老樹猫耳石肉桂(猫児石肉桂) | 茶の穂

老樹猫耳石肉桂(猫児石肉桂)

武夷岩茶

猫耳石は馬頭岩茶区のなかでも特に良質な肉桂を産する小地区であり、この周囲にて栽培されている肉桂を原料とした岩茶は猫耳石肉桂、馬頭岩猫耳石肉桂や猫児石肉桂とも呼ばれ、一部では約して猫肉とも呼ばれます。表記は猫耳石/猫児岩でも中国語における発音は基本的に同じです。名前の由来は複数の説があるのですが、下記の写真を見る限り、正面に見える猫耳石の形状が猫の耳に見えることから、その名がついたと言う説に賛同します。

猫耳石肉桂の茶園 奥の岩が猫耳石

猫耳石の画像 当製品はこのような手前の機械収穫の肉桂ではありません。奥の自然樹形老樹肉桂茶園の製品です。

三坑両澗ではない、風景区産の肉桂だが、高級品として扱われており、希少性と価格が比較的高い品です。30年ほど前では馬頭岩肉桂として出荷されることが、多かったようです。

馬肉として馬頭岩肉桂の知名度が上昇することに伴い、アロマにおける違いから希少品としての価値が新たに見出され、高級品として地位を固めた小地区産の肉桂です。

左側の自然樹形老樹肉桂の製品です。

地元茶商の真贋基準は、岩骨花香は馬頭岩肉桂と基本的に同等であり、栽培環境から黄土由来(テロワール)の香り、柑橘系の花果香に加え、土を連想するアロマを持つとされております。猫耳石らしいミネラル香を引き立てるために、水分をやや多めにした中火に仕上げることが多い。

平均樹齢40年、樹齢30年以上平均40年1980年代最初期に植えられた老樹肉桂でもあり(自然樹形型老樹肉桂)アロマには少し土っぽさを感じつつ、柑橘類を連想するフルーツの香り、スパイシーな肉桂の品種香に加え、穏やかさを持ち、繊細な雰囲気、日向型から半日陰型の岩茶ながらジメッとした、土っぽく柔らかさを感じる猫耳石らしいアロマが特徴的であり、産地の個性(テロワール)を感じる品、2021年産は天候に恵まれた為、アロマにおける爽やかさが強く、肉桂は全般的に例年よりもエネルギッシュに仕上がっております。

コストパフォーマンスは高い

強い余韻と土香が特徴的な肉桂茶、当店の契約生産者が政府契約茶園の生茶葉から自家生産した製品のため、比較的安価で正確な産地を把握、猫耳石産と正確に表記しているため品質の割に価格は安め、何度もコンテストで入賞する品質と非常に高額な牛欄坑肉桂や慧苑坑肉桂などに匹敵する高品質あり、コストパフォーマンスはやや高い。牛欄坑肉桂や慧苑号など変わった名称に名前を変更すれば、北京、福州や厦門など大都市や高級岩茶専門店の店頭では5g1万円は軽く越える品質。

確かな筋、馬頭岩茶村大地主の畑産であることを確認済み、2019年にはコンテストにて252番中5位以内まで勝ち上がった品と基本的に同じ畑と生産者、2019年産は金賞肉桂として販売中、難しい年であった19年に上位入賞してからは作者が満足して受賞したら値段を大幅値上げせざるおえないため、それを嫌い2020年以降はコンテストに出品していない。

テイスティング記録

強いミネラルの香り、最初に鼻の先で感じるツンとした特有ミネラル香が本物の証です。強い肉桂種特有の肉桂香と柑橘類(ミカンやカリン)のアロマ、口に含むとフルボディで舌に強い刺激、渋みや収斂までは行かないものの馬頭岩肉桂よりも刺激が強い、香味はリンゴやドライフルーツなど、口の中に残る甘さは強烈、余韻は肉桂としては強い。馬頭岩肉桂を何もかも、濃くしたような強烈な味わい、最初に感じるツンとした特有のミネラル香特徴。

馬頭岩猫耳石肉桂の名称通り、馬頭岩肉桂を強烈にした上位品であると分かりやすい。

価格 5グラム2350円

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追記 平均樹齢30年のミスがありました、正しくは平均40年です。

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