馬頭岩肉桂とその仲間 | 茶の穂

馬頭岩肉桂とその仲間

武夷岩茶

馬頭岩肉桂は武夷山風景区の馬頭岩周辺の肉桂種から生産される武夷岩茶の代表的な銘柄であり、明るくフルーティーな雰囲気を特徴としているが、微妙な生育環境の違いによって味に違いが生じるのが特徴である。一口に馬頭岩肉桂と言っても、樹齢や微妙な畑の産、生産された年の天気や栽培技術の差異によって、それぞれに個性を持っている。茶の穂ではさまざまな樹齢、若樹から老樹、焙煎もさまざま軽焙煎から重焙煎まで、収穫やランクも機械収穫品からコンテスト上位入賞品まで11種類以上の馬頭岩肉桂とその系列製品を販売しております。

馬頭岩肉桂

武夷山風景名勝区馬頭岩の周辺で採取された肉桂を主原料とした馬頭岩肉桂は武夷岩茶の代表とも言える製品。馬頭岩肉桂の焙煎は軽めに仕上げられ、香りと味わいは明るく華やかであり、肉桂の品種香が良く感じられる。馬頭岩肉桂こと馬肉は、名前こそ同じですが、メーカー・ロット・製茶法、焙煎や出荷時期、そして淹れ方の違いから、味わいは千差万別。同じ、馬肉であっても、さまざまなタイプと甲乙が存在しており、その奥深さには目を見張るものがあります。

特徴と種類

世界遺産複合遺産にも指定されている武夷山の風景区内、馬頭岩地区とその周辺で収穫された希少な肉桂を用いて、馬頭岩村で製茶されたとされる製品。栽培環境によって異なるとはいえ、一般的には樹齢が高いほど、深みのある味わいを持ち、品質も高くなる。

  • 単純に馬肉と訳す場合があります。
  • 馬は馬頭岩(武夷山国家公園世界遺産登録地区風景区内の産地)の名称 肉は肉桂(茶樹の品種)の意味。
  • 馬肉というカテゴリの茶の中にも、様々な種類と品質と値段の高低が存在する。
  • 全く産地と関係のない肉桂に馬頭岩を冠することが当たり前となっており、ニセモノがとても多い。
  • 馬頭岩という名称自体が高級品として使われるため産地を表す用語から上品などの意味と勘違いしているプロも多い。

産地と名称の特徴

  • 特に明確な決まりはない
  • 武夷山馬頭岩茶村で製茶された肉桂茶
  • 風景区内の馬頭岩周辺で採集された肉桂を使った肉桂茶
  • 更に細分化して猫耳石肉桂・三花峰肉桂・桃樹窠肉桂・悟源澗肉桂などと分けることがある。

武夷岩茶の肉桂についてはこちら

販売中の悟源澗肉桂の茶園 

焙煎における特徴と種類

  • 焙煎はやや軽めに仕立てる場合が多い
  • 炭焙具合により軽火・中火・稀に足火(焙煎やや強め)ブラックコーヒー状態の場合は贋作を疑う。
  • 武夷山の肉桂茶で牛欄坑肉桂と比較されることが多い。

性質や茶葉

  • 安価な物は機械摘み、高級品は手摘み
  • 茶葉は整っていて美しいほど良く、等級は特級でなければ贋作を疑う。
  • 総じてフルボディであり、国家公園内で産する正岩茶としは標準的な岩骨花香を持つ。
  • 淹れ方や出し方による影響を受けにくい。
  • 茶器や水質の影響を受けにくい。

品質と価格

  • 品質はピンキリであり、二番茶や三番茶や半岩を混ぜたもの、実際には馬頭岩産でないものが多く流通している。
  • 相場は全般的に風景区の肉桂茶としては安価な部類に入る。
  • 中国における価格はおおよそ500g2000~15000元 1元20円の日本円換算 500g4~30万円
  • 50g4000円~30000円ほど
  • 樹齢が高いほど余韻が強くなるので値段も高額になる。
  • 栽培方法にもよるが、樹齢25−30年超から老樹の扱いになり、評価があがる。
  • 馬頭岩茶村という風景区馬頭岩エリアにもともとあった製茶場が風景区の世界遺産登録の際に退去移動した岩茶製作を専門とする村(岩茶生産を専門とする部落)で作られた一斤200−800元の安価な半岩肉桂や星村産の肉桂、実際の風景区馬頭岩産肉桂と比べて価格は10分1程度の外山肉桂を馬頭岩茶村で製茶された肉桂や馬頭岩茶村から仕入れた肉桂なので、馬頭岩肉桂として販売するものが市場流通品の殆どをしめている。
馬頭岩磊石精舎の正面 

