九龍窠肉桂 茶の記録 | 茶の穂

九龍窠肉桂 茶の記録

武夷岩茶

九龍窠肉桂(くーろんか/じんるーくにっけい)は訳して龍肉とも表記します。この茶の産地である九龍窠は、武夷山世界遺産登録区域の一角であり、岩茶おける最上級畑の三坑両澗の一角となる高級銘柄です。この記事では九龍窠肉桂とセットで紹介される大口坑肉桂も一緒に特集いたします。

フランスワインで例えるとブルゴーニュのコート・ド・ニュイにおけるグランクリュ(特級)程度の畑になり、グランクリュではあるが比較的安価な部類であります。

九龍窠肉桂

茶の穂 九龍窠肉桂 2022

店主の感想

最初に肉桂らしいスパイシーな香り、肉桂らしい肉桂花香と杏や花梨など熟したフルーツの香りが漂う、口に含むとフルボディであり三坑両澗らしい、舌に触れると痺れるわけでは刺激的な味わい、ただにミネラルの美味しさを感じ、後味はスパイス香と肉桂らしい先鋭で強い香味が残る。上半身に暖かさが周り冬に適した岩茶。

2021年産の物よりも焙煎を抑え、樹齢が35年前後の老樹肉桂を採用した九龍窠肉桂で完全無農薬無肥料ではなく、無農薬減肥料栽培かつ大葉型の老樹肉桂を採用、中間業者を入れていないため価格は予定よりも安くなった製品、店主のミスから入荷が僅かしかできず残念だった製品。

九龍窠肉桂/伝統型は2022年産の風景区産高級肉桂茶、樹齢35年以上の老樹九龍窠肉桂の荒茶をお付き合いしている生産者が少しだけ確保しており、それを炭っぽさを減らすため、じっくりと1年間かけて炭焙煎した絶品!2022年5月5日採茶してから翌年の新茶の収穫シーズン直前の2023年9月まで伝統的な温度にて4回の炭焙煎を行い、2022年は肉桂が特に出来が良かった年なので、さらに2024年2月まで、味わい向上ため寝かせて発売いたします。

観光地 九龍窠街道、九龍茗叢園の様子

ここからは九龍窠の様子を取材しましたので掲載いたします。

九龍窠は中国を代表する観光地のひとちつ大紅袍母樹へ向かう重要なルートに位置しており、風景区のエリア名称としては大紅袍となっております。

大紅袍バス停(駅)からすぐのエリアとその左上のエリアおよび大紅袍母樹付近や大紅袍母樹の北側の地区を九龍窠と言います。なお右上には牛欄坑と天心永楽禅寺があります。

九龍茗叢園は観光客向けにさまざまな品種が植えられているエリアですが、実際に見ると肉桂と水仙が多くを占めております。

九龍茗叢園の肉桂はこんな感じです、一応有機栽培の表記がありましたが、肥料の匂いがけっこうきつく、茶の花もあまりついていないため、有機栽培または岩茶としては標準的な栽培をとっております。

茶の穂 九龍窠老樹肉桂の見学

当製品の茶園は景区大紅袍入札口から左斜め上に位置しており、観光客は立ち入りができないエリアとなっております。

観光客だらけのエリアから分かれて、石段を登ります。

当店であつかっている九龍窠老樹肉桂の畑付近から大紅袍駅を一望できます。

取材日は2025年1月4日でしたが、茶の花が多く咲いており、周囲は茶の花の香りが漂い素晴らしい香りに満ちており、肥料をかなり控えている自然派茶園であることがわかります。

観光客立ち入り禁止エリアには生産者と共に入り、これらの写真は全て特別な許可を得て撮影しております。茶園の様子は茶の穂ネットショップ販売ページでも掲載しておりますのでよろしければご覧くださいませ。

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九龍窠肉桂2021 

茶葉の様子 九龍窠肉桂

名岩茶区でありながら、完全無農薬無肥料かつ減量栽培している生産者の物

お湯を注ぐと炭の香りが周囲に広がる、その後でカリンや焼きリンゴなどのフルーツの香りが漂う、口に含むと武夷岩茶らしいフルボディと舌触りの良さ、フレーバーは無骨な岩茶らしい炭味こと焙煎の風味とドライフルーツを連想する香りが残る、余韻も肉桂としては非常に強く、煎が長持ちするのも特徴的であり、原料の品質の高さが光る。冷めてからの味が非常に良く、濃厚な美味しさ続いた。焙煎具合は強めの足火であり、焙煎が強力である、熟成を待つか、やや湿度を与えることで岩茶の感動を体感できるだろう。15グラム4000-6000円なら適当な価格であり、煎の持ち少ない量で飲めることや濃厚の特大ミネラル岩骨花香は素晴らしい。

絵に描いたような素晴らしい岩茶だが、焙煎がメチャクチャ強くて、岩茶ばかり飲んでない人には猛烈な炭味というタイプだった、家族は飲んだら腹痛になりボロクソ、私は感動したのですが、後から胃が痛くなりました。それでも魅力的な岩茶でした。あまりに焙煎が強くて茶液が黒だとタンニンショックで胃にくる。茶を飲んだあとの腹痛は無農薬無肥料でも起こるということは、タンニン含有量の問題だと、学習になった。

現地発音 ジンルーク・ロングイ ピンイン(Jiǔlóng kē ròuguì) 表記 九龙窠肉桂

大口坑肉桂

大口坑は景区大紅袍入札口前にある駐車場から、天心岩に至る谷間の左右に位置する小さな産地であり、武夷岩茶のグランクリュ三坑両澗のひとつ、九龍窠と天心岩に挟まれており、天心永楽禅寺前という天心岩茶区のなかでも最上級産地としても権威があります。

茶の穂 大口坑伝統肉桂 2024

2025年の春節向けに作られた伝統型足火の製品となっており、最新鋭の製茶機器を用いた花香型武夷岩茶をメインとする当店としては珍しく、武夷山仕様にて全手工にて作られた重発酵&強力焙煎を施した製品です。樹齢は35年程度かつ灌木型の老樹肉桂でもあります。

店主の感想 25年2月24日

お湯を注ぐと周囲には熟したマンゴーやパパイヤなど南国フルーツの香りが漂う。

茶杯からの香りは2024年の岩茶ながらトップノートを保有、シナモンの香り、鋭く甘い肉桂の品種香に加え、焦がしたキャラメルや焼き菓子の香り、そして南国フルーツの香りへ変化。

口に含むと正岩茶らしい口あたりに加えて、瞬時に感じる強い味わい、喉越しが強く、後味で肉桂らしい甘みと渋味があるが、渋味は甘さで覆い隠されて消えるという回甘を現象が起きた。香味におけるフルーツ香の複雑さや老樹肉桂らしい余韻の強さ、極めて複雑だが、天心岩肉桂の頂点である大口坑肉桂の強い味わいを楽しめる。

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