茶の記録 易昌號易武七子餅茶 | 茶の穂

茶の記録 易昌號易武七子餅茶

プーアル茶・普洱茶

易昌号復刻品 篆体版 2009 

2009年産の昌泰茶業のプーアル生茶(易昌号)易武茶区のブレンド茶で中国でも有名な高級銘柄だ。餅1つは400gとなっている。私は中国で茶城を巡り昌泰號や易昌号が多数ディスプレイに飾られているのを見て信用あるブランドだと実感した、諸事情あり購入しなかったが、あとから欲しくなり帰国後に日本語対応の国際通販(プーアルカフェ)で購入した。

1999年の初代易昌号を基本として2009年は10周年記念の製品だと記載されている。製品ランクでは正品・精品・極品の順に高い


正品 

感想その2 筆記日時 2021年1月10日

  • 茶葉3g 洗茶二回 突き抜けるような西瓜の香りが周囲に広がる、茶杯からのアロマは強いミネラル香に加え、スイカやメロンの皮を連想する突き抜ける瓜の香り。
  • 口に含むと岩茶に匹敵するフルボディでフレーバーは上記のアロマそのものをさらに甘くして解像度の高い透明感でキレキレの状態、後味ではプーアル生茶らしい柑橘類の果実香も感じられた。
  • 余韻は驚きの上半身にのし掛かる老叢茶の余韻である。そして3gでも良く煎が持続する。
  • 堂々たる余韻と体感に加え大きなフルボディで、例えれば香水(L’OCCITANE)のグリーンティーのような強烈でお洒落な香りでもある。良く出来たブレンド茶だ。
撮影 2020-3-4 

良く出来たブレンドの解析

  • さまざま産地の茶が混ぜられていることがその複合的な味わいから良くわかる、余韻において老叢茶のような余韻と古樹茶のような余韻が二重で感じられた、その強烈さから樹齢は50年~100年未満の比率が多そうだ、高木型の古樹茶も入っているのだが、鋭く強い香気から、若い新茶園の茶もそれなりに入ってそうだ。
  • 透明感と回甘から原料の標高は800m~1400m程度と思われる。独特の舌触りなどから、春茶だが春の二週目以降の原料が入っている。

感想その1 2020年3月8日時点

  • この茶の味は現時点では高級な鳳凰単叢や岩茶の水仙に似ている。
  • 乾燥フルーツの香りと熟した果実の香りが飛んでくる。
  • 正品は特に味わいが豊かである。
  • 複雑な美味しさが重なり合っており、イメージ的には高級中華スープ兼ねるお茶?
  • 易昌號のこのシリーズはプーアル生茶というより、鳳凰単叢のようだ。
  • 余韻や体感が明確で、全く臭みなどはない。
  • 正直に言って柔らかくした濃香の鳳凰単叢のようだ。芝蘭香系に感じる。

精品 

易昌號易武七子餅茶 復刻品 篆体版2009精品。

思い出でのお茶、茶廠は昌泰茶業、現在10年陳中期茶となった。

西双版納の易武地域のお茶だ!

自分が最初に手を出した本格的なプーアル生茶

超格別の美味しさ、、、秘蔵品だ。

今同じ品質の物を同じような茶葉で制作したら、とんでもない価格だろうな。

ここから上の精品の記事はアメブロ 旧ブログのセオニャンのお茶と紅茶のブログ 2019年12月20日 12:08 PM に投稿した内容を移動しました。

2020-3-8

精品は余韻は明瞭ではないが、体感は強い。易武茶区のお茶で出てくる、スイカの甘い爽快な香りと味わいが特に強く感じる、飲んだ後の純粋な甘さが口の中でも長く残る。抜群の味わいに後味と後味が10分継続した後は穏やかに生津した。

極品 

筆記日時 2021年1月13日

  • 洗茶二回 周囲には焼香を連想しつつミネラルの香りが漂う、アロマではパッションフルーツやライチを連想するフルーツの香り加えスイカ系統を連想する匂いが香る。
  • 口に含むと、くち当たりの良いフルボディで透明感が強い、香味はミネラルの味という感じの具合で口の中でも感じることができる瞬時の香味はほとんど無い、後味では強いミネラルの味わいが喉付近に残り飲んだあと5分以上経過してから、桃を連想するフルーツ香りが楽しめた。余韻は肩付近までと強い。
  • 濃く淹れるとやや渋みがあるが薄めれば気にならない。
  • 薄めで飲むと口当たり良さと陳年茶独特の味わいが楽しめる。
極品の茶葉の画像
  • フルボディながら高山茶らしい透明感に加え、ふくよかさを持ちつつも、口当たりと余韻の引き締め感が良い、標高は1300~1800mほどの古樹茶らしい味わいで、後味の良さから一番茶。
  • 特徴的な後味にはミネラルの美味しさ、、野生キノコや山菜から感じられる(自然の旨味)が強く残る、香味でなく料理にも通じる(旨味)の美味しさと(ふくよかさ)を両立しており、さらには透明感と口当たりの良さを完備しており、高級中国茶の美味しさが詰め込まれている点が素晴らしい、良い意味でスープと表現したい。中国茶愛好家だけでなく、一般受けををも狙った絶妙ブレンド茶であることは明白だ。
  • 例えれば、、、茶葉から作られた、濃厚なエキスの高山野菜スープであり、お茶を超えて調理された感じすら受ける。