馬肉とその仲間

  • 岩茶全般に言えることは、風景区内の耕作面積から採集された茶葉であり、その産地を試飲で判別するのは一般的な感覚では難しい。しかしながら、福建省における岩茶の愛好家たちは、岩茶の特徴を掴み、生育環境の違いを感じながら、岩茶の美味しさを追及していく独自のスタイルを持っている。
  • 馬肉は岩茶の中でも流通量が多く、愛好家からはありふれた名前になってしまい、飽きられつつある。そのため、馬頭岩肉桂をさらに細分化する動きがある。
  • 馬頭岩肉桂の中から、極小畑産の名称が付与され、プレミアムが付くようになった。例えば、猫耳石肉桂や三花峰肉桂、桃樹窠肉桂などがあるが、これらは馬肉よりも畑の面積が狭いため、現地での値段は高額である。特にここ数年、知名度が上昇している桃樹窠肉桂は、非常に高価な岩茶であり、500gあたり15000~元の値段がつく。僅かば場所の違いは風景区産の武夷岩茶かつ風景区の肉桂を専門する茶商や愛好家の一部には判定可能だが、ブルゴーニュワインのような明確な違いはなく、それなりの経験が必要である。ただし、希少性やプレミアムな名称がつくことにより、岩茶に限らず中国茶全般において高額な価格で販売できる事実はある。馬頭岩肉桂も実際の生産量とは比較にならないほど流通量がある。

茶の穂で販売している馬頭岩肉桂

馬頭岩老樹肉桂

馬頭岩肉桂の原点的なオリジナル製品、馬頭岩の真下にある馬頭岩を代表する畑で育てられた製品、馬頭岩磊石精舎前肉桂(写真二枚目 囲った畑の産品)バイヤーさんが武夷山の倉庫でストックしていたロットを特別に分けて頂いた限定品。甘みを増やす為に通常より3日程度、収穫を遅らせて、大葉で収穫した希少な生産方法を用いた最高級の馬頭岩肉桂を二年かけ焙煎した製品です。

馬頭岩肉桂の茶園 〇した部分が当製品の主な栽培地

磊石精舎前老樹肉桂 

品質面や岩茶の価値観では老樹悟源澗肉桂現代焙煎にて満足しておりますが、日陰型であるため、高級感は強いが、正直に言えば馬頭岩肉桂らしくない雰囲気を持つため(同ロットを流香澗肉桂として販売するお店もある)私としては馬頭岩らしい日向型で明るく、軽快感があり、口感はサラッとしつつ、大きなフルボディでありながら、三坑両澗級よりもやや小さく、後味では肉桂らしく、ピリッとした美味しさのロットを探しており、当店では一貫してもっとも高額な馬頭岩肉桂ロットを仕入れ続けており、樹齢の高い高級品を探していたところこの製品を紹介された。

当店では名称を2023年11月より老樹馬頭岩肉桂から馬頭岩老樹肉桂に変更、品質(余韻)は2022年の製茶設備更新前の製品と更新後の製品は、当店における製茶や混入除外の努力により、生茶葉から製茶を観察でき、産地の正確度と信頼性が格段に上がり、揉捻工程の改善により品質も向上した為、2022年産以降の製品は磊石精舎前馬頭岩老樹肉桂からと磊石精舎前老樹肉桂と改名しました。

