店主による2024年の武夷岩茶のヴィンテージ予想は平年なみの出来を予想しております。(昨年度と同水準や越える製品もあるが、多くが雨の影響を受けたが、基本的には平年水準に収束する)
2024年収穫期の天候、4月中は雨が少なく天候に恵まれましたが、5月に入って以降は断続的に雷雨が続きました。
一般的には雨に当たれば茶葉の品質は下落しますが、武夷岩茶の生産者の多くが品質よりも生産量の大さを気にしており、雨など気にせず、むしろ雨に当てて収穫量を増やそうとしますが、当店ではそのような生産者の製品は一切、取り扱いしません。
2024年の半製品(荒茶毛茶)からの情報
当店取引先が生産しました半製品(毛茶、荒茶)の時点では良い製品はかなり良いが、ロット数的には少なく、多くの荒茶はやや厳しい出来となり、今後は職人による製茶が試されることにあります。
武夷岩茶は単欉烏龍茶やプーアル茶等とは異なり、半製品の時点でやや厳しい場合であっても、そのまま製品の品質に直接反映されるわけではなく、長い期間の製茶により品質が向上することから、2022年のように半製品の時点では厳しい出来であっても製茶後には劇的に良くなる例が多く、製茶後は平年なみのヴィンテージという評価となることが予想されます。
竹窠百年老欉水仙2024年の茶摘み、4月27日に雨を避けるため、去年よりもさらに早く、過去最速かつ新芽が小さい状態での茶摘みにより収獲量を人為的に3割減産して品質を向上させる手法を行いました。
基本的に高級岩茶は5月上旬に茶摘みとなりますが、数はかなり少ないが5月の大雨を避ける為、4月中に茶摘みを行った製品の品質はピカイチであり、早ければ9月〜10月に発売できると思われます。
2024年の老欉水仙は竹窠百年老欉水仙以外の老欉水仙は毛茶確保(予約)を行わず、品質を見極める為、入荷する場合は完成製品からの輸入を取り当店の基準に合致する物を発売してまいりますので、24年冬季以降、2025年に入ってからの発売となる予想です。
xでの紹介は5月3日ですが、実際の茶摘み日は4月27−28日です。
店主のオススメ
現時点では2023年産、岩茶製品の買いだめを推奨。1年かけて製茶された、お買い得な製品を発売してまいります。
2023年は6月より武夷岩茶の新茶を発売いたしましたが、今年の半製品における上物の傾向は、味わいが濃厚で甘みが強いが、アロマは去年より穏やかであるという傾向があり、製茶では香りを強くして味わいを一層、深める必要があり、6−7月は早く発売できる製品でも製茶に時間をかけて火入れと熟成を行うことを決めました。そのため2024年の岩茶新茶は最短8月からの発売となる予定です。
新茶が早く飲みたいお客様は各種緑茶や金駿眉のお求めをオススメします、7月から正山小種をご案内いたします。
茶つみ動画等はこちら
過去の武夷岩茶、鳳凰単欉ヴィンテージチャートはこちら
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