馬頭岩水仙と岩茶の極小産地専門家 | 茶の穂

馬頭岩水仙と岩茶の極小産地専門家

武夷岩茶

馬頭岩水仙は馬頭岩周辺で採れた水仙を使った水仙茶を指す、馬頭岩は肉桂と並んで花香水仙の名産地とされており、武夷岩茶 茶の穂では天心村馬頭の長老さんから直接購入して信頼性の向上に努めております。

馬頭岩高欉水仙

馬頭岩水仙の産地は磊石精舎前茶区から雲峰、九龍窠にかけて存在しており、茶葉の産出量は多い。

普通の水仙茶は豊富にあるが、馬頭岩を目視できる範囲に所在する高欉水仙と老欉水仙は極めて限れているのが実態であると言える。

写真②馬頭岩とは馬の頭に見えるから馬頭岩という。

こちらはガイド兼生産者の葉氏より、馬頭岩を代表する水仙茶の畑であり、馬頭岩水仙を紹介する際には必ず紹介しなければならない最高の畑だという。

私がチャーターしている磊石精舎前肉桂とならぶ最高の畑であり、馬頭岩唯一の老欉水仙である、所有者は祝…と長く説明をうけた。

馬頭岩における最高の畑ということで、いつか当店で発売する予定だが、25年1月の視察時では、この畑と双璧であり24年の最新ヴィンテージは名人自ら製茶した製品を紹介して貰えた。

当店の馬頭岩高欉水仙は、そんな馬頭岩のすぐしたに広がる写真の一帯、上の写真の場所から南へ、開山坪を抜けて60-70mの風景区磊石精舎の看板前に位置しており、当店で販売している茶の穂 馬頭岩横窠高欉水仙 極品の畑、その二か所のみで産出されるという、とても狭い範囲のみにて馬頭岩高欉水仙が存在するという。

二つの畑から作られ製茶された岩茶の生産量は800kg程度も無いと推測され希少価値の高さはピカイチである。

武夷岩茶 茶の穂にて発売している馬頭岩高欉水仙の画像、花香水仙の名産地でもある馬頭岩は、一般的には、よくある名前の岩茶となりますが、実際に馬頭岩から半径100m以内で作られた、老欉および高欉の製品は幻というほどすくなく、武夷山市内でも限られた数名の人物により厳重に管理されており、まず武夷山であっても都市部でも通常の茶屋(武夷岩茶専門店)に回ってくることはない製品です。

きわめて厳しい生産者、岩茶小産地専門家による正岩茶の範囲

なぜ?広い開山坪で高欉水仙を作らず、この二か所なのか?天心村馬頭専門のガイドに尋ねたら、馬頭岩における茶園の(特級畑)一等地、昔から正岩茶と呼ばれる場所は、土壌や日当たりなどで区別され、馬頭岩直下周辺や磊石精舎の横や正面口前と西北よりの坂となっている部分、磊石精舎看板から南垂れ斜面、すなわち上の写真の部分やそのほかピンポイントで何か所か?のみであり、ほかは殆どが地元の人間から言わせれば半岩茶であり、単純に品質が低いから作る意味がないからということらしい。

これらは、品質でなく、馬頭岩近くの岩茶という価値観だけの岩茶であり、それなりに肥料&農薬も使用しており価格も高額であるという。

肉桂ならばもともと抑えている、磊石精舎正面玄関前の畑が一番だが、あそこと、あそこが良いのがあるからと 指で指してそして、畑の横で説明され、少しは良く試飲する価値がある少しあるが、現在において普通の水仙は試飲の価値がないと話す。

知っているけど伏せるそれが、武夷岩茶専門店

正岩茶の代表である馬頭岩正面ですら、数メートルや畑の一段ことに専門茶商から言わせれば半岩と正岩または内山と外山などの区別が明確に存在しており、開けた場所の岩茶なんて、試飲すら価値がないと言う。

私は上記の現地ガイド(取引先)の話は一切伝えていないが、日本に戻ってから、岩茶の小産地に詳しい中国茶大手の販売店の社長は、私が撮影した上の写真を指して、外山茶の写真は恥だから出さないほうが良い、((半岩茶(外山)開山坪の岩茶なんて売ってしまったら))天心村の茶商からみたら、低質な岩茶を売っていると宣伝しているような物だと言われた。

このように地元武夷山における極小産地主義は数メートルずれてしまうと、蔑んで見られるという、とんでもない世界が極小産地主義の岩茶専門店や岩茶の茶商であり(正直者はバカを見る)という、ことになるので、こまかい場所は伏せるのが普通である。

