鑑賞 甘泉嶺生茶 | 茶の穂

鑑賞 甘泉嶺生茶

甘泉嶺生茶  プーアル茶・普洱茶
甘泉嶺生茶 熟成の比較

同じ茶葉であっても、熟成(保存環境)によって味わいは大きく変化することを特に実感したのがこのプーアル生茶だ、偶然に所持していた国内熟成版とマレーシア熟成版による味わいを鑑賞

甘泉嶺生茶 2013 HOJO

二種類の熟成を比較

  • 左が国内熟成 右がマレーシア熟成 
  • 全く同じ銘柄なのだがマレーシア熟成のほうが色が濃く、茶葉からはそのままでもエキゾチックな香草のような香りが漂よっており明らかに異なる。
  • 熱帯での高速熟成(馬来西亜倉)本格的な熟成の様子がわかる。
国内熟成とマレーシア熟成の比較 マレーシアは味も香りも色も濃い
  • 一緒に飲むことにより、比較すると熟成による違いに驚く、同じ茶だとは思えない。
  • マレーシア熟成においてはエキゾチックな独特の香りと濃厚なミネラルの香りがモワっと香る、HOJOさんのマレーシア熟成の味わいの全般の傾向として、舌触りに緻密さが出ており、香りにはフルーツの香りが付加されている。
  • 煎も長くなり、私のような陳年プーアル茶マニアが大いに悦ぶことができる味わいとなっており驚き。
  • 個人的には新茶が良いと思ってはいるHOJOさんのプーアル生茶だが、唐家鳴鳳山の陰に隠れて、プロフェッショナル熟成の生茶が発売されていることに驚きだ。
  • (ほかに馬鞍山など)異常なベタ褒めになってしまうのだが、プロでしか出せないこの深味と奥行きのある熟成の味ならば値段が倍でもおかしくはない。
  • 事実・・・同じ茶葉でもプーアル生茶は熟成の完成度で評価が変わるものだ。
  • そのくらい陳茶マニアの私が悦ぶ味わいだった。私もプーアル茶熟成室を自宅に製作しており、プーアル茶を熟成させ、理想の味わいにして喜んでいるが、この深味までは愛好家でも出すことはできない。

マレーシア熟成

  • 洗茶、、茶を注いでいるときの水の音が美しい、お湯を注ぐとピートやパイナップル連想す香り、洗茶を飲んでみると濃厚な甘さと煙(高香)を感じる。
  • 一~三煎目 ここからは煙は感じない、陳茶らしい濃厚なプーアル茶の香り、赤肉メロンやパイナップルを連想する、口に含むと(乾いたような)な独特の印象、乾菓子など連想する、後味は長く黒糖のような甘味が残る。
  • 体感は緩やかに体温を調節してくれるような印象を受ける。

餅茶の様子(茶葉の様子)一枚200g

餅茶の様子
餅茶の様子

感想二回目 2020年06月10日

茶葉4g

洗茶二回からの一煎目

  • ひとくち飲むとキレのあるアタックに、メロンやスイカを連想する香りと味わい
  • ➡高香(煙味)は感じない。
  • 透明感に加えスイカのような香味の印象を受ける、陳茶だが新鮮さを受ける。
  • 飲むと暖かさが、上半身から全身に降りてゆく体感の強さ。
  • 3煎目以降はパイナップルの香りがでてきた、口に含むと黒糖ような甘さが長く残った。
  • 味の濃さや甘さ、鮮烈な美味しさが特徴的だ、甘さが口に残る(後味)の状態で空気を吸うと残り香がさらに強くなり生津した。
  • 陳茶らしい美味しさに加え、生津の感覚が素晴らしい。

撮影 2021年1月13日

感想 その②2021年1月13日

  • 茶葉は多めで5g まとめて淹れて茶海に移して評価・洗茶二回熟成された生茶らしい、なんとも甘い香りが周囲に広がる、茶杯からのアロマではプーアル生茶なので香りはそもそも強くないが、黒糖を連想する香りを感じる。
  • 口に含むとキレがあり、それらは引き締まった舌触りであり、上手に作られた餅茶の高山茶らしい雰囲気だ。フレーバー(香味)及び後味では、やはり黒糖、和三盆糖作られた和菓子を連想する。
  • 余韻は肩普及まで降りてくるので強い。
  • さらにあとから口の中がぎゅっと引き締まる独特の体感が素晴らしい。

 

国内熟成

  • 茶葉は3g 使用茶器HOJOの牙白蓋碗 記録日 2020‎年‎6‎月‎20‎日
  • 洗茶、お湯を注ぐと炒り豆の香りが広がる。
  • 一煎目~三煎目 キレある強いスイカ香り、口に含むと強く鋭い、豆や瓜を連想する味わい、素晴らしい辛味を伴うプーアル生茶の刺激的な美味しさ。
  • 四~七煎目、美味しさをしっかり維持、刺激的な味わいと高級な緑茶のようなイメージが頭をよぎる。
  • 八~十煎目、柔らかさが出てきた、木片や薪を連想する香りを感じる。
国内熟成の茶葉は熟度が低く緑気味な色合いだ。

Bitly

使用しているデジタルスケール・AMAZONで送料込み1000円以下と安価で私のお勧めのアイテムだ。

まとめ

  • 甘く深みのある味わいは、まぎれもなくプロの腕で熟成された価値ある味わい。
  • そんな味を楽しむ為のプーアル生茶であると断言できる。
  • なんとも特徴的で秀でた味わいを持つこの茶の価値観は高く、さらに生津現象がこれほど強いとなると中国国内や香港などでの価格評価はとても高くなる為、やはり素晴らしい。
  • 高くとも50g1728円税込みであること、1回5g使用して濃く淹れても1リットル程度はしっかりと味が持続して飲むことができた。おおよそ一回173円ほどの予算ながら、この深い味わいと生津現象を楽しむことができることには驚きであり、全般的にコスパは高いHOJOの生茶においても特に高いと個人的には思う。
  • 中国茶全般の価格帯では安価な位置にある、味と品質の高さに加えて、水質の影響に強いなどの安定性から、上級者から初心者にまでお勧めできる茶のひとつだ。

甘泉嶺生茶(甘泉岭生茶) 50g1728円 餅一枚200g6372円 (税込み)

販売元サイト・外部リンク

甘泉嶺生茶 : 世界の高級茶ブランドHOJO
少数民族手作りのお茶。フルボディでトロリとしたコクの強いお茶。

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