以前より販売している坑澗肉桂と悟源澗肉桂二種類に加え、1980年代に植えられた初期の老樹肉桂でもある、馬頭岩肉桂と猫耳石肉桂を発売しました。
以前より、品質面や岩茶の価値観では悟源澗肉桂現代焙煎(極品馬頭岩肉桂)にて満足しておりますが、日陰型であるため、正直に言えば馬頭岩肉桂らしくない雰囲気を持つため(同ロットを流香澗肉桂として販売するお店もある)私としては馬頭岩らしい日向型で明るく、軽快感があり、口感はサラッとしつつ、大きなフルボディでありながら、三坑両澗級よりもやや小さく、後味では肉桂らしく、ピリッとした美味しさが残り、できれば石磊庵(石磊精舎)の正面か側面産の製品を探しておりました。

馬頭岩肉桂の標準的製品、馬頭岩のすぐ横にある馬頭岩を代表する畑で育てられた製品(写真二枚目 囲った畑の産品)バイヤーさんが武夷山の倉庫でストックしていた全量2.5キロ程度のうち500グラムをネットショップオープン記念として特別に分けて頂きました。

大きめの茶葉が特徴的で特級らしい風格、アロマは洋梨やパパイヤを連想するフルーツの香りと肉桂らしいシナモンやカランガラルなどスパイシーな香り、岩茶らしいミネラル香も伴う、口に含むとフルボディで滑らか、しっかりとした、飲み心地であり、日向型の岩茶らしく香味豊かであり、フルーツを連想する複雑な味わい、馬頭岩肉桂らしいピリッとした甘みが長く続く。
2021年は天候に恵まれ、例年に無い強いトップノートも持ち、茶葉の出来が良いのだが、作りたての状態では天候要因により若干、青臭さく、武夷山の倉庫で2年熟成させ、さらに軽く炭焙煎を行い、完全に青臭さが消え、日向型の岩茶らしい、爽やかで乾いた感じのフルーツのアロマと香味が理想的であり、飲み心地(喉越し)が強く、馬頭岩肉桂らしい味わいの優良品に仕上がりました。


当店の老樹馬頭岩肉桂、老樹悟源澗肉桂、金賞肉桂などの老樹肉桂は老樹特有の収穫を3から4日遅らせ、大きめの茶葉を収穫する老樹大葉甘型肉桂、風景区内の人力輸送や年に一度しか収穫できなくなる為にコストがかかり、老樹でなければ味が薄くなり、渋みも強くなる為に武夷山でも少ないタイプ。
他商品と比較
坑澗肉桂よりも樹齢が高く、余韻及び飲み心地が強い、悟源澗肉桂よりも口感及び余韻はやや劣るが、香りの良さや美味しさ、一般受けの観点ではこちらが秀でている。現地の評価基準では口感と余韻の強い悟源澗肉桂の評価及び値段が高いが、美味しさの強い馬頭岩肉桂は分かりやすい味わいであり、お客様の人気が圧倒的に高いのはこちらである。猫耳石肉桂はこのロットに全てが近いが、全ての要素が一段濃い。
バイヤーの葉氏が2500gほどをストックしていた希少ロット製品、茶の穂への割当は500グラム、葉氏の店では既に完売、3月4日夜の時点で当店残り500→375→250グラムとなり、翌朝には250gを切り、予定よりも多くの注文を頂き、ありがとうございます。ネットショップでの50グラムは在庫が少なくなりましたので一度販売停止とさせて頂きます。
価格5グラム1300円 50グラム12000円 特別提供品につき数量限定
悟源澗肉桂現代焙煎については、詳しい記事に記載した通りです。
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悟源澗肉桂について
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