馬頭岩肉桂の標準的製品、馬頭岩のすぐ横にある馬頭岩を代表する畑で育てられた製品(写真二枚目 囲った畑の産品)畑所有者の孫であり生茶葉から生産したが、希少ロットのため市場に流さず武夷山馬頭岩茶岩茶村の倉庫でストックしていた2.5キロ程度のうち最終的に1750グラムをネットショップオープン記念として特別に分けて頂きました、以後当店は写真の位置の畑からとれた肉桂の生茶葉を市場に出る前から、馬頭岩系列の畑を所有して地元の製茶と売買を専門とする武夷岩茶の農家兼生産者を通して、遅くとも一年前には畑から茶摘みをする採茶権または生茶葉を予約確保。茶摘みから製茶そして中国からの輸出まで一切の外部業者を挟まずに武夷山の岩茶村内にて生産することで混ぜものをする隙が無いように管理しております。

正式名称 馬頭岩磊石岩精舎前老樹肉桂は最核心産区の馬頭岩肉桂らしく、日向型で明るく、軽快感があり、口感はサラッとしつつも大きなフルボディ、後味では肉桂らしい、ピリッとした美味しさが残り、岩韻の感じやすい馬頭岩の風合いがしっかり出ているロットで、当製品は馬頭岩磊石精舎のすぐ横にある斜面の畑で作られた製品です。上の写真で◯した段々畑が実際の産地茶園です。

武夷岩茶専門店茶の穂だから、生茶葉から確保することで、手に入る真正製品。例えば武夷山に行き、このブログの写真を茶問屋に見せるなどをして磊石精舎前肉桂が欲しいといえばどこでも手に入るでしょう。武夷岩茶問屋における産地概念や論理感は一般的な感覚から見れば破綻しており、希望者が求める産地とは全く関係ない製品であっても、希望された場合は、その産地とみなして販売するのが当り前となっており、それをしないほうが客から求められるのに変わっていると見なされる。

例、普通の問屋の場合は値段を風景区産岩茶の相場に指定した場合で風景区内のマイナー産地や小竹林や九龍渓の肉桂などを仕入れ希望者が希望する産地名の製品として用意してくれます。なお試飲鑑定のみでは、場所の判断は非常に難しく、試飲以外においても畑所有者との関係を調査する生茶葉から生産を監視するなどの仕入れ能力が試される。なお当店は値段が一番高級な馬頭岩肉桂ロットとして、2017年から7年間も仕入れているが、産地が馬頭岩直下の物と生産者から教えられたのはネットショップを開設した5年目以降である。

2020年産

製茶および焙煎 馬頭岩茶村祝老師

価格 5グラム円

価格 7.5グラム円

2022年産 (2023年8月完成)発売直後完売

価格 5グラム1550円

価格 7.5グラム円

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販売中の年号 中火 2019 2020 2022

焙煎 軽火/中火/中火濃香

樹齢 2019-2022中火35年超 2022中火濃香40年以上 春一番茶のみ

「悟源澗肉桂現代焙煎」は、馬頭岩茶区の奥にある悟源澗産の肉桂を原料としており、樹齢35年以上平均40年の肉桂を使用しています。この肉桂は、初期に植えられた肉桂種を中度焙煎以下で仕上げた花果香肉桂であり、伝統的な焙煎法ではなく現代的な炭焙煎法を用いています。

この悟源澗肉桂は、馬頭岩茶村の下流域に位置し、一体の産地とされる馬頭岩を冠して「馬頭岩肉桂」としてある意味格下げされて出荷されていた高級品です。歴史的には、悟源澗は三坑両澗のひとつであり、最高のクリュとして評価されています。しかし、悟源澗の知名度が低かったため、売れ行きが芳しくなかったといいます。

そこで、歴史的基準では格下げになるが、焙煎の工夫と覚えやすい名称である「馬肉」という呼称に変えることで、悟源澗肉桂の味わいも再評価され、牛欄坑肉桂と並び、最高の評価を回復するに至りました。

極品馬頭岩肉桂という名称で販売していましたが、味わいや日陰栽培特有の悟源澗のテロワールをより正確に表現するため、産地の名称である「悟源澗肉桂」と正式に表記されています。また、包装には馬肉の包装を使用しながら、悟源澗肉桂シールを貼り付けることで、伝統と現代の融合を表現しています。

