中国烏龍茶のヴィンテージチャート 年別評価 | 茶の穂

中国烏龍茶のヴィンテージチャート 年別評価

武夷岩茶

武夷岩茶を始めとする福建烏龍茶と広東烏龍茶のヴィンテージ状況 (茶の穂/独自規格)

簡易的評価 💀悪い ×難しい △やや難しい 〇良好 ◎優れている ☆彡逸絶 NTまだ評価できていない

岩茶・武夷山烏龍茶 単叢・潮州烏龍鳳凰単叢 桐木・桐木烏龍茶および紅茶

ヴィンテージアロマ、その年に多くの岩茶鳳凰単欉桐木紅茶にて出現している気候要因の香気。

中国烏龍茶のヴィンテージチャート 年別評価

2024年産のヴィンテージ評価

  • 武夷岩茶評価 トップノート△ 香り〇 濃さ△ 評価△→○~◎良好、一部はかなり良い(24年10~12月以降復活)
  • 鳳凰単欉評価 トップノート×~△ 香り△~〇 濃さ〇 評価💀→◯良好(24年9月以降復活)
  • 岩茶○ 桐木◎ 単叢◯ 
  • ヴィンテージアロマ  蓮の花香、スイカの皮、チョコレート

2024年、武夷岩茶のヴィンテージ解説

ニュースにて紹介したように、烏龍茶は難しいヴィンテージになりましたが、武夷岩茶は単欉烏龍茶やプーアル茶等とは異なり、半製品の時点でやや厳しい場合であっても、そのまま製品の品質に直接反映されるわけではなく、長い期間の製茶により品質が向上することから、2022年のように半製品の時点では厳しい出来であっても製茶後には劇的に良くなる例が多く、製茶後は平年なみのヴィンテージという評価となることが予想されます。

2024.08.04 2024年の武夷岩茶 ヴィンテージ情報と作柄の予想 当サイト記事(24年10月削除)

二次火以降に品質が一気に向上して、2025年1〜3月の追加焙煎や熟成により悪影響を完全に脱して、平年なみの品質になり、年を越してから、武夷山市内での在庫も一気に無くなりました。

2024年の武夷岩茶について、品質はすぐれているが、難しいと言えるヴィンテージであり、製茶技術が試される年でした、小産地など細かな場所の味わいが明確で感じられ、雨の影響で悲惨な出来となった製品と茶摘みの工夫なので2023年を超える品質を持つ製品もあるという状況となりました。

例年はプロでも簡単にはわからない小産地の味わいが明瞭に出ており(山場)場所の力が現れて、愛好家にとっては、かなり良いヴィンテージと言えるでしょう。

正山小種および桐木紅茶は雨の影響を受けておらず、抜群の出来を誇ります。

2024、鳳凰単欉のヴィンテージ評価

鳳凰単欉は収穫期と製茶期に豪雨に見舞われ、高級製品は当初は壊滅的な打撃となり、超高級品は高級品へ、高級品は普通品に格下げ祭りとなり、超高級品の価格は事実上、例年の三分一程度となり、2019年以来の厳しいヴィンテージとなりましたが、しかし、9月以降はアロマが復活してきたこともあり、一気に業者向けに売れ始めて鳳凰鎮での在庫急減などから価格は例年なみ、例年の価格と評価に戻りました。

鳳凰単欉は希少なアロマを持つかどうか?が価格を多く左右して、2022年や2023年のように希少なアロマを持つと価格が跳ね上がりますが、価格を左右する希少のアロマは香木や高級鳳凰単欉を専門に扱う茶商や何年も高級品を飲み続けている愛好家でないとわからないレベルであるため、一般客にはあまり関係ない物であると言えます。※茶の穂では価格を戻していないため、そのため樹齢の高い鳳凰単欉は例年より安めとなっており、希少な香りが出ていても、お買い得感のあるヴィンテージとなっております。

2024を代表する製品

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2023年産のヴィンテージ評価

  • 武夷山評価 トップノート☆彡 香り◎ 濃さ☆彡 評価☆彡逸絶。大特年
  • 鳳凰山評価 トップノート◎ 香り◯ 濃さ◯ 評価◎優れている
  • 岩茶☆彡 桐木☆彡 単叢◎ 
  • ヴィンテージアロマ  蜂蜜、キウイフルーツ、龍眼

桐木紅茶の出来が良く、金駿眉の出来が特に良い、岩茶は雨が少なく収穫量は4−5割に激減!岩茶ながらどれも茶葉が小さく、味は濃縮しており、偉大なヴィンテージ。鳳凰単欉と武夷岩茶の肉桂は平年なみの出来き。武夷岩茶肉桂は雨が足りず硬い味わいが特徴だったが、2025年に入り、開いてきて飲み頃に入ると大化けして偉大な2023年の岩茶らしい強い味わいを発揮。

