金賞肉桂とは?
金賞肉桂(きんしょうにっけい)現地の文字に近い字体で(金奨肉桂)は武夷星が主催する岩茶コンテストの中で最も権威ある天心岩コンテストにて実際に金賞を受賞した。コンテストの受賞品でなくとも、自称して金賞を冠する場合が多くありふれた名称だが、この茶はコンテストに出品された250以上の肉桂茶から勝ち上がり、選び抜かれた受賞品だ。当サイトでは実際に金賞を受賞した肉桂のみを金賞肉桂としており、復刻や自称タイプの物は別名称に変えて表記販売しています。
肉桂は産地の名前+肉桂で天心岩肉桂など名前を付けて販売されるのだが、産地と茶の品質に関連は必ずしも無いので高品質であると限らないのだが、受賞品の岩茶は実際に一次審査で農薬検査を行い、二次審査にて試飲で順位を決めており受賞するので安心そして実力を伴っている。
このコンテストに出品する岩茶は茶廠自慢の出来のロットを厳選して出品される。出品される岩茶の産地は三坑両澗産の岩茶は当たり前・・・馬頭岩・天心岩・九龍窠・竹窠・猫耳石など名産地ばかりの岩茶が出品される。名産地の岩茶が厳選されて、試飲され受賞の順位が決まる。
https://seonyan.com/chinesetea/wuyi-tea/maniac-editorial/
天心杯 金賞肉桂2019
茶葉3g 茶葉そのものからフルーツの香りが漂っており期待できる。
一次審査にて出品時に農薬検査を行っているようなので、洗茶無しでそのまま味見、洗茶ながらミネラルの香りと柔らかいフルーツの香味が素晴らしい。
茶杯に2~8煎目を移して感想
茶杯からの香り(アロマ)は強い、ミネラル香とシナモンを連想、スパイシーなライチやマスカット連想するフルーツの香り(これぞ肉桂の香り)そのまま専門用語で(肉桂花香)なのだが完璧に出ておりかつ強い。
口に含むと柔らかく、大きなフルボディ、舌の上で感じるここまで繊細でクリーミーな茶液は初体験、口の中で感じる味わいに甘味を感じる、香味(フレーバー)はシナモンとドライフルーツを連想、後味では肉桂茶らしい味わいが口の中に優しく長時間残り、透明感は肉桂茶で体験したなかでは最高透明度、余韻(コク)は上半身に広がり余韻の強さでは老叢を含む岩茶のなかでトップクラスであり、私が飲んできた肉桂茶のなかでは最長だ。特に冷めてからの味は変えがたい良さを持っている。
感想
間違いなく高級武夷岩茶だ。風景区産の岩茶らしい大きなフルボディに加え穏やかな雰囲気を持ちつつ、異例の透明感に加え、肉桂茶であるのに老叢茶のような強い余韻、後味が特に素晴らしく濁りは全くなく、身体が軽くなって行くような体感も持っている。自分の飲んできた肉桂のなかで最高評価。岩茶としては異例の3gで700ml以上も強く味が持続した。
価格とコストパフォーマンス
天心村コンテストの金賞受賞茶を武夷星から買うと、現在500g35000-40000元であるが、私は生産者から購入して入手できた、そもそも希少性が高く日本中国ともに店頭で並ぶような岩茶ではないが、(特に肉桂であるから)もしもこのクラスの岩茶が日本の中国茶店の店頭にて売られたら5g数千円で買えるか不明、岩茶の一般的かけ率から推測すると上位入賞したことに加え、希少な猫耳石肉桂であることから5g10000円以上も考えられる。
ありふれた金賞肉桂
金賞(金奨)肉桂とはいえ、受賞品でなくとも自称金賞でありふれており、受賞品であっても岩茶コンテスト自体が複数あり、それぞれ審査基準がやや異なるうえ、コンテストでもそれぞれ権威が異なるが、このコンテストは歴史が長い為、最も権威があるとされる、金賞肉桂と名の付く岩茶を数多く飲んできたが、自称するだけあって、総じて高品質であるが、この品を超える物に出会ったことが無い、なお販売中の坑澗肉桂と天心岩肉桂は卸元での名称は金賞肉桂であったが、それらはかなりの高品質で素晴らしい岩茶であり、実際の金賞品に味の作り方は確かに似ているが、口感や余韻などの観点で実際の受賞品には及ばない。
受賞情報
武夷正岩核心村天心村民间斗茶节 (武夷星天心村コンテスト)
金奬肉桂 2019年 审评号#498 (審評番号498)
肉桂出品252個のなかで記載順位が1位状元から4番目であったので順位は4位と考えられる。
産地 馬頭岩茶区猫耳石と悟源澗
樹齢 原材料 樹齢40年超の最高級老樹猫耳石肉桂に少量の
価格 電話ブログ直接販売 5グラム5900円 50グラム57800円
2019年 入賞品 5グラム5916円金賞肉桂専用包装を入荷しました。
誕生の経緯
受賞から四年が経過したため、内部事情を公開!
この岩茶は私が岩茶を本格的に売ろうと決心させられた岩茶である!
生産者さんは覚えてないというので、一部は推測です。
2019年は雨が多く、烏龍茶は基本的に難しい年であり、品種香の出にくい年でした、小山場の特徴である悟源澗肉桂が誇る幽蘭花香・猫耳石肉桂の土香があまり出なかった為、老樹の猫耳石肉桂に老樹の悟源澗肉桂を少し混ぜて、産地が混ざったため、馬頭岩茶区内二か所の原料を利用している為に馬頭岩肉桂に格下げ、最高級老樹極品馬頭岩肉桂として生産された。
試飲で驚く
しかしながら、当製品を馬頭岩肉桂として、8月のお盆に試飲、試飲した際にあまりに強い余韻をもっていた為、私が岩茶の販売を開始する前に、これはコンテストに出せば上位の奨を取れるのではないか?と指摘した。生産者はニヤニヤして、確かにこれはすごい肉桂だと盛り上がった。
その後、彼は11月に実力がどの程度か???となったのか?、出品手数料が高く、難易度が岩茶コンテストで最も高いと当時は言われており、賞金も高く、最も歴史の長い武夷星の天心杯に共同生産した親戚の名義で出品、結果は肉桂の出品252中5番目以内金賞という高評価を受ける。
私の予言は完全的中して名実共に武夷岩茶最高峰の天心杯金奨肉桂になってしまった。
当初は金奨馬頭岩肉桂として販売元は販売していたが、作者から猫耳石と言われ(熟成後に猫耳石を象徴する土香が出てきた為か?)なお悟源澗肉桂2019年は当製品に一部ブレンドされたが、ブレンドしなかった残りの製品を輸入しており、実は兄弟茶として悟源澗肉桂2019年現代焙煎として発売中。特に2019年の現代焙煎はこれに混ざっているのだ。
兄弟茶
悟源澗肉桂 現代焙煎 2019 5グラム2000円
2022年産 振興杯金賞肉桂のページはこちら
風景区産高級武夷肉桂549出品中13位入賞
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