販売中の悟源澗肉桂現代焙煎(極品馬頭岩肉桂)実際の茶園

2022 50グラム13500円 

2022  5グラム1680円 

販売ページはこちら

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悟源澗について詳しい記事はこちら

直接取引価格販売ページは下記から

茶の記録 馬頭岩肉桂

武夷岩茶専門店茶の穂において発売してきた馬頭岩肉桂の記録、人気製品であるため、ほとんどの製品は既に完売している。

2022年 磊石精舎前肉桂 茶の穂

店主の感想
お湯を注ぐと周囲に肉桂香とミネラル香が広がる、アロマ、2022年は胡椒のトップノートを少し保有、乾いた金木犀や百合に加え薔薇等のお洒落で華やかな香りが感じられる、口に含むと三坑両澗に匹敵する大きなフルボディ、直ちにピリッとした馬頭岩肉桂特有の強い味わいが感じられる、香味では果実香フルーティ感が強く、2022年のヴィンテージ香である金木犀のアロマも明瞭、そのまま後味として持続、上半身まで回る余韻も老樹肉桂らしく保有。

金駿眉や北斗峰老樹北斗の手配に追われており、予約が遅れてしまい僅かに残っていた分のみの入荷となり、在庫は希少。2022年産は再入荷もできず店主としてはこれぞ馬!という馬頭岩肉桂を紹介する機会を減らしてしまい悔しい限りです。2023年11月30日発売、2023年12月6日完売。

2021年 老樹馬頭岩肉桂 茶の穂

大きめの茶葉が特徴的で特級らしい風格、アロマは洋梨やパパイヤを連想するフルーツの香りと肉桂らしいシナモンやカランガラルなどスパイシーな香り、岩茶らしいミネラル香も伴う、口に含むとフルボディで滑らか、しっかりとした、飲み心地であり、日向型の岩茶らしく香味豊かであり、フルーツを連想する複雑な味わい、馬頭岩肉桂らしいピリッとした甘みが長く続く。

2021年は天候に恵まれ、例年に無い強いトップノートも持ち、茶葉の出来が良いのだが、作りたての状態では天候要因により若干、青臭さく、武夷山の倉庫で2年熟成させ、さらに軽く炭焙煎を行い、完全に青臭さが消え、日向型の岩茶らしい、爽やかで乾いた感じのフルーツのアロマと香味が理想的であり、飲み心地(喉越し)が強く、馬頭岩肉桂らしい味わいの優良品に仕上がりました。

2021年産は2023年3月1日発売、2024年5月6日完売。

2020年 馬頭岩老樹肉桂、秘蔵品放出 茶の穂

新製品、馬頭岩老樹肉桂2020年、数量限定で秘蔵品放出、2020年は天候に恵まれて雨の少ない年であり、肉桂の個性をしっかりと感じる仕上がり、トップノートでは洋梨や肉桂香、口に含むと滑らか、どこか明るい雰囲気を持ちピリッとした、馬頭岩肉桂らしい鋭くキレのある味わいが特徴、鋭い甘さを伴う肉桂の美味しさ(後味)が長く続きます。焙煎具合はやや軽めの中火となっており、陳香を少しもっているが古さを感じない花香肉桂に仕上がっております。

アロマは肉桂らしい鋭くフルーティで甘い香り、時間を経過した岩茶らしい柑橘類の香り、武夷岩茶らしい石灰の香り、ミネラル香が感じられる。口に含むと大きなフルボディであり、風景区産の本物でしか出せない良質な口感である、後味ではそのまま柑橘類と金木犀などが感じられ、甘みが強く残る。老樹肉桂らしく耐久力も高く少ない茶葉で長く楽しむことができる。

馬頭岩近くの高樹齢肉桂という2020年当時の武夷岩茶最高峰製品たる一角であるが、取引先の一部は牛欄坑肉桂としても発売しているロットであると説明を受けつつ、2021年4月頃に200グラムのみ購入してそのまま真空で保管していた製品だが、それにふさわしい味わいを持っている。熟成により味わいに甘みが強く出ており、焙煎具合はやや軽めの中火(軽中火)であり、典型的な花香肉桂に仕上がっており、典型的な馬頭岩肉桂の様相をしている。製造から4年以上が経過しているが真空保存のおかけで、古さを感じずフレッシュさすら持ち合わせている。