しかし、当店は取引先に恵まれていた為、お客様からの信頼獲得のため、馬頭岩周辺産の岩茶を茶の穂はでは、※日本で初めて岩茶の極小産地主義をやると決めてこちらのページを作成、私は開山坪の岩茶は過去に取引先と同様に扱ってきたが、今後は扱わない試飲しないを徹底して、今後は茶樹に看板の設置なども行うと決めた。※Googleマップの航空写真を使った商品の場所説明もそれまで、インターネットで小売をしている日本の中国茶店では全く存在していなかったが初めて当店が導入。※2023年2月1日、店主および取引先調査会社の調査時点。

店主が助かったのは馬頭岩専門の茶商とずっと取引していたおかげで、猛烈に狭い範囲で正岩茶とされる良質な土壌と日当たりの畑から作られた岩茶のみが紹介されている点にある。

このように名産地の岩茶はピンポイント、数メートルの違いにより、天心村の人間から外山とされる位置の岩茶でも一般客から見たら最高級品だが、武夷山天心村の専門家同士では、きわめて厳しい評価が下される。

武夷岩茶 茶の穂 馬頭岩横窠高欉水仙 極品 2024年

入手できた経緯と仕入れ記録

当店最大の取引先である葉国華氏は馬頭岩および悟源澗や牛欄坑の茶園貸し切りったり、独占的に生茶葉の買い付けを行うことができる武夷山天心村における特有の資格を持っており、当店の岩茶製品ほぼ全てが彼による輸出支援により日本の当店に輸出されます。

そんな取引の葉老師が武夷岩茶の大先生と慕うのが、天心村馬頭の長老的存在で馬頭岩磊石道観の元住民かつ道士である祝集栄老師であり、主要取引先の葉老師と祝老師は武夷岩茶において師弟関係にあり、さらに葉氏の実姉が祝氏の奥様という関係でもあり、義兄弟の関係にあります。

葉氏は馬頭岩および悟源澗の茶園を完膚なきまでに知り尽くしており、農園主と交渉して生茶葉を確保したり、茶園ごと借りたりする権利と交渉権を持つ馬頭岩村内でも数名しか居ない独占的な地位にある仲買人の一人です。

実際の茶園 

彼の案内により、馬頭岩の茶園を取材している際に、ここは祝先生の畑であり、確か2024年は自前で製茶していたはずなので、茶園の撮影を勧められ店主が撮影したのが、こちらの写真となっております。

上で紹介した写真の畑は馬頭岩横窠、風景区、磊石精舎案内板のすぐ反対側、すなわち南側にある、自然型水仙茶園を見学した当日の夜に祝先生の自宅兼工場に挨拶に行った。

私はその畑の製品が買えると全く思っていませんでしたが、祝老師が製茶した水仙茶は、こちらの製品だけが用意されていました。

天心村馬頭岩茶村 祝老師宅にて試飲

店主は基本的に葉老師と取引しているため、祝老師に直接会うのは、このときがはじめてとなります。

まず祝老師は(蓋碗一個あたり、何グラムで飲むのかと)、丁寧に尋ねてくれて私は5グラムを指定したら、丁寧に写真で写っているはかりで5グラムにて試飲を用意してくれました。

最初は日本人観光客か、という感じに距離感がありましたが、岩茶をなぜ飲みだしたのか?などを聞かれ、私に蓋碗で淹れるように指示され、私が岩茶を淹れているとその様子を見て態度が変わりはじめました。

用意されていた茶葉の名称や値段は岩茶の商習慣により、試飲してから商談に入るときまで明かされませんが、(私がいやぁ高欉水仙うまいな~~~)と笑顔で言ったら、祝老師は(それそれ!まさに高欉水仙だよ!)と急に態度が変化して、この高欉水仙の焙煎について語りだし、武夷山市内で取引される値段などを説明してくれました。

そして、徐々に祝老師は熱く語るようになり、8煎くらい飲んでいたら、馬頭岩高欉水仙これこそ、火入れや品種特性から、日本で、この場、天心村馬頭で飲むより、美味しく入るのではないか?いやそうに決まっているとやや興奮して話してくれました。

なお、私も武夷山のミネラル感が強い水で淹れるより、香りは日本で飲むほうが、もっと出るだろうと話しました。

この製品を買い、日本に持って帰り試飲したところ、天心村馬頭にて祝老師に淹れて頂きたときよりも、甘味と香りが強くなり、特に水仙花香は明瞭に出て、口感も大きく感じられ、岩茶特有のミネラル感は一層つよく感じられました。