2023年を代表する製品

詳しい記事はこちら

2022年産について

  • 評価 トップノート〇 香り〇 濃さ〇 評価 ◎バランス良く優良 
  • 岩茶◎ 桐木〇 単叢◎
  • ヴィンテージアロマ 爽やかな蓮や蘭を連想する花香、バランスの良さ

事前情報から雨が多く、出来はあまり良くないだろう、という予想であったが、22年の岩茶及び単叢は品種味の個性が際立ち、香り、味わい、品種の個性がうまくまとまり、バランスが良い、収穫量も多く、穏やかで気品ある雰囲気を纏っており、20-21年とは、かなり異なる雰囲気だが出来は良い。

2022年のバランスが良く気品がる烏龍茶たちは熟成にも向く。岩茶では特に肉桂の出来が素晴らしく、コンテストでも肉桂のみ賞金を増額するなどの動きが見られた。

そのほかの出来事、価格が大きく上がりました。

春期には中国のロックダウンにて船便の手配が出来ず、春期に新茶は輸入できず21年比最大38%もの円安と収穫期は各地でロックダウンに伴う移動制限が発生して中国国内の異なる省間の移動においても二週間隔離を課し、出稼ぎ労働者すなわち、茶摘み人の人件費が暴騰した為、福建、広東産烏龍茶の元建て相場が20%程度の高騰した。21年と22年で高級な烏龍茶は全商品が日本円から見ると1.5倍ほどに値上がりしてしまった。

その年のヴィンテージが良く表れている茶(紹介ページのあるもの)

  • 桐木花香老欉水仙 茶の穂 2022 (発売中ブログ直販限定)

ネットショップで発売中

2021年産のヴィンテージ評価

  • トップノート〇 香り◎ 濃さ◎ 評価 ◎優良
  • 岩茶◎ 桐木☆彡 単叢◎ 
  • ヴィンテージアロマ 草原・森の下草、早朝の竹林

収穫期に天候が恵まれて、中国烏龍茶は非常に出来の良いヴィンテージ、特に桐木関は旱魃よって少ない新芽に養分が集中したため、味と香り共に極端に出来が良く、収穫量も3-5割程度減少した為に農家泣かせ、であったが、出回る量が少なく、希少価値と将来性が抜群のグレートヴィンテージ。(桐木大旱魃)21年産の烏龍茶は特に出来が良いので年末にさらに輸入しております。たいへんお買い得な物が多数入荷。

鳳凰単叢は濃厚の香りに加え、どことなく草や草原、青っぽいが、強い花香を連想する21年独特の香りが良い。これらを竹葉味ともいう。情報によると青味が最初に出現した銘柄もあったが熟成で消えた模様。

その年のヴィンテージが良く表れている茶(紹介ページのあるもの)

  • 岩茶 茶の穂 坑澗肉桂 2021 (販売中)
 5グラム830円
  • 岩茶 茶の穂 牛欄坑肉桂(完売)

2020年産のヴィンテージ評価

  • トップノート◎ 香り◎ 濃さ◎ 評価 ☆彡逸絶
  • 岩茶◎ 桐木◎ 単叢☆彡
  • ヴィンテージアロマ 胡椒・ドライフルーツ

コロナ騒動の真っただ中での収穫期は天候に恵まれて、烏龍茶は逸絶ヴィンテージ、強力トップノートとリッチなアロマ、濃厚な香味、全般的に素晴らしいヴィンテージであり、特に清香タイプの鳳凰単叢は偉大であった。

ヴィンテージが良く表れている茶(紹介ページのあるもの)

  • 岩茶 御茶荘 半天腰重火 2020 (完売)
  • 岩茶 茶の穂 天遊峰花香老欉水仙 2020 (販売中)
  • 岩茶 茶の穂 悟源澗白鶏冠
5グラム1220円

2019年産のヴィンテージ評価

  • トップノート△ 香り△ 濃さ〇 評価 △やや難しい
  • 岩茶〇~△ 桐木△ 単叢△
  • ヴィンテージアロマ 蘭、シナモン、雨上りの草原、雨季の竹林

雨が多く清香型は難しい年であった為、例年ならば単株や高級老欉として売られるレベルが普通の鳳凰単欉や鳳凰水仙に格下げされる例が多発した。濃香型として仕上げられた物が多かった。熟成により、当初の状態より相当に良くなっており厳しい年だが美味しく飲める。コロナ大騒動の過程で受賞品を入手できた。

その年のヴィンテージが良く表れている茶

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