感想その1 筆記日時 2020年3月20日

  • 2009年の易武茶区の毛茶の値段と農薬の散布状況を考えれば、現在の易武ブランドのお茶と比較できないほどコスパも品質も信用性も高い。
  • この茶の体感は半端ではない、優しさと気品にあふれていて、とにかく甘露のごとく甘く、イメージが女王様というより姫様という感じである。
  • 極品と言われるだけあり、余韻や体感の深さが正品と清品とは違う。
  • この茶のスープは明らかに他よりも澄んで澄んでおり、なめらかである。
  • 同じシーリズなので味は基本的に似ているが、味わいの豊かさは正品、香りは精品、余韻と総合バランスは圧倒的に極品である。香り(アロマ)に関しては、すべてスイカ系の爽快な甘さ。
撮影日 2020-3-3

基本的に正品でも精品でも極品(珍品)でも、味の基本は同じく(ふくよかさ)である。

ただ階級は明らかに余韻の明瞭感で区別されていおり、中国茶マニアの心を刺激するマニアの私は大満足だ!

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価値観とコストパフォーマンス

価値観

現在において同じ品質の物を同じような茶葉で制作したら、とんでもない価格だろうな。

易武正山の毛茶卸価格は2009年と単純比較するだけでも数倍~十数倍、更に高値で売れるが為の乱獲や農薬散布などの情報がネットに書かれているところを見ると。個人的には単純な価格比較ではなく、アンティーク(ああ丁寧で昔のやつはよかった)という価値観を私は置いている。

コストパフォーマンス

  • 易昌号2009はすべて素晴らしい香気と余韻に加えフルボディでありプーアルの美味しさが詰った生茶、20周年正品の2019年産の昌泰茶業の定価は一枚400g1848RMB(1RMB16円換算で3万)程度であり、2009年産の購入店における筆記時の価格は23000円ほどで当時の易武地区の毛茶と当時より大幅に値上がりした物価差に加え、この余韻の強さを考えたら、私の購入当初より値上がりしたが、この値段なら買い得であり、良くある肥料が入った臭味あるプーアル生茶の味も無く、凄まじい透明感でさらに3gでも味が長く持続して耐久力があり、少ない茶葉でも多く抽出できる、まことに良い買い物だった。水分が抜けて380gほどになっているが、それでも180円ほどで30分以上かけ800mlほどを楽しむことができた、経済的でもあり、素晴らしいコストパフォーマンスだ。
  • 個人的には正品と精品が特に良いと思う。

正品 2007 試作品

筆記日時/2020年1月12日

  • 茶葉3g 洗茶時においては薬香を連想する香りが広がる。口に含むとミディアムに近いフルボディで透明感が強い、フレーバーでは西瓜を連想する果実香と蓮やクチナシを連想する花香が爽やかに香る、余韻はとても穏やかでそれなりだ。
  • 後味には明瞭な西瓜、、なんとも易武山らしい感じだ、冷めたきたら本領を発揮して素晴らしい透明感と超解像度を誇る高山茶らしい味わいに加え、引き締まった甘さが素晴らしい。
茶葉は高山茶らしい雰囲気

ブレンドの解析

  • ふくよかな雰囲気と圧倒的に秀でた透明感と引き締め感が素晴らしく、高山茶の様相を持つ、穏やかな余韻が何とも言えず良い、平均樹齢は不明ながらも標高1000m以上で寒暖差の激しい地域における人の背丈ほどの茶樹から産したお茶らしい味わいだ、古樹というにはやや体感が物足りないが、余韻の周りかたや、穏やかさでは古樹の雰囲気を持っている。
  • ブレンド茶ながらブレンドされていないような自然体な後味には感激する、標高は1000-1600m程度と予想、舌触りや飲んだあとの気分がすこぶる良く、春の二周目以降の茶葉はほぼ入っていないと考えれる。この餅茶は試作品ということだが、そんな感じの茶だと思う、一般受けのしないマニアックな味わいである。私は透明感を重視しているので(美味しい)と感じ高評価だ、これは格段に原料の品質が高い。少量生産の易武地区のプーアル生茶と比較してみたい味わい。
  • コスパでは購入時は400g1.2万円程度であったと記憶している、明らかに量産品感の無い別格品であるのでコレクション価値はすこぶる高く、さらにお買い得であった。

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