作者の祝老師の予想はピタリと的中しており、この茶は、武夷山馬頭岩で育ち、馬頭岩茶村にて生まれた武夷岩茶のなかの武夷岩茶ですが、海を越えたらブーストがかかり、武夷山でも飲むよりも、もっとおいしく飲める、まさに日本で花咲く武夷岩茶、それが馬頭岩横窠高欉水仙 極品なのです。

2024年の馬頭岩高欉水仙は、今後は当記事において、最初に登場した畑の製品を発売することを前提に区別化のため、極小区画名である、横窠を名称にいれて発売となった。

2024年シーズンは、この区画の茶園は祝集栄老師の土地で製茶まで一貫して行った。

当製品の茶園は開山坪を抜けて馬頭岩の南に70mほどに位置する。

茶葉使用量5グラム

店主の感想
茶杯から香るアロマは武夷水仙の品種香であるユリなどを連想する(水仙花香)とアップルパイなどの焼菓子、岩茶特有のミネラル香(岩骨花香)が続く。

口に含むと最初に、鋭い水仙の美味しさ(旨味、ミネラル味、水仙叢味)が感じられ、正岩茶らしい、ふくよかな口当たり(口感)から、透明感(キレ)を伴う、強い甘みが、そのまま後味となり口の中に長く留まり、どんどん強くなる(回甘)、飲み心地の良さに秀でており、肩や喉周りに暖かさが長く残り、飲んだあとの心地よさは武夷岩茶のなかでも秀でている。(岩韻)

製品の特性
風景区核心産の武夷岩茶として珍しく肥料を抑え、伝統的な自然栽培品(栽培期間中肥料農薬不使用)であるため、武夷岩茶としては珍しく、群の透明感(キレ)に加えて、爽やかな味わいと後味、強力なミネラルの美味しさ(水仙叢味)そして、鋭い甘みと瑞々しい花香(高欉味)が出ている優良品。

いわゆる生態有機栽培品なので品質は高く、味わいが濃縮している。

馬頭岩と言えば肉桂の名産地として知名度は武夷岩茶随一と言え、水仙においても、名産地として専門茶商の間では同等の評価が与えられているが、生産量が非常に少ないため知名度は低く、通常水仙なら専門店でたまに見かけるが、高欉や老欉水仙はそもそも量が少なすぎることで、本物はまず流通もしていない。

馬頭岩肉桂で感じられる鋭い花香やピリッとした飲み応えは肉桂ではないが、水仙であるのに良く鑑賞してみれば、完備している。

そのほか、老欉水仙との比較
華やかな花香や鋭い甘みは老欉水仙では、あまり存在しない味わい、味わいの要素はノーマルの水仙に近いが、味や香り濃さはいっそう濃い、余韻の強さは水仙以上であり、老欉水仙以下、味の強さや迫力などでは老欉水仙に及ばないが、味の良さでは良い勝負をしている。

当店の格付けでは特選極品、値段は50グラム10800円と風景区産の岩茶としては安価な部類になるが、特選極品とした格付け理由は、武夷岩茶高欉水仙において間違いなく、トップ品質であり、馬頭岩直視範囲における核心の岩茶として間違いなく、最高品質の製品であるからである。

当店のように長時間を費やして、事前調査、現地での実地調査を行い、農園主や天心村馬頭専門の仲買の指名を公表して、岩茶は流通経路(系譜)が極めて重要な製品であり、武夷岩茶のなかでも馬頭岩産の岩茶を専門とする祝老師など武夷山側専門家の実名や入手経路を出せない場合はピンポイントで場所の信頼性は殆どありません、今後このような製品が出てきた場合は注意が必要です。

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香木のブログ初苗庵 岩茶 馬頭岩(開山坪)高欉水仙 2018年 

馬頭岩高欉水仙の名称にて、2019年4月から香木の購入者さま向けの配布品として用意して、2019年9月より販売した水仙茶であり、天心杯優質奨大紅袍などと共に発売した製品群のひとつで、まだ香木の初苗庵時代の物で茶の穂ができる前の製品。

当時の記録によれば、2019年3月3日に2kg程度を輸入その後0.75kgを輸入、24年産の馬頭岩横窠高欉水仙とは異なり、当時の説明メモから開山坪にある高欉水仙であり、25年現在は高欉自然樹形栽培を辞めて、切り戻して普通の水仙に格下げしたということ、なので、この馬頭開山坪高欉水仙は25年現在現存していないと考えられる。

