読み方(あんにんこう)は杏仁豆腐を連想する、香気と香味を持つ鳳凰単叢烏龍茶、十大香型では杏仁香型に分類される。杏仁香とは?香りでの分類された香型であり、茶葉の品種名は鋸剁仔、由来は茶葉の角が鋸のようにギザギザなことから。原産地は鳳凰鎮橋頭村である。
鳳凰単叢 杏仁香/鋸剁仔
2024 鳳凰単叢杏仁香老欉 茶の穂
HOJOの社長さんが、杏仁香大好きな茶の穂さんにと、代行で買い付けてくれた製品で、天池すぐというロケーションで育っている珍品というのが面白いです。鳳凰烏崠山烏崠桂竹湖、烏崠単欉のなかでも最も高く、烏崠山の烏崠単叢としても最高峰となる海抜1270m、烏崠山頂上天池からすぐ範囲、樹齢は60年以上の老欉杏仁香2024年産。
高級鳳凰単叢製品のため、火入れは軽めとなっているが、清香型の鳳凰単叢とは言え、火入れを強くしなければ杏仁香らしい、杏仁豆腐のような香味は得られないので、強力な樹念と温度が高めの火入れにより、清香型の茶葉であるが、蟾蜍背が出ているのが面白い。

香り、標高の高さが滲み出るような、透明感ある杏仁豆腐そのものを連想する強いアロマ、詳しく観察すると森の下草、黒砂糖、スイカやメロンなどのウリ系果実香、口に含むと鳳凰単叢のなかでは海抜が高いので口当たりが大きく滑らかさを感じる。
香味はミネラル感が強く、刺激的な味わい、杏仁豆腐を食べているかのような、甘みが口の中で後味となり長く残るが、もっと味わいが刺激が強く、辛味の強い伽羅のような鋭さを持つ。
烏崠高山杏仁香というカテゴリーはおろか、烏崠単叢において最も標高が高い位置の製品という特性が味わいにクッキリと出ており、苦味や渋味ではなく、刺激的なミネラルの味わいや土壌由来の飲み応えを持ち、ごく限られたところでしか出回ることのない高級鳳凰単叢の味わいを保有しているため、一般的な海抜800m以下の製品を普段のむ方が飲むべきではなく、高級鳳凰単叢の味わいに慣れている方のみが飲まなければ、良さを感じるのは難しいという最高級の味わいとなっている。

明らかにほかの高山鳳凰単叢とは、異なる品質の高さと透明感、黄油伽羅のような刺激的な香りから、店主のコレクション自家のみ用製品として入荷した製品であり、一般受けするとは思えない味わいだが、品質は抜群だ。
そういえば、北城さんは鳳凰単叢マニア人口の2~3%に刺さる、本物の超高級茶が好きと何度か話を聞いたが、そんな雰囲気がでまくりの超絶マニアックなコレクションとなった。
茶の穂における茶葉の売上は武夷岩茶、武夷山紅茶と緑茶が多くを占めており、鳳凰単叢の売上は、ほんの僅かだから、売れると思えないような変態的な製品も並べておこう。
2021 鳳凰単叢杏仁香 HOJO
HOJO製の杏仁香単叢、鋸剁仔発祥の地である橋頭村産、標高は600-700m付近の茶園とのこと、樹齢は50年超で老欉として仕入れたが、価格面から老欉の表記はしていないと以前お会いしたとき、北城の社長さんから教えてもらった。

茶葉は焙煎は軽いが、軽めの炭焙を繰り返し杏仁香を連想する香りを引き立てている。
香り、杏仁豆腐そのものを連想する強いアロマ、詳しく観察すると甘いココナッツ、森の下草、キノコ、黒砂糖、口に含むと鳳凰単叢のなかではボディが強く、滑らかさを感じる。香味は上記のアロマとほぼ同様であるが、杏仁豆腐を食べているかのような、甘みが口の中で後味となり長く残る。非常に分かりやすい杏仁豆腐を連想する香りと渋み苦みもなく、手本のような杏仁香単叢だった。
価格 15g / 価格 1,836円~ 原産地橋頭村産かつ、香りがしっかり感じられ、割安なのでお勧め。

茶樹の画像をクリックするとHOJOの販売ページに移動します。
2020
良く縮れた茶葉、弱め炭焙を何度か行い、杏仁香らしい香りを引き立てたタイプ

アロマではスパイシーな胡椒やクローヴを連想するスパイシーなトップ・ノートと、ふわりと香る杏仁豆腐を連想する香り、口に含むと柔らかく滑らかさを感じ水質、香味では新春の森や草原を連想する草花の香り、そのまま後味となり甘さが長く口の中に残る、それがやはり杏仁豆腐を連想する香味となる。余韻は肩までと灌木型のお茶らしく強い。

焙煎は何度も行われてるが火加減は軽め、杏仁香らしい柔らかい水質と草原を連想する香味、そして後味で感じる甘さとその独特の香味が合わさりまるで杏仁豆腐、さすが杏仁香だ。飲んだあとに何とも言えない爽快感と気品が30分以上持続した。
大庵杏仁香 2019
購入時に受けた茶屋の説明では烏東大庵村産標高900m-950m、率直に素晴らしい香りの鳳凰単叢だと思う。中国国内の茶城にて、横の気品高き、中国人のお客さんが外国人の自分に目の色を輝かせて、蓋碗の蓋で匂いをかがせてくれた。

使用してる茶葉の量が多すぎて、草の香りに感じたが、、その場で彼はこのお茶を2キロ購入した。

本気でこのお茶に感動し、横で20万円以上のお買い物をしている。
一斤3000RMBにあ然として、貧乏旅行者の私は、あ然としたが、きっとこのお茶は凄いのだろうと思う。私もこのあといろいろあってこのお茶を250g入手した。
家で淹れた時の杏仁豆腐の香りに感動した。

茶葉の量は100ml蓋碗で2gでも十分な香りがする。
このお茶を淹れると部屋中が杏仁豆腐の香りに包まれる。
味わいも余韻も抜群に素晴らしい。
潮州式の10秒10秒5秒10秒 蓋碗 茶葉3g
烏崠高山杏仁香(鋸朶仔)炭焙 2019年
聞いたスペックでは大庵村産の標高900-950m
先日、仲の良い茶友と初めてこのお茶を飲んだ、感激してくれた。
香が良く、茶友を感動させるのがこのお茶の役割だからだ。
鳳凰単叢タグトップへ

鳳凰単叢の記事
コメント