香木はなぜ高い?香木の値段事情 | 茶の穂

香木はなぜ高い?香木の値段事情

香木のブログ初苗庵

香木はなぜ高い?そして値段は?香木の価格事情についてのお話

香木はなぜ高い?

香木といっても白檀や低品質な沈香は1g100円以下でも購入できるため、価格も高いとは言えません。しかし1グラム数万円が当たり前の香木は多く存在するのだが、それらが高額な理由は希少性が高いこと、産出国のベトナムにおける資源の減少と採掘コストの高騰、国際的な需要が多く国際取引が盛んであること、さらに1グラムで何度も使えるからです。

  • そんなグラム数万円が当たり前という香木は聞香に使われる高級沈香と伽羅であり、伽羅は金と等価と歴史的にもされており、世界で最も高単価な木材である。

伽羅は現在は1グラムが3-8万円が当たりまえであるのだが、20年以上前は1グラム万円単位ということすら考えられず、現在のような値段ではありませんでした。このような高級香木は2010年ごろには現在の3割ほどの価格でしたが国際的な需要が多く高騰が今も続いています。さらに急激な円安と2021-2022年頃の中国の消費回復により、対面オークションにて国内の伽羅価格が2020年から2022年にかけて最低2割程度上昇、一般小売店に波及して同じ程度、値上がりして、さらに円相場の下落により2022年から2024年にかけて2-3割程度さらに急伸した模様です。

値段推移 伽羅の場合

伽羅の値段推移 香木収集家ならだれでも知ってるお店2店舗の場合 価格1gあたり税込み

等級     2009年   2014年  2019年3月  

伽羅角割SS ¥18270  ¥37800  ¥45360   

伽羅刻みAA ¥7875   ¥17280   ¥21600    

極品伽羅  ¥15750  ¥37800 ¥37800~55000 

上品伽羅  ¥12600  ¥31500 ¥37800~44000 

A2014年以降は(時価)となっており価格は非開示のため実際の購入金額にて記載

ブログ主が所有する古いカタログと実際に購入した値段より(消費税込み)

沈香も伽羅も2010年代前半に大きく値をあげています。上のカタログ上での価格の高騰率は2.5倍程度ですが、実際に販売されていた伽羅の現物を見ていないので単純に比較はできません。実際に同じ程度の物を比較すれば2009-2019年の10年間での実際の高騰率は3倍以上だと思われます。

  • さらに伽羅の価格(高級品)40年ほど前は1500円前後だったというお話を聞きます。それが20年ほど前(2000年前後)に1万円程度に高騰、その後10年足らずの2009年頃に2倍の(2万円前後)そこから2.5倍から3倍(4.5-6万円)ほどに高騰してさらに、2022~2023年にかけての円安により、伽羅の価格は一気に2割ほど上がりました。
  • 高級品の伽羅はもともと値段が高いので20年で6倍~10倍ほどしか高騰しておりませんが、寺社仏閣にて大量に消費されていた中級度以下とされる業務用の伽羅の高騰率は凄まじく、2000年ごろに1g1000円以下であったものが、現在までに1g15000-40000円ほどまでに高騰している為、結果としては20年ほどで数十倍に高騰したのです。もちろんこの記事で明かされるまでは業者間や愛好家にしか知られておらず触れられることのなかった高騰率です。
  • これらは天然物の伽羅についての解説であり、栽培品の価値は著しく低い。

消費者が相場をつかむのが難しい理由

それらの理由は以下の要因が複雑に絡み合っていると考えられます。

  • 香木という資源が希少であり流通量が少ない
  • ➡高品質の香木を目にする機会は限られており、多数の香木と接する機会を得ることは普通に生活していたらまず無い。
  • ➡高品質な伽羅や沈香を実際に多く目にすること、さらに画像を見ることすらなかなか難しい。
  • 詳しい評価方法が秘密と不文律で守られている
  • ➡基本的に香木の評価方法は香道を習得したり香木を扱う僅かな人間から聞くしかない。
  • ➡流派を問わず香木の評価は香道を長年かけて習得することにより覚えることであるため、その基準が外部に漏れることが基本的に無い。そして漏らしたところで村八分にされるのでメリットも見当たらない。
  • 香木を評価する共通の決まり(表記法から統一基準まで存在しない)
  • ➡お店は各自の方針で香木を評価しており、流派内では上の指示に従うことになります。
  • ➡不文律の決まりは存在する。
  • 値段はそのままでも木の(品物)品質が頻繁に変化するため、正確に評価するのが難しい。
  • ➡時価という要素が強い。
画像は香木の原木 沈香および伽羅