店主の茶記録 25年2月24日

お湯を注ぐと周囲に水仙花香が広がる、百合やツツジそして、岩茶の香りと言える石灰のアロマ(岩骨花香)、口に含むと大きな口感、正岩茶らしいフルボディに加えて、舌で強く感じる水仙の美味しさが特徴的、後味で甘みが感じられ、陳茶らしい焼き菓子などを連想する香味も保有している。

茶葉使用量5グラム 7煎目

2021年8月頃に他の茶屋と一緒に飲んで以来の馬頭岩高欉水仙2018年だが、2025年現在のほうが当時よりも味わいや香りは良くなっているから驚きだ、花香型だが高欉水仙は長期保存に適しているのが良くわかる。

ただし、味が無くなってからも延々と色が出る点や飲んだあとの感覚から、肥料および農薬の使用はそれなりにしてあり、現在の基準では普通品であり特別栽培品ではない。

13煎目

現在の馬頭岩横窠高欉水仙2024年と比べると、農薬や肥料に注意する特別栽培も行っておらず、香りは良いが、品質が現在よりも格段に劣り、25年現在の当店基準では、製茶設備が更新前の手作り品であるため製茶に問題があり、発酵ムラなど欠点があるため、強焙煎にして欠点を隠せば高値で当時でも売れたと思われるが、花香型として売るには無理があると言える。

鳳凰単欉の製茶技術が入る前の岩茶らしく、肉桂は茶葉小さく加工しやすいため花香型でもそれなりに良かったが、手作りで水仙の花香型岩茶を作るには、当時の技術では無理があり、強焙煎にした伝統型でしか岩茶は価値があまり無かった当時の状況を今に伝える資料として重要なサンプルだ。

2018 8煎目

なお格付けも極品にも届かず上品級という感じである。

そう言えば、この馬頭岩高欉水仙は数年置いておけばすごく美味しくなるから、安いうちにまとめ買いして保存するのが良いと当初、作者の葉氏に言われたことを思い出したのであった。

当店が岩茶の販売の検討をはじめた頃の製品で原料は上位であっても品質は、2019年以降の製品と比較してかなり低く、ただし2019年5月以前の旧作は製茶に難があり、市場競争力は無いと判断して主に香木のおまけ、自家用や知り合いへの販売配布で仕様していた。

ブログでの販売すら躊躇していたが、購入してくれたお客様たちからは、極めて好評であり、価格も現在の円安や物価高もなく、価格は2025年の1月に輸入した馬頭岩横窠高欉水仙の三分一程度だった為、現在の物価では考えられない安さであり、売値も相応に安かった為、あっという間に売り切れてしまった。

祝老師系や天心村馬頭で作られる馬頭岩系の岩茶は武夷山では慧苑坑や牛欄坑などの製品に負けないくらいのスーパーブランド品であり、そのなりたちや、天心永楽禅寺と磊石道観の数百年に及ぶ対立、そして、天心岩が大口坑に付随して三坑両澗に含まれるとみなすように、馬頭岩は悟源澗に付随して三坑両澗に含まれるとみなされ、天心岩、大口坑、馬頭岩、牛欄坑これらは半径1キロに収まる程度しか離れておらず。

歴史的経緯や権威だけで見れば天文学的な値段がつくだろう高級岩茶の筆頭であるが、牛欄坑肉桂や古井老欉などのように、高級岩茶のように価格が狂乱的にあがることを防止するため、定価指定と適正価格での販売を義務付けており、たとえば磊石精舎前肉桂や馬頭岩横窠高欉水仙を8.3グラム3~10万超えなどで売った場合は出禁になるという。

現在販売した場合の定価 5グラム1300円、50グラム10800円

使用している画像はGoogleマップから転載を行った画像以外は特別な許可を取り、全て店主が自ら撮影しました。

販売ページはこちら

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馬頭岩茶区の詳しい情報は馬頭岩肉桂のページをご覧下さいませ。

馬頭岩肉桂とその仲間
馬頭岩肉桂は武夷山風景区の馬頭岩周辺の肉桂種から生産される武夷岩茶の代表的な銘柄であり、明るくフルーティーな雰囲気を特徴としているが、微妙な生育環境の違いによって味に違いが生じるのが特徴である。一口に馬頭岩肉桂と言っても、樹齢や微妙な畑の産...

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