鳳凰単叢鶏籠冠(けいろんかん)は、鳳凰水仙を原種とする鳳凰単叢の一種類であり、十大香型において芝蘭香型に分類され、母樹が鳥かごのような形状を連想する為に付いた名称である。母樹は鳳西村中坪831メートルに現存しており、鳳凰山を代表する名木かつ四百年の長樹齢あり、地元では鶏籠刊というと母樹の場所を指すほど有名らしい。
老欉濃香鶏籠刊 2021 (茶の穂)
標高830−900m鳳西中坪村の母樹付近で栽培されている老欉、俗に母樹付近で栽培されている二代目老欉というタイプ。樹齢は100−130年。
鑑賞
香気トップノートがしっかり、胡椒、乳香、クチナシ花、バニラ、やや冷めるとアップルパイやカヌレを連想する洋菓子の香り、口に含むとミディアムボディ、どこか野生キノコ等を連想する、濃い味わいを感じ、香味は、乾いたクチナシの花、乾いた棗、味として感じられた、野生キノコを連想する強い美味しさが、そのまま口の中に長く残存する。余韻も強く、上半身が良く温まり飲んだ後も爽快。
香りでは主に乾いた蘭やクチナシを感じる花香とバニラ、香味が独特なのが特徴的で茶とは思えない、中華スープやキノコスープのような、強い味わいを持ってる、余韻も強く、数ある鳳凰単叢のなかでも独特の味を持つ。余韻が強く、標高1000m以上、樹齢300年以上と言われても充分通用しそうである。
香りは洋菓子、味は甘くそしてどこか中華スープのようだ、極めて特異で独特な味を持ち、香料着香でない高級鳳凰単欉としては最強といえるほど香りも強く、コレクション価値が極めて高い高品質な鳳凰単欉。
発売前最終テイスティング、品種最終チェックのため脱酸素剤を袋から出して、悪条件にて湿気らせた後の感想。
洗茶をすると、キノコや香木の伽羅羅国を連想する強く甘い香りが広がる。口に含むと直ちに甘さを感じ、瞬時に余韻が上半身広がり、後味として甘さと複雑な香木とフルーツの香味が長く残る、甘みがすこぶる強くなり、圧巻であった。飲み頃予想2023年6月ー2032年10月。
茶の専門店HOJO CEO北城彰さまから特選して頂いた特別提供品、完成度が高く非常に良質な単叢だったが、購入資金が足りず、自分の資金力を悔やんだのは初めてかもしれない、後援者の後押し事前予約により輸入することができ感謝。
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15グラム 4550円
老欉鶏籠刊濃香 2021 HOJO
四次火 烏崠山脈頂東郊村、標高は700〜800m、樹齢60年
感想、天然キノコや中華スープを連想する後味に香りは焙煎が強い芝蘭香らしい、蘭花香とドライフルーツの香りを持ち、どこかほんわかとした雰囲気だが、しっかりしてて老叢らしい。濃香型であるため、浄水もせず水道水を沸かして淹れてみたが、それでも強固に美味しさが出ていた。鶏籠刊は余韻と独特の味わいでありながら、単叢の老叢としてはきわめてコスパが高い。
価格情報 15グラム 2160円~
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