香木の値段と相場

年に何十万円も香木を購入するブログ主が香木取り扱い店多数から自己調査

  • 価格は1グラム(1g)あたり 調査期間2016年1月~2023年7月
  • 個人的に収集した値段の調査であり個人見解です。
  • 価格表記は税込みであり、消費税率は10%で計算しています。
  • 表記はグラムでなくgを使います。
  • 沈香・特に用途について書いていない場合は(空薫用と焼香用)となります、これは香木を売り買いするうえで、不文律の常識となっております。
  • 天然品のみの集計であり、人造品や栽培品は考慮しておりません。

香木の代表的な価格決定要因

  • 形状および用途(焼香・聞香・加工・鑑賞)

香りの内容・聞香における特定の需要があるか・硬度・大きさ・香りのよし悪し・色相など多数の要因から決定される。

基本的な香木の価値と値段の高低

  • 品種と木所

沈香>白檀  伽羅>沈香 木所あり>木所なし 

  • 形状や用途

 聞香用>焼香用  分割>割=小割>刻み (原木の場合は評価はたいへん複雑)

基本的な香木の値段は 伽羅≧六国>沈香>白檀

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沈香の値段と相場

空薫用・焼香用 

  • 刻み 1g 20~6600円 
  • 粉末 1g 180~2200円
  • 割  1g 380~30000円 (分割・角割)の場合は更にアップ (シャム沈香は稀)
  • 笹  1g 550~15000円
  • 原木 1g 110~50000円 形状の評価により変動
  • 沈梗・本泥 1g 2200~25000円 稀に数万円 経験したなかで最高は38500円→2024年7月55000円。
  • 軟質沈香(栽培伽羅)1g500〜6000円。

値段とその傾向

  • 沈香の値段はピンキリであり、1g100円以下の物も豊富にある。
  • 一般的には樹脂の濃い物が評価が高い。
  • 水に沈む物が評価が高い。
  • 総じて刻み粉は単価が安く、割や分割は手間がかかるため割高。

参考までに白檀の相場

  • 白檀 1g 50円~2000円程度 品質加工状態による。
  • 赤栴檀 1g2500−25000円程度

聞香用香木

聞香用香木は香道や聞香で利用されることを想定した、高級クラスや伽羅と同格な沈香のこと。

聞香用沈香(最高級沈香)価格帯、高級ライン(流派好み系の正当な筋が出る物)

  • 羅国   1g 2000-60000円  高級羅国  1g6000-60000円
  • 真南蛮  1g1300-35000円 高級真南蛮 1g8000-35000円
  • 真那賀  1g1500-10000円 高級真那伽 1g15000-100000円
  • 佐曾羅  1g1000-35000円 高級佐曾羅 1g7500-35000円
  • 寸聞多羅 1g1000~45000円 高級寸門陀羅 1g6000-45000円
  • 香道家元銘付き(鑑定済み品)1g15000-90000円
  • 聞香用香木(白檀系以外)

白栴檀(佐曾羅の一部など) 1g 880~6500円

黄熟香(寸聞多羅の一部など)1g 1500~35000円

聞香用香木の価格はその香りの筋や木質などで大きく異なる。

聞香用香木の値段とその傾向

  • 聞香用と言っても品質に関して千差万別であるため相場は何とも表しにくいのだが、原木から割って少量を販売されるタイプの聞香用香木については1グラム11000~88000円程度が多いところだろう。
  • 中級以上の伽羅と原木の品質が変わらなく、日本以外では伽羅の評価となる、羅国・真那賀・真南蛮・佐曾羅・寸聞多羅の一部は1グラム15500-100000円ほどの場合もある。

伽羅の値段と相場

伽羅の値段は基本的に刻みなどを除いて(時価)とされており、価格を知ることは難しい。さらに等級も細かく分かれている。伽羅の相場はおおよそ1グラム3万円~9万円であり、場合により1グラム10万円ほどの場合もある。

伽羅の評価は当サイトの記事(伽羅の全貌、沈香との違い)が詳しいが、色分けできるような伽羅は、そのほんとんど上級品または最高評価になる

2024年6月末現在 伽羅の相場は以下の通り・形状により大きく価格は変化する。

伽羅の形状による相場・(割と木が高い)

  • 刻み 1g16500~88000円 
  • 粉末 1g15000~50000円
  • 割  1g25000~100000円 
  • 木  1g27000~110000円

