軟質沈香、驚異の栽培伽羅
私は香木を聞くことを趣味としているが 最近は所有品で充分だと追加で買ってなかった。県外移動自粛という要請が地元愛知県から出ている状況なので京都へ行っても店には行っていなかった。
1月に話題の人工の伽羅を購入したが、その衝撃や市場動向を観察するために香木購入を控えていた、そんなか一年ぶりに購入した沈香は古いベトナム沈香(貴重な馬蹄スライス)こういう沈香を買ったのは、やはり天然沈香(伽羅)こそ良いからだ。
私も購入したが最近1グラムで3000~13000円で見た目がとても立派な緑油伽羅が出回っている、アレは2015年ごろに中国雲南省の大学とベトナムの企業が共同開発した人工栽培の伽羅が本邦でも本格的に出回ってきたのでは?という疑念が生じている。
私が栽培(人工)伽羅にであったのは2017年ごろにタオバオで売られているところからだったが、白くて見掛け倒しであり、香りは良くないと中国語の説明で書いてあるなどのネタ品であり、たいしたものでなく、栽培沈香と同様の安物という認識だった、海外においては三年前から多く流通していたが国内では確認していなかった。
私は伽羅の種類の基準でも書いているようにもの白皮緑油伽羅(中国語で白安・白楠など)の一部などすごく軟質な伽羅は個人的にはあまり好きではなかったが、紫や黒タイプをあつめてしまい、最近は緑なども集めだした(個人的にやはり黒~紫が最高です)そして半年前に疑念のあるそれらの伽羅を買って半年も聞きつづけたが、やはりヤバイ代物だ、見た目は良質な伽羅でしかないのだが、二種類入手して聞いてみると香気の本質が異なり、伽羅の位に全く達していない、そして、栽培沈香らしい異臭がプーンと香る。伽羅の辛味や甘みが全く物足りなく、そもそも伽羅の香り方をしない。よって伽羅と聞き比べれば、簡単に判別できる。
現状でも栽培沈香を栽培沈香として売る習慣は、根本的な沈香の本質とその成り立ちにおける特性からあまり無いこと言えるので、人工伽羅を人工伽羅と書く理由は見当たらない、この辺りは知る人間では常識であり、値段相応の常識から触れれば問題ないと思われる。 このあたりは沈香でもグラム10000円と1000円では品質が全く異なり、中国茶などにみられる有名な地区名称を冠する50グラム1万円と2000円の茶葉なら後者が論外なのと同じことであるだろう。
注意 栽培(人工)伽羅はこのブログを始めてから5年になるが、この系統の記事は今回が初めての記事となる、これらの情報は中国茶愛好家でもある私は中国語を読みことは得意なので、このサイトを作り始める前より存じていたが、当時は全く常識外であったので今回まで一切出してこなかった。 香木の見分け方の記事には今月に入り追加していた。
このような沈香はさらに希少になりそうだ。
上記の最上質の緑油伽羅の見た目については、こちらの図鑑を入手を 19P-6 あたりに似た栽培伽羅を見たことがある。
これらは中国の情報では栽培にて作られた伽羅であり1グラム13000円~20000円前後であるという・・・
この文章からわかるように中国では意外にも栽培であっても沈香と伽羅は高価なのだ、中国や華人たちの聞香の判定能力やコレクターのレベルそして費やす予算は日本の大多数の愛好家より、総じて考えれば上手なのでから考えればこのパンデミックが終われば、また国内の在庫を買いにやってくるだろう。
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追記 2020年4月3日 新型コロナウィルスに感染して半年以上にわたり、後遺症に悩まされた時期に筆記して、間違いだらけであったので、内容を大幅に補正しました、
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