分かれ道付近、川の南側は買い占めの対象外。
この水簾洞老欉水仙は水簾洞の水仙をほぼ買い占めを行っている業者さんから、水簾洞産の岩茶専門の岩茶店を経由しているが、この専門店の信頼性はとても高く、何種類か水簾洞老欉水仙ばかり試飲させてもらったが、この店は老欉水仙の樹齢を厳格にわけて販売している。
このように場所系の高級武夷岩茶は実質的に、得意とする地区の茶葉を買い占めする仲買業者と土地所有者の親族たちが経営している系列岩茶店でしか、本物の小産地製品を入手することは困難となっており、それらの店から何らかの形で原料を入手する以外でまず本物の核心区とされる小産地岩茶はほぼ入手できないというのが武夷山岩茶の特色とも言えます。
このように武夷山では小エリアの生茶葉(原料)を多く把握している業者が存在しており、このような店は基本的に小売りを行わず、まず親族や親戚の卸店または大手小売店にしか茶葉(主に毛茶や軽い焙煎のみの半製品)を販売せず、彼らは表にあまり出てこず、小規模な岩茶業者はもちろん一般客は一切相手にしません。
上の写真における水簾洞老欉水仙の茶園と茶樹には大手岩茶メーカーの名札がかかっているが、これらは買い占め業者から直接茶葉を購入して一般客に販売している証拠であり、信頼性向上のため購入している生茶葉または半製品を産する畑に名札をかけるという習慣がある。
なぜ水簾洞の岩茶を当店が扱うのかというと、当店一番の岩茶の取引先はもともと馬頭岩直下にある磊石精舎にて道士として住んでおり、現在は風景区の南方に移動したものの、悟源澗系の天遊峰、胡麻澗、悟源澗、馬頭岩、猫耳石などの生茶葉や畑を一族で多く把握していることから、取引先が悟源澗系の茶葉と茶葉交換にて入手した原料を用いて製茶され、当店に入ってきたのが、この水簾洞老欉水仙となっている。
25年1月の訪問視察時に当店で販売店している水簾洞老欉水仙の場所を聞いたことろ、水簾洞の推定八割以上買い占めているので、範囲が広くてこまかい場所はわからないと回答を頂き、そもそも買い占めてるので、世話や茶摘みは小作人にやらせてもう何年も茶園にすら訪問していないとお話くださいました。
このように名前系の岩茶は作者の系統が大切ということや、買い占め業者に関する情報を公開すれば以後に名前系の岩茶を発売する店が、実際の取引状況とは関係なく、そのように話すようになりを、さらに別の店もそれらを繰り返すという現象や売れている店の名前を真似やそのまま同じにして売るなど、正義感が一般常識と比べて欠落しているという傾向は中国茶専門店において一般的な感覚であることから、なるべく出したくない情報ではあります。
しかし、当店の状況において、このような情報を出す以前から水簾洞老欉水仙と慧苑坑百年老欉水仙は当店において、水簾洞が2023年年間売り上げ2位、2024年度も6位、慧苑坑も2024年一位と当店でもっともよく売れる製品です。
水簾洞老欉水仙2023年はさらに2024年のリピート率ランキング一位という大人気製品となっており、当店のお客様による購買記録から、ある程度の理解力が必要な製品ながら、ちゃんと飲んで価値そして品質を理解してくださっているというデータがあることから、当店ではお客様に感謝しつつ、これからも高品質な岩茶を今後も発売していきたいと思います。
筆記 2024年1月12日 撮影は2025年1月4日。
2025年1月より、水簾洞老欉水仙の美味しさを他の産地の老欉水仙で補強して品評会に挑戦して入賞した製品を売り出します。2024年末の時点で既に卸元のお店では完全に売り切れている製品という希少な製品であり、価格も現在の為替で水簾洞老欉水仙2024年を入荷した場合と同価格となっており、水簾洞老欉水仙の2024年版プラス製品として売り出し致します。
水簾洞&慧苑坑老欉水仙に高山百年水仙の力強さ繊細さを加えた、新製品、両岸杯優質賞水仙、花香水仙交響曲2024の販売ページはこちら
販売について
価格 2023年11月1日より発売
左が2月までの価格、右は2月以降の新価格。
製品価格改定のお知らせ水簾洞老欉水仙の価格を2025年2月より、後継商品の花香水仙交響曲の価格を抑えるために、発売に合わせて価格改定を実施させて頂くことになりました。5グラム2280円、7.5グラム3150円、50グラム17300円に見直しさせて頂きます。過去に当製品の購入履歴のあるお客様は50グラムに限り旧価格にて販売いたしますので、お問い合わせまたはメールからお問い合わせ下さいませ。
5グラム 1980円 2280円
7.5グラム 2790円 3150円★
50グラム 16550円 17300円
後継商品の花香水仙交響曲の発売に伴い、仕入れコスト高騰と日本円の下落により、新製品の価格を抑え、別年号の入荷が可能となるように、水簾洞老欉水仙2023年の価格を改定いたします、ご了承くださいませ。
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