蜜香とは?
蛾の一種であるウンカに茶葉を噛むことにより、茶樹が免疫物質を分泌する、その茶葉を製茶すると出現する独特な香りと味のことである、蜜香は英語や紅茶の用語ではマスカテルフレーバーと言う。ダージリンセカンドフラッシュなどで感じられる香味でもある。香味は英語ではフレーバーと表現する。
その香味はマスカットやブランデーを連想するが、このマスカテルフレーバーを持っているということは、茶の原料となった茶樹が虫害に遭っていること意味しており、殺虫剤を散布していないだろうと推測される。
妃貴茶とは?
この蜜香を生かした青茶(烏龍茶)が蜜香烏龍茶である。このページで記録されている茶は全て標高1000メートル以上で栽培されている為に高山を冠している。ウンカの作用により蜜香を生かした白毫烏龍茶こと、東方美人と同じ原理で作られるので東方美人の意味に近く、東方の美人と言えば楊貴妃を連想する為に東方美人に対抗して妃貴茶と呼ばれるようになった。読み方(きひちゃ)
茶の記録 妃貴茶
ウンカが活発に活動する時期は夏から秋である為に春茶ではいないことが多く、蜜香を強く感じる茶は春の一番茶ではなく、夏茶や秋茶であることが多く、それ故にタンニンが多く含まれており、飲んだ後に腹痛が起きる等の印象を受けるので敬遠していたが、台湾茶の妃貴茶は春茶を原料としている為に蜜香を持っていても安心して飲める。
蜜香高山茶 中発酵 購入店(お茶の専門店HOJO)
茶葉3グラム 洗茶二回 周囲には透明感あるマスカットを連想する蜜香が広がる。茶杯からスパイシーな香りとドライフルーツの香りが香る、口に含むと高山茶らしい引き締めか感と透明感が、香味ではマスカットや百花蜂蜜を連想する強い蜜香がそのまま後味となり、さらに甘さをどんどん感じる。
余韻(コク)は喉付近の残り台湾茶としてはしっかりある。蜜香を強く感じるが飲んだ後に胃腸にダメージは受けなかった。7煎目以降は濃く淹れるとプーアル生茶のように茶液に密度を感じ口の中がギュットする特別な美味しさ(生津)を感じた。
高山茶らしいハリと虫食い痕のある茶葉が特徴的
感想
蜜香こと、マスカテルフレーバーを観賞しつつ、高山茶らしい透明感を楽しむ烏龍茶という印象、濃く淹れると蜂蜜で感じるような虫を連想する独特の癖のある良い香りがするのが凄い。蜂蜜の香りがする台湾烏龍茶と表現できる。
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