2024年11月1日発売の11月4日にすべて完売。2020年産は数量限定品のため在庫の関係から5グラム販売を行わず、7.5グラムと50グラムのみといたしました。名称を2023年11月より老樹馬頭岩肉桂から馬頭岩老樹肉桂に変更しました。

焙煎具合はやや軽めの中火となっており、陳香を少しもっているが古さを感じない花香肉桂に仕上がっております。2024年11月1日発売、11月4日にすべて完売。

2022年 花果香型清火 

香り(アロマ)は強いミネラル香に胡椒、百合の花などを連想する花香と肉桂種特有のシナモン、パイナップルや蜜柑を連想するドライフルーツの香り、口に含むと岩茶最大の大きなフルボディ、舌触りは滑らか、香味は肉桂種らしいシナモンに、アロマ同様の花香とドライフルーツが強く感じられる、余韻も肉桂としては強めで茶葉の良さが滲みでている。完璧な三坑両澗独特の良さ、余韻も肉桂としては強い。

個性強調の軽焙煎仕様

2022年の岩茶は、まるで個性的な個性を放つ美人のようだ。品種の個性を強調するために、炭焙煎を軽く抑えた仕様が採用され、その結果、三坑両澗産岩茶だけが持つ最高峰のボディとミネラル香(岩骨花香)が感じられ、茶葉の良さを体験することができる。しかし、焙煎が軽いため、淹れる際の水質や茶器、そして室温や湿度の影響を大きく受けるため、やや上級者向けとなっている。

また、馬頭岩周辺で採集された原料を使用しても、樹齢の若い原料の場合は余韻が弱いため、最低樹齢25-30年以上の老樹肉桂とも言えるのみを馬肉として販売しているという。このように、馬肉は岩茶の中でも希少価値が高く、その品質と味わいは、真の岩茶好きにとっては格別のものである。

価格5グラム1480円 

岩茶のコラムはこちら

下記は(2019中火無印を除いて販売している物とは異なります

ここで紹介している馬肉は武夷山出身の店主が経営する上海の武夷岩茶専門店御茶荘の店主兼茶商の葉老師に買い付けて頂いた製品・馬頭岩に茶園を所有し、親戚たちと共に馬頭岩茶村で製茶を行っており、親戚一同で世界遺産風景区内の茶園を多く所有して岩茶関連の業務を行っている歴史ある岩茶一家の系列店、葉老師は武夷山馬頭岩茶村と上海を往復しており、武夷山側では世界遺産登録時に風景区内の住居から退去した人が住むニュータウンに住居を構えている。そんな事情から馬頭岩村産の岩茶の買い付けを大得意としており、親戚や親戚でも馬頭岩茶区の大農作たる有名な祝氏など豪華な顔ぶれと、彼自身も製茶を得意としており、その専門性で偽物の混入を許さない。

岩茶の中ではよく出てくる岩茶の高級品・・・中国における一説では(馬頭岩肉桂)すなわち馬肉という略称が覚えやすく人気が出たのだという。

私には名前だけで人気が出たとは思えない、手に取った人に馴染みやすいその味(わかりやすい味と香り)それがこの茶の特徴であると思う。

2020 馬肉/中火

7月・焙煎二回

2020年の茶葉の様子 6煎目

安定しており年号による差は少ないのが特徴だが、今年の馬肉はトップノートが素晴らしく、19年より茶液の密度が濃く感じられた、個人的には水仙や名叢の出来が今年は特に素晴らしいのでそちらを多数購入した。焙煎の強いバージョンや今後年末や来年にかけて発売されるロットが楽しみだ。

2019 軽火 

馬頭岩肉桂とは一般的には中火焙煎に仕立てる場合が多いようだが、こちらは原料の良さを生かした軽火

焙煎は中火よりも浅く、正岩茶の強い岩骨花香!香りが淡くても大満足のどこか重たい香りと肉桂のスパイシーでふわっとした、青々とした美味しさと柔らかくても

正岩茶の重たい口感(フルボディ)の美味しさが、肉桂の軽く優しくも、深い深い味わいとなっても長く続く、フフフ💛タイプ

焙煎は軽いのにも関わらず、ねっとり鼻に張り付くスパイシーシナモンの香りが、反則レベルで良い、味はまるで黄金糖やキャンディのようだ、特大ボディとキャンディのような甘さが口に長く残り体感もしっかりある。

