鳳凰単叢という烏龍茶の中でも定番中の定番な単叢となっているのだが、同じ名前であっても品質や表現などに違いがある。
蜜蘭香単叢
濃香型
炭を使った焙煎を数回行い濃厚な香りを楽しむタイプ
濃香No2 2020
茶葉3グラム茶葉そのものから自然体なドライフルーツと蜂蜜の香りが強く香る、時点で価格帯で考えるとかなりハイレベル。洗茶二回 周囲にこれぞ蜜蘭香という自然体で強烈なフルーツ香が広がる。しなやかで独特の水の音がする。茶杯からの香りは鼻を突き抜けるドライフルーツを連想するトップ・ノートと新鮮なライチや加温していない蜂蜜を連想する香りが広がる。口に含むと茶液には滑らかさが全くなく引き締め感のあり独特の舌触り感じる。香味(フレーバー)もほぼ同様であり、後味としてそのまま続く、余韻は肩下までと灌木型の鳳凰単叢らしくしっかりとある。

完成された蜜蘭香、強烈なアロマが増減せず香味となり、後味としてそのまま口の中に残り、渇いた甘さが更に乗るという蜜蘭香らしい味を完璧に表現している。香りの出方と広がりが鋭く華やか、自然のアロマとして感動的な強さ、古樹(老叢)とはまた違う華やかさとコクを持っていることから老叢と違う蜜蘭香単叢の自然力と製茶技術が合致した完全完成型だ。着香された強い香りの蜜蘭香とは 全く違う本物の華やかさを持っている。
老叢や古樹の強烈さと異なる、華やかさが特徴的だ。樹齢の高い系と香りで勝負できる味わい。価格は15g1620円~正直に言えばお買い得感がとてもある。老木の味とは違う強烈さを持っていていきなり惹き付ける独特の魅力がある。老木の茶と若い茶を比べれば老木がやっぱり優れてると思うのだが、これは違いがはっきりとある。初心者~上級者まで楽しめるタイプ
濃香 2017

HOJO濃香……濃い香りの烏龍茶
蓋碗で淹れるとフルーツの香りが周囲に漂う。個人主観ではマンゴー香り&口の中にマンゴー味の甘い後味が残った。

体に染み渡るような余韻は、そこまで強くはない、ただし香水のような強さ手前のフルーツの香りの強さと、角のある甘さ、マンゴーの飴のような口の中に10分も残る甘さが印象的だ。

炭焙の絶妙な火入れから出てくる単叢のフルーツ香と独特の美味しさ、体感や喉韻とかでなく、お口の中で独特の甘さと旨味を味わうことができる。
これは贈り物に良さそうだ。持ち歩いて、水質がイマイチの友人宅でも美味しく淹れられるので、単叢のなかでは水質の影響を受けにくいと思っている。


2.5g 60ml HOJO冴白蓋碗 20-03-21 感想二回目

お湯を注ぐと、最初に草原を思わせる香りが広がり、その後は乾燥フルーツ、マンゴーやライチなどを連想するフルーツの香りが華やかに広がる。水質は蜜蘭香らしく軽やか、味わいは苦味渋みを美味しく感じる滋味を感じる、体感や余韻はそこまで強くないが、味わいやキレの良さは素晴らしい。

HOJOの2019年の単叢シリーズと比較すれば、余韻や体感はやや弱いのだが、華やかに香るフルーツ香は完璧だと思う。
烏崠老欉(濃香) 2016 茶の穂★本気の茶

中国の単叢専門店で購入した蜜蘭香単叢の一つで、個人的に最も、お気に入りな蜜蘭香となっていてる。陳茶となった蜜蘭香はトロトロした独特の水質を誇り、香りの良さを穏やかさに加え熟成された香味から自分でも驚きの味わいとなっている。

強烈な濃縮感がありその香りは強くても味わいには穏やかさがある、そんな優しさすら感じる香味の中には鋭い甘さ、透明感を持っている。雰囲気も味もライチや熟した白ブドウのような濃い~甘さであり、飲んだ後の余韻はとにかく長い。茶液には濃縮感がたっぷりで、水質はトロトロであってもキレがある。雰囲気は甘さを除けば辛口の白ワインを連想する。