伽羅の用途による相場

  • 聞香用 1g27500~110000円 
  • 焼香用 1g15000~66000円

等級ごとの価格

  • 低級品 1g16500~40000円 
  • 中級品 1g26000~100000円 
  • 上級品 1g60000~130000円

伽羅の値段の決定要因

  • 木質が沈香に近い物は安価な傾向(香りのよし悪しはあまり関係ない)
  • 色(緑油・黄油・紫油・黒油)による値段差は聞かない。
  • 刻みは安く、割は人件費の分やや高額。

こまかな観察

  • 伽羅の価格は品質や等級および形状によって大きく異なり、通常は(時価)(お尋ねください)となり値段はあまり開示されていない。
  • サイズのある木が最も高く、次に分割が続き、刻みや粉末が安価になる。
  • 購入量が一定を超えるなどの場合にさらなる割り増し代金を要求される場合がある。
  • 上級品の伽羅はおおよそ30g以上の購入でグラム単価に2割~3割の増しのプレミアム代金が織り込み済みか、別途に発生することがある。理由は後の中国での価格をご参照ください。

中国での価格 

海外ではグラム単価よりも一個いくら、という考え方が優勢であり、品質よりも個体サイズが大きければ大きいほど単価が高くなるのが特徴だ、特に1000gを超えるとグラム10万円以上付くことがザラにあるが、刻みや小片の値段は日本とあまり変わらないか、もっと安い。この影響を受け伽羅の原木は重量が大きくなると日本においても本来の値段に対してさらなる割り増し代金が要求されるようになった。さらに国内でもグラム単価でなく、一個あたりで値段を出すように移行しているお店も出ている。

上級品

  • 1g2500元~6500元 1元22円換算 55000円~143000円 もっと高くなる場合も

中級品

  • 1g2000元~3800元 1元22円換算 44000円-83600円
「フジテレビ 嵐ツボ ~嵐も驚く(秘)未知の世界!~」 2016年7月20日(水)の一場面より

上記のように地上波テレビ放送のバラエティ番組などで伽羅は1グラム10万円と宣伝する場合があるのだが、当時の国内においてグラム6桁はかなり稀な例、上記の一例では1グラム10万円×1000g(小売り1億円である)と堺のお香店社長が解説していた。

  • 2016年当時は伽羅の値段は記事投稿時点2020年よりも少し安かった。当時の環境で海外市場においてグラム10万円がつくタイプは肌色が黒く、切断されていないそのままの形状の物であった為、それらは日本から仕入れられた物であると考えると当時にしては上記の値段は高めであり、違和感を覚えたが当時より値上がりしたので今となれば納得だ。
  • 緑油のような上級品の伽羅は上の資料のSSクラス以上と推測される。
  • 伽羅の価格は時価要素が強く、カタログ等で価格が出ている物は下位の場合であることがほとんどで、さらに値段も高い物もあるだろう、香木自体が一点ものに近いという特性と量が少なく、カタログや通販においては定番商品にはできないのだろうと推定される。

感覚的に伽羅の刻み(空薫焼香用)1グラム25000-40000円 普通品(空薫用)1グラム4万円前後ー5万円台後半 上級品(聞香用) 1グラム5.5万円-9万円前後 (2024年7月時点)

伽羅の値段は金の数倍以上金価格との関連性

伽羅は貴金属の金(Au)の価値(価格)と等しいなどと伝統的に言われるが、現状は大きく金の価格とかけ離れた。

  • 伽羅の価値は金と同等でなく現状において高品質な伽羅は金の数倍ほどとなった。
  • 2015年頃から2019年5月ごろまでは金の小売価格はグラム5000円ほどであったが、当時でもグラム5万円以上の伽羅はザラにあったので常時10倍程度まで価格が開いた時期があったが、2020-2022年にけて一時金価格の上昇で価格差は縮小したが、公募木自体は金価格に追って値上がりする特性がある。
  • 日本では2024年時点では無いが、最高級で見た目も素晴らしく、ある程度の大きさの伽羅の塊は金価格の十倍という2015年頃から2019年ごろの価格が資産価値を重視するアジアの一部富裕層と業者の間では数年間、多くの伽羅が金の十倍という事象が印象的となり、国外にて一部では定着しつつあるようである。
  • タニ沈香や高級沈香でも品質次第では金と同等程度の場合も多く、金の価格にある程度、連動する。
  • 金の税別小売り価格・記事投稿時点の2020年6月28日で1g7000円程度、24年6月27日の更新時1g13000円程度にて推移。
  • 天然でない自称伽羅(栽培伽羅などと言うらしい)は木所における伽羅とは関係なく、分類としては伽羅でなく栽培沈香の上位品であり、価値は(天然)伽羅と比べて極めて低い。

近年における香木価格の急騰要因

2010~2015年ごろに香木の価格が大きく急騰した要因は、この10年以上前から続く産出国における香木資源の産出量の減少に加え、安倍政権による経済政策の効果によってもたらされた円安により、日本円の価値が下落してしまい、さらにインバウンドによる外国人の爆買い騒動や産出国の物価と人件費の上昇である、それらが積み重なり、決定打は伽羅に関しては国内における価格がベトナムでの値段よりも安値になったことからである。

  • ここ数年において日本で売買される商品においてここまで急激に値を上げた製品は珍しいだろう。
  • 香木は需要に対して資源の絶対数が少なく、再生産と再入荷は難しく、現地の値段に合わせるべく、さらに殺到する外国人に対応して、この頃のお香店は値上げをしまくったが、それでも円安の影響で我々の感覚よりまだまだ安く、相当数の香木が買い占められた。
  • この頃の外国人による爆買いの際の狼藉を恐らくお香店とそれを見た今までの愛好家は当分は忘れないだろう。なお、その時に買われた伽羅は10年後に最低8~10倍程度まで上がっている。

2019年から2024年の香木価格急騰について(2024年6月27日筆記)

第一波は2019年から2021年頃にコロナショックにおいて宗教需要によって消化されるという特性から株式など資産価値が大きく下落するなか、香木は基本的に値下がりを免れた、ことからコロナショックによるダメージの回復が早かった主に中国とベトナムにおいて2021-2022年にかけて基本的に値下がりしたことがない最強の資産として香木の投機(コロナにかからないようにのような)ことで伽羅や沈香の念珠が流行して高級伽羅の価格が大きく値上がりした。

第二派は2022-2023年にかけて香木の価格は、香港ドルやアメリカドル建ての価格を基本としており、金と同様に世界相場のある外貨建ての製品であることから、円安により値上がりした。そのため1ドル110円から150円という円安にというよりも日本円の暴落により、一部のお店では2022-2023年夏にかけて伽羅の価格が2-3割程度も上昇した。

第三波は2023-2024年にかけて、なんと伽羅の値上がりは止まり、これまで伽羅の値上がりに遅れていた一部の高級沈香の値段が伽羅との価格差を埋めるために劇的に高騰した。沈香の価格が過去に類をみないほど値上がりしてしまったのは、円安に加え、おそらく沈香の念珠や加工品の流行が日本に波及したことで火が付いたと考えられる。今までは伽羅のみがひたすら上がり続けていたが、沈香がついに伽羅との価格差を埋める始めるという新しい香木の値上がりは現在の世界的インフレらしい事象でもあり、その影響で小売り向けの伽羅は今シーズンにおいて上げ止まっていたが、どうやら24年6月以降夏のシーズンに一部の伽羅がまた値上がりを開始したと考えられ調査中。

  • 毎年、毎年、ジリジリと値上がりすることが恒例となっている天然香木において伽羅の値上がりは全く驚くに値しないが、2023-2024年は伽羅の値段は為替分程度の値上がりで済んだが、沈香の価格が大暴騰を起こしたのが2022-2024年にかけての特徴であろう、グラム2-3千円が3-4千円になったという値上がりの仕方は金額面では2-3割かもしれないが、5年前の1グラム2000円の香木と現在の1グラム2000円の香木の比較、2024年時点にて売られているグラム2-3万円の高級沈香を比較したとき、本当の値上がりが見えてくるのだ。
  • 2023年3-7月にかけて私(茶の穂店主)は定期収集のため国内の香木店6店舗を回り約80万円ほどの沈香類を購入したが、どの程度、沈香が値上がりしたのかは表すことは難しいが、2010-2015年の値上がりに近いほどの印象も感じられ、一部の高級沈香の値上がりは実は0が一個増えてしまった感じるのが、ザラであるという印象であり、特に佐曾羅の値上がりがすさまじいものだった。
  • 佐曾羅、寸門陀羅などタニ沈香系の最高級沈香は2019年時点で海外ではグラム1-2万は当たり前であったので、頭では分かっていたがその波が日本に到達したというのが事実であろう。この現象から当ページにおいて聞香用香木の値段相場表を詳しく二段階にわけて更新した。
  • 詳しい記事はこちら( 香木の贋作と品質を見極め、項目にて

香木の値段は今後はどうなる?

