北斗峰北斗/北斗一号 | 茶の穂

北斗峰北斗/北斗一号

武夷岩茶
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北斗(北斗一号)は風景区北斗峰周辺を原産地とする武夷岩茶の一品種であり、非常に味わいの豊かな品種味を保有する優良品種。正式な品種名は北斗一号ですが、単純に北斗と呼ばれます。

崩壊した伝説

かつては大紅袍の母樹を挿し木によって北斗峰に移植した品種として、奇丹や雀舌と並ぶ三大大紅袍のひとつとして知られていた岩茶。その強い味わいから人気を博していたものの、根拠のない伝説により「大紅袍の王者」として盛んに取り沙汰されるようになりました(真の大紅袍とは?北斗の事を指す)。

しかし、中国の大学で行われたDNA鑑定や遺伝子鑑定によって、これらの伝説は茶商が作り出したただの噂話に過ぎないことが判明しました。この結果、大紅袍自体の権威と人気が後退することになり、知名度の低かった鳳凰単欉の台頭や、生育環境による同じ品種内の味の違いを楽しむ習慣が広がる中で、岩茶自体も肉桂水仙や生育環境が異なる肉桂や水仙に人気が移り、、特に牛欄坑肉桂馬頭岩肉桂に人気が移る一因となり、その知名度は大きく下がってしまいましたが、味が良い優良品種です。

純種大紅袍 奇丹/雀舌の記事はこちら

優れた岩茶の品種

上記の経緯から大紅袍ブームを崩壊させた北斗ですが、奇丹、雀舌と共に、非常に優れた品種特性を持つ優良品種であり、味わい深い岩茶であります。中国の法律では大紅袍として出荷可能です。

北斗/北斗一号

2022年 足火

桐木烏龍茶の中でも人気商品であった桐木肉桂の後継として、標高800-850mに位置する30年以上の老樹かつ無農薬無肥料の自然栽培により、品種特性から余韻が強く長く、大紅袍の原種としての評価も高い希少品種の北斗が登場しました。特級に分類される大きな茶葉であり、煎持ちも優れており、森林浴のような素晴らしい余韻(後味、体感)を体験することができます。

5月の茶摘みから始まり、職人による8月、11月、2月の3度の炭焙煎を経て翌年の3月に完成する、伝統的な武夷岩茶です。この製法は長期熟成に向いており、北斗も同様にお楽しみいただけます。

北斗には、ハーブや薬草、苦薬の香りが特徴的であり、それに加えて洋梨のアロマが感じられます。味わいはフルボディで、香味には北斗らしいハーブと白ブドウのような爽快感があり、さらに岩茶らしい炭焙の風味が共存しています。また、透明感のある高山茶らしい品種味と、北斗ならではの余韻をしっかりと感じることができるため、優れた岩茶と言えます。

価格 5グラム670円 

50グラム5650円

北斗峰北斗 原産地周辺で栽培されている製品

北斗(Běidǒu) 別名 北斗一号 (軽火~中火)

一煎目 白ブドウと蘭ような濃厚なの香りが華やかに広がる、広がりかたは、まるで鳳凰単叢のようだ、口に含むとなんとも爽快なイメージである、透明感があり優しく、すっと染み渡る。

二煎~四煎目 香りは、重たいミネラルの香りがどっしりと匂う、そこに蘭の香りが混ざり、なんといえないアピール力がある、魅力的だ。

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口に含むと、口感は意外にもミディアムボディ寄りであり爽やかだ、しかし美味しさと妖しげな花の香りが伴う後味がグングン前に飛び出してくる、美味しい酸味甘味などが複雑に口のなかを巡る、単純に美味しいと言える、、大紅袍に似た美味しさであるが、北斗のほうが純粋感があり、キレが強い。深いとは言えないが、余韻も体感もバランスが良い。

価格 5グラム1400円 50グラム12800円

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