薄めに淹れれば3.5gで満足に30煎を出すことのできるほどの耐久力があった、3.5g30煎(2ℓ)と中国茶の中でも、かなり長く煎を重ねられると思う。当然のことだが、濃く出せば回数は落ちるが、濃い状態で飲むと私は茶酔してしまう。
飲もうと思えば30煎も飲めて体感も強くて満足感がとても高い。 根本的には枯れたイメージの味わいで、かなり味わいの線が細く、豊かな味わいや香りは無い、強いライチや率直な白ブドウの香りが、花から突き抜けて行く、飲んだ際の味わいも直進型の美味しさとなっていて、後味、甘さ、満足感が豊かさでなく、単純化していて層になっていない(純粋な)おいしさが強く身体に刺さり、強い体感をもたらす。
口に含めば、弾けるような美味しさがいろいろ回る。飲み込めば喉に甘さが絡みついていく、喉を過ぎれば、香りや甘みと、水分が分離してお茶の水の流れが、滝のように身体の中で落ちていくのがわかる、この独特の感触は明確に体感となり、全身が軽くなるのかのうな、感覚となり、そのまま心地よさとなっていく。

なんとも言えない身体に染み渡っていく、独特の美味しさ、香りと甘みは、そのまま口や鼻周辺の余韻となり、飲んだあとの感覚は、やはり白ワインに似たキレとスパークリングワインやアルコールに似た謎の余韻であった、いまのところこのお茶でしか体験できない美味しさである。
情報
正式名称 烏崠高山蜜蘭香濃香老欉 2016
種類 鳳凰単叢烏龍茶
年号 2016年春茶
産地・標高 広東省潮州鳳凰鎮烏崠山標高1000m
樹齢 80年(挿し木単叢 )
焙煎 炭焙 濃香仕立て 年一度の焙煎を2回
有機情報 認証等無だが無農薬無肥料と説明を受ける。

清香型
焙煎は軽めで蜜蘭香の品種味を味わうタイプ
清香 2019 (お茶の専門店HOJOからの購入品)
私にとっての蜜蘭香のイメージ華やかなフルーツの香りだが、こちらはそのような印象でなく、清らかな花畑や草原をイメージする柔らかく優しいく甘い香りがするという異次元の蜜蘭香だった。

濃香タイプばかり飲んでいる私のイメージでは正直なところ(これが蜜蘭香なのか?)という味わいや雰囲気なのだが、原料の良さから来るのであろう、柔らかくとも強い口触りと、何とも癖になるミネラルに加えて、品種物の蜜蘭香としては感動的な余韻を体感できた。

清らかな味わいは、2.5gで20煎以上継続した、これは中国茶の中でも長い、飲み始めたら、、(お💛💛)・・(おおおお)・・(ゴクゴク)・・・(おおお美味しい・・)何とも言えない清らかな味わいに、飲みこまれつつ、アッと言う間に1.5ℓも飲んでしまった。なんだ、、これは、、これだけスイスイのんでしまう、やはり独特の味の良さや強さから、もっともっと飲んでしまう。このお茶の余韻が、もっと飲ませようと誘惑してくる、この誘惑的な余韻は自分の体験から、推測するには、老欉(60年以上)は確実なところで、その上の古樹(100年以上)なのではないかという、誘惑的な余韻に自分は飲まれながら、清らかな雰囲気にすいこまれつつ、あっという間に飲んでしまった。

まとめ
その茶底の美しい見た目から炭焙は完璧の行われており、もっと飲みたくなる味であり謎の依存性を有するお茶であった。
値段 15g1512円~量を買うと単価が下がる(税込)

詳しいスペックは秘密のようだが、高山老欉であることは間違いないだろう。横で飲んでいる茶のスペックより、標高や樹齢もやや高いと推測している。横の濃香蜜蘭香は私が中国で買ってきた蜜蘭香で下に続く。
老欉単株 2016 茶の穂★本気の茶
こちらは私が中国で、購入した蜜蘭香の単株茶、、、良い物のようだが、病害虫に侵されたために、農薬を散布してしまったので、味に影響が出てしまって、値引きされた物を購入した。茶葉の保管方法や焙煎の実験用に利用している。上の写真は何度も焙煎してチリチリな状態を目指し、濃香を通り越して重火のようにして、海苔のような香りが出てこないか実験していた。

香りや余韻の強さは驚きの強さ、、、なんとも完成された豊かな桃やライチのフルーツの香りと、強烈な余韻が楽しめる。今回の場合は強く焙煎して、海苔の香りが出て、よい体験ができ良かったのだが、蜜桃香に近くなってしました。
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