香木の値段が今後はどうなるか?国内外の情報をもとに考えてみれば、おおよその答えは見えてくる。

結論としては香木全般の価格は長期的に上昇して行くだろうと考える。

考えるべき要素はこれらだ

  • 貨幣価値の減少 インフレーション
  • 最高級の香木は新たな採掘が難しくそれでも、多少は新規供給もあり、多く既にある個体はお香として消費されつつ、愛好家や業者や寺社仏閣に退蔵されることで、流通数を絶えず減らしていく。
  • カネあまり時代であるため物の価値があがる。
  • 産出国(成長期にある東南アジア諸国)の物価及び人件費の上昇に伴う現地の価格上昇。
  • 2011-2021年頃の平均的なベトナム・インドネシアのインフレ率は年+3%前後 日本マイナス1%~+0.5%(おおよそ)2022年以降は世界中がすさまじいインフレになった。
  • 世界からの需要が大きく、国際的な相場がある。
  • 香木自体の資源量減少。
  • 人工栽培の自称伽羅が登場したことにより、既存の最高級とされる天然品はさらに価値があがりそうだ。(現実に中華圏では骨董天然物として価格がさらに急伸)
  • 新たな採掘はかなり難しいが全く無いというわけではないのが特徴であり、これからも少しは採掘されるため過去の物とはならず忘れさられない、新たに出てくる香木は小指の先ほどのサイズでも驚くような価格が付くので、ダウ平均株価のように高値更新を延々と繰り返していき、既存の骨董品的製品の価格に反映される。
  • 香木の購入層は日本の徳川家康や歴代天皇を始めとした国家元首級そして歴史的にもとんでもないお金持ちや宗教家であり、価格は二の次という購入層は多い、さらに高額であればあるほど、世界中のどこかで買い手がつくという特性まである、投機目的での値上がりはもちろんあるが、香木であるため、お香としての役割が重視されており、多くは宗教儀式的な需要で使われ、近年は数珠玉や工芸品に姿を変えて消化されてゆく
  • 新たな産出品は少なく、既存品は実際に使用されて絶えず数を減らす、新産品が値上がり、それに応じて既存の個体が値上がり、既存の個体が値上がりすれば新産も値上がりして、という状態を延々と繰り返す、新高値で取引された新価格がジワジワと世界中に広まり、また値上がりする。
  • 1984年の最高級伽羅の小売り価格は1グラム1500~2000円程度であったが2024年現在では60000~100000円と高騰、これは1984年の金価格2800円前後と比べると金の値上がりの比にならず、ダウ平均株価すら大きく上回る上昇率であると言える、過去の状況から金やダウ平均が値上がっていくなら同じかもっと強く値上がりしそうである。

良質な天然沈香及び伽羅に関して総じて見れば長期的にジワジワと上がるだろう、インドネシア産の沈香の一部は国外において価値が大幅に見直されはじめており、数年前の伽羅のように価格の急騰が始まった。産出国の東南アジアの経済成長は著しく、インフレのみなららず、経済成長もかなり見込まれるため、現地の人間が集めることも考えられる、一方で日本はマイナスや1%以下の経済成長を繰り返している。

資源枯渇と市場在庫

香木の在庫は聞き込みや愛好家同士の情報交換から在庫が少ないの事実である。お香店も個人の香道家や愛好家は既に高品質の香木を最低限度はストックしており、当分は問題ないと思われるのだが、伽羅の値段は1g3~9万円、高級品6~9万円で安定したが、グラム単価において数万円の値段が付き、値上がりしながらでも、まだまだ求める人々が存在しており、高級品は相場でグラム10万円台が目前に迫っている、という客観的事実からそれだけ希少な品物なのである。

➡お店も数キロ持っていても、金持ちにドカンと買われたらそれで(おしまい)なのだ。

➡香木や香道に興味を持つ若者は多い、文化の温存と将来のために慎重な扱いを望む。

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香木の贋作を見極め 

タニ沈香の記事

伽羅の全貌 沈香との違い


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ご注意 伽羅の価格は基本的にシークレット情報であり、これらの価格はあくまで予想となっており、当サイトの情報をもとにお店に尋ねる客に話すなどは禁止とさせて頂きます。 これらの情報は香木コレクターのサイト所有者の個人主観に基づいております。

更新履歴

追記2021年7月8日 香木の値段は今後はどうなる?以下の項目を追加しました。

追記2022年3月7日 タイトルを香木はなぜ高い?香木の価格事情を値段事情に変更しました。

追記3月26日リンクの補正と表現の一部修正、価格に関する内容を現行の値上がりにあわせて一部修正しました。

2023年7月1日 為替レートと値段表の更新と一部内容の追記を行いました。

2023年7月23日 一部表記の訂正、金と沈香の価格についてなど、一部表記が最新事情に合わないため削減しました。

2024年6月27日 JPYRMBの為替レートを更新日時点の19円から22円に訂正、金価格を1グラム9500円から13000円に補正、2023年から2024年にかけての香木の値上がりを含めて内容を更新しました。

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