2020-2-15

2019 中火(無印)

8月(お盆前後)出荷・二回

濃い目に入れた水色

茶壷でも蓋碗であっても、華やかな香りと濃厚なボディ、飲んだら口感が大きいだけで味はスカスカではなく、余韻もしっかりあり、濃厚で美味しさが圧縮されている。飲んだ後に肉桂種特有の香りが口腔内でしっかりと残り長く続く。冷ましながら飲んでも渋くはならず、冷めた後の美味しさは特に良い。

  • 適したカップテスト

2020-1-13日 ・馬肉・中火2019

デミタスカップ(マイセン・ロイコペ)ボディを体感しやすい、滑らかさが強く口当たり柔らかい。

(茶杯)キレのある味わい、甘さ強いと岩韻明瞭になる=両方(後味長く甘さが残る) 両方とも美味しいため、あまり気にしなくて良い。

  • 茶壺か蓋碗どちらが適しているか?

写真の茶壺(宜興朱泥) 茶葉2.5g (ブリタ浄水・熱湯)

  • 味わいの濃さ、後味の強さ、武夷肉桂で感じる独特の美味しさは明確かつ強くなり、驚く、当初は蓋碗のほうが煎を長く持続させれて良いと思っていた。
  • しかしながら私の茶壺を使う技量が悪かった。抽出時間を調整することで茶葉の質が良いので蓋碗より多くの茶液を抽出できるので個人的には蓋碗より茶壺のほうが適している思う。
  • 水質の影響をどれほど受けるか

写真の茶壺(宜興朱泥) 茶葉2.5g (水道水・熱湯)

水道水をそのまま沸かしただけ(浄水器なし)

蓋碗で淹れた場合は変化はあるがそれぞれ美味しさがある。水道水をそのままだと淹れた場合において蓋碗より茶壺はやや茶のパワーが落ちてしまった。この状態でもかなりハイレベルだが、浄化水のほうが良い。➡蓋碗の場合は水道水を沸かすだけでもかなり美味しいため水質に合わせて選ぶ必要がありそうだ。

  • 基本的に馬頭岩肉桂は水質の影響に強い

国内の旅行先や友人宅に持ち込みその場の水道水を沸かして飲む場合、素晴らしい味を安定して出てくる、単叢のように水質の影響が直撃して外出先で思った味を出せないという経験は今のところない。

  • 情報 

販売 御茶荘 中国福建省武夷山市 店は上海大寧国際茶城二階

名称 馬頭岩肉桂 まとうがんにっけい Mǎtóu yán ròuguì

焙煎 伝統式炭焙 (中火)

価格 500g9600元 

分かりやすい味とは?岩茶における肉桂の味わいなのだが焙煎の強い岩茶とは一線を画す味わいでもある。水色は基本的に黄色であり、濃く淹れると茶色となる、岩茶は焙煎の火加減により味わいが変化する茶なのだが、この程度の焙煎具合は(中火)と呼んでいる、この加減は武夷岩茶にしては焙煎は弱めの部類に入る。焙煎の強い岩茶には存在しない、独特の(優しさ)と(ふくよか)で初心者から上級者まで満足できる味わいが、そして冷めたときの特別な美味しさが特徴的だ。

ちなみに中国において、この茶の味わいをこんな感じで表現するようだ。(馬頭岩肉桂辛鋭的桂皮香気和醇滑甘潤的口感)口当たりの良いフルボディにキレのあるシナモンの香りと豊かでふくよかな甘い味わいの武夷岩茶

関連ページ

武夷肉桂について

猫耳石肉桂

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武夷岩茶
中国福建省で作られている烏龍茶の一種類、武夷岩茶すなわち岩茶に関するカテゴリーページとなります。

更新履歴

2022年5月1日 価格情報と為替レートを現在の価格に調整 一部内容を追加

コメント

  1. […] https://seonyan.com/chinesetea/wuyi-tea/matou-yan-rougui-2019-ochaso/#toc3  馬頭岩肉桂 2019年 御茶荘より […]

  2. […] […]

